モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
パチパチパチパチ…!!
会場から盛大な拍手が上がった。
最後までギャラリー達を楽しませ続けた馬とリュウガのペアを讃えての拍手である。
馬『ゼェッ…ゼェ…………やっと終わった…』
ようやく地獄のダンスタイムが終わり、馬は心の底から安堵している。
数分しかない曲のはずなのに、彼女には今のダンスが恐ろしい程、長く感じられた。
リュウガ「ハヤテ達が言ってたが、お前の回避能力が凄いってのは本当だったんだな!」
結局、1度もキスを奪えなかったリュウガだが、彼は悔しがる素振りは見せずに興味深そうに笑いながら馬の肩をバシバシと叩いている。
楽しそうなリュウガとは裏腹に、
馬「(イテテ…)エドガーさま……た、楽しいお時間をありがとうございました…」
精神的疲労感からやっと解放され、白目を剥いた状態の馬は今にも倒れそうになっていた。
しかし、一刻も早く次なるパートナーの元へと向かうため、フラつきながらもこの場から去ろうとする。
リュウガ「おいおい、危なっかしい足取りだけど大丈夫か?」
馬『誰のせいでこんなに疲れきっていると思ってるんですか!』
そんな事を思っていても決して口に出してはいけないので、
馬「次はレオン様の元に行って参ります。」
馬はあくまでも静かに笑みを浮かべて答えるだけだった。
リュウガ「レオン…?…………あー、アイツか! 本命とのダンス頑張って来いよ~!」
馬「は……あれ?」
馬が「はい」と答えようとした時にはリュウガの姿は既に消えていた。
馬『えぇぇ、瞬間移動!?』
慌てて消え去ってしまったリュウガの行方を探してみると……
リュウガ「マドモアゼル、1曲どうだ?
なんなら休憩でも構わないぜ?」
かなり離れた窓際で、休憩中の貴婦人に声を掛けている姿を発見した。
馬『うわぁ…』
馬はリュウガのタフさに呆気にとられるばかりだった。
……………………………
馬『ナギさんは何処だ〜?』
リュウガと別れ、次なるパートナー予定のナギを求めて馬はホール内を彷徨っていた。
途中何度も声を掛けられたが、馬はシンに教わった通りに、
馬「ごめんなさい、先約がありますので。」
という台詞で断っていた。
誰もが納得のいくスマートな断り方である。
馬『あっ、いたいた、ナギさん!』
割りとすぐにナギの姿を見つける事が出来た。
久しぶりに気を許せる人物を見て嬉しくなった馬は小走りで彼の元まで駆けていった。
馬『って…あれあれ?』
近くに寄ってみて気が付いたのだが、どうやらナギはまだペアを解散していないようで、2人は手を繋いだままだった。
よくよく見てみると、パートナーの女性の方がナギに執心しており、曲が終わった今でも彼の腕をガッチリと掴んで離さないでいる。
馬『うへぇ、声を掛け辛い状況…』
2人の姿を見て馬は怯んだが、次はナギと踊れとシンから前以て言われている。
鬼のシンコーチの命令は絶対なので、馬は勇気を出して話しかけてみる事にした。
馬「あ、あのー、レオン様…」
ナギ「……ハナコ?」
馬の声に気付き、ナギは後ろを振り返る。
彼の目に(少し疲れたような顔をしていたが、)可憐で愛らしい馬の姿が飛び込んできた。
僅かな時間しか離れていないはずなのに、久しぶりに見た馬はまた一段と輝きが増したような気がする。
馬「お2人のお邪魔をして申し訳ありませんが、あのー、一緒にダンスをお願い致します。」
ナギ「………あぁ、」
ナギが「わかった」と言い切る前に、
「その通り。邪魔ですわよ、貴女。」
と、ナギのパートナーがピシャリと言い放った。
ナギ「は?」
馬「え?」
予想外な出来事に、2人は同時に声を上げた。