モルディ市国~貴族と軍人と海賊~(その1)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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シン「馬の身体は想像以上に美しくなったな、悪くない。」
馬の下着姿を一瞥したシンは柄にもなく賞賛する言葉を述べた。
馬「え、シンさんが褒めるなんて空からヤドカリが降ってきそう…」
シン「何か言ったか?」
耳の聡いシンは馬が漏らした皮肉をしっかりと聞き拾っている。
馬「いえいえ、シンさんお褒めの言葉をありがとうございます!
でも、私に惚れると火傷しますぜ?」
馬は得意顔でシンの言葉に返した。
雨の日も風の日も彼のハードな『身体作りレッスン』とやらに耐えてきたのだ、少しくらい調子に乗っても罰は当たらないだろう。
ソウシ「はい、じゃあ着付けていくよ。」
ソウシはコルセットを片手に馬の着替えの開始を告げる。
洋風ドレス用の備品は以前サラから譲り受けていたものがある。
それでも足りていなかったものは、今日までに全てソウシが買い揃えていた。
サラから貰ったドレスは主にパーティドレスで、やはり本格的な社交界用のドレスとなると、準備する物や装着方法も異なってくる。
本物の貴族の女性達でも従者に手伝ってもらわなければなかなか着る事ができないのだ。
馬「お手柔らかにお願いします…」
及び腰の馬ではあるが、ソウシに向かって小さく頭を下げた。
馬の着替えを直視するのにはどうにも憚りがあるナギとシンの2人は部屋の隅で小声で話していた。
シン「ちゃんと言い付け通り、馬には手を出さなかったんだな。」
ナギ「………あぁ。」
イディ島を発った直後のシンとのやりとりをナギは思い出していた。
……………………………
シン「嘘だろ…」
ナギ「……嘘じゃねぇ。」
シン「鍵まで掛けて船内で2人きりになれただろ!?それで最後までヤれてないだと…?」
ナギ「………船長がいたんだ。」
シン「……!!」
確かに、シン達のいた闘技場からリュウガの姿が忽然と消えていた事を思い出した。
シン「てっきり何処かに飲みに行ったのかと思ってたが、あのアル中船長め…」
ナギ「……邪魔するどころか、『俺も混ぜろ』って言って来たぞ。
しかも下穿きまで脱いで全裸でな。」
シン「それは……キツいな。」
リュウガがどのように登場したのかを想像したシンは憐れみの目でナギを見た。
シン「まぁ、最後までヤれなかったのは同情するが、舞踏会の事は忘れてもらっては困る。
先に言った通り、今晩からは馬の身体には触れてくれるなよ。」
ナギ「……何でお前の許可がいるんだ?」
ナギは苛立った表情でシンを睨んだ。
シン「キスマークはなかなか消えないだろ。」
ナギ「……あ?」
シン「舞踏会の花形を狙うアイツの胸元が、お前のキスマークだらけだと周りに知れたらとんだアバズレ扱いをされるぞ。」
ナギ「…………」
シン「イディ島を発ち、舞踏会終了まではお前らに禁欲させるつもりだったから、島にいる間に発散させときたかったんだが……船長め。」
シンはブツブツと文句を呟いている。
ナギ「…………」
だからあんなに協力的だったのか、と理解したナギは黙って彼の様子を窺っている。
シン「舞踏会の会場となるモルディ市国に着くまでは約2週間といったところだな。
それまでお前が我慢出来そうに無かったらアイツはオレの部屋に移しておくが?」
自分は航海室で寝起きをするから、とも付け足した。
ナギ「…いや、手を出さねぇようにするから。
お前にこれ以上迷惑掛けるわけにはいかねぇ。」
シン「そうか。
なら、馬の社交界デビューは良いものになりそうだな。」
シンはニッと微笑んだ。
ナギ「…………」
今から数週間前に、こんなイケメン達のやりとりがあったのだ。