モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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パチパチパチ!!
ピーーーー!!
ヒートアップしたギャラリー達から拍手と歓声の口笛が鳴り響く。
彼らは一様に馬とリュウガのペアのダンスを見ているのだ。
周りがコンチネンタルタンゴを踊る中、一組だけ情熱的でそれでいてどこか官能的なアルゼンチンタンゴを踊っているのだ、正しく異彩のダンスである。
「凄く情熱的だ…」
しかもただのアルゼンチンタンゴではなく、リュウガが観客を煽ることこの上ない。
馬のスカートをわざと下着が見えるギリギリのラインまで捲り上げたり、開いたドレスの胸元に唇を落としたりとやりたい放題だった。
次第にギャラリー達はリュウガのきわどいパフォーマンスに惹き付けられ、
「次に2人はどんな過激な事をするのだろう!?」
と、心待ちにする始末。
「あの令嬢、段々と色気が出てきたな。」
「あぁ、少女から大人の女に成長していく様を見ているようで面白いな。」
好き勝手な評論が飛び交う中で、当の馬はと言うと……
馬『ナギさんはセクシーダンサーが好き…ナギさんはセクシーダンサーが好き…だからどんなダンスでも気を抜かずに踊り切る!!』
妖艶なダンサー好きのナギ(※リュウガ曰く)の事を健気に想いながらリュウガのとんでもダンスに応じていた。
良く言えば純粋、悪く言えば単純な馬が、シンとリュウガの偽情報を信じたがための行動なのだが、
ナギ『………アイツもノリ気じゃねぇか。』
哀れにも彼女の想いとは相反して、リュウガに合わせて踊るスタイルはナギからすればマイナスの印象でしかなかった。
リュウガ「おう、良い顔してきたじゃねぇか。」
再びターンした馬を抱き寄せたリュウガは彼女の顎を掴み、顔を上方に向ける。
馬「あ、ありがとうございます…(酒臭いなぁ)」
馬は苦笑して礼を述べる。
リュウガの身体に抱き付く事には慣れてきたが、何分彼は酩酊中、非常に酒の臭いがキツかった。
リュウガ「でもまだまだお子様臭が消えてねぇんだよなぁ…」
酒臭い男には言われなくない一言である。
馬『おぉぅ、ひどいや船長…』
リュウガは彼女の手を頭上に持ち上げ、再びターンの姿勢に入る。 クルンと馬が回転し、再びリュウガの胸元に返ってきた時、彼はとんでもない提案を掲げた。
リュウガ「ここらでいっちょ熱いベーゼを交わそうぜ!」
馬「べッ、ベーゼ!?」
リュウガの言葉を聞いた馬は驚きのあまり目を剥いた。
ベーゼとは口付けの事であり、彼は公衆の面前でキスをしないかと言っているのだ。
全くもって意味がわからない。
馬「無理ですわ!私、そんな事いたしたことございません。」
馬は恥を承知でキスは未体験な事を暴露した。
リュウガ「えぇぇ!キスすらまだしてねぇのか!?
ナギってちゃんと(ピー※自主規制)付いてんのかよ。」
泥酔中のリュウガは潜入スパイということをすっかり忘れているようで、いつも通りの声量で反応してしまった。
馬「しーっ、エドガー様、お静かに!」
馬が慌てて諌めるも、
リュウガ「どうりで乳臭さが抜けてねぇわけだ…」
彼女の声は届いていないようで、リュウガはぶつぶつと呟くだけだった。