……………………………
ナギ「………………」
ナギは自室の惨状を見て固まっていた。
バサッ、バサッ…!!
ソウシ「ナギの服はシンプルなのしかないなぁ…今度服買う時は私が選んであげよう…」
と、ブツブツ呟きながら、人の私服を勝手に漁るソウシと、
馬「パンツー……ナギさんの勝負パンツたまらんですぅ!!はふはふ!」
人の衣装ケースに勝手に身体を突っ込み、ナギの下着を頭に被る
馬がいた。
馬に至っては、両手でナギの衣服を大量に抱え込んでおり、それらの匂いも満遍なく嗅ぎまくるという、何処からどう見ても変態の類いの動きをしていた。
ナギ「お前ら、何やってんだ!!」
わりときつい口調でナギが声を掛けると、
馬「ひゃんっっ!?」
ソウシ「わっっ!」
服漁り魔の2人はビクッと肩を震わせて驚いた。
その後、
馬「すみません、つい魔が差して…反省してます…」
正座を通り越して土下座で謝罪する
馬だが、
ナギ「………アホ!」
馬「あぁぁぁぁ……ナギさんのぱんつぅ…」
頭に被ったままの下着をナギに剥ぎ取られてしまった。
ソウシ「こんなに謝ってるんだし、もう
馬ちゃんを許してあげたら?ね?」
馬『なっっ!?』
ちゃっかりナギ(被害者)側に回っているソウシに気付いた
馬は、口パクで物申そうとした。
馬『ソウシさん寝返りましたね!?』
しかし、
ナギ「なに金魚の真似してんだ、反省しろ!」
馬「アダッッ!」
ふざけていると見なされた
馬の額に、ナギのデコピンが炸裂した。
……………………………
ナギ「……大体お前はやることが成人した女とは思えねぇ。」
馬「はい、もっと大人になります……」
ナギに淡々と怒られること四半刻程度、
ソウシ「さぁ、そろそろお説教は止めにして。
馬ちゃん、行こうか!」
懐中時計で時間を確認したソウシが説教中と説教され中の2人に声を掛けた。
時刻は既に夕刻を迎えており、ナギがトワから船番を引き継いで
馬とソウシがホテルへと戻る時間となっていた。
馬「もうそんな時間ですか。
それじゃあナギさん、大変申し訳ございませんでした。
誠に残念ですが、あっしはこれで、」
ナギ「待て。」
馬「へい?」
ナギ「お前が散らかした服はどうすんだ?」
ナギは腕を組みながら顎先で乱雑に散らばっている衣服群を差し示した。
馬「あ…ちゃんと片付けます。」
ソウシ「それもそうだね、私も手伝うよ。」
ソウシが助け船を出そうとしたが、
ナギ「……ドクターは先にホテルに戻ってください、
馬1人にやらせます。」
ナギはそれを遮った。
馬「うぅ…ナギさんはまだ怒っているのか…」
ナギに命令されて、ガックリと肩を落とす
馬だが、
ソウシ『ナギなりに
馬ちゃんを引き止めようとしてるな……』
ソウシはすぐに彼の思惑に気が付いた。
ソウシ「じゃあ、
馬ちゃんが終わるまで待ってるよ。」
ソウシも負けじと応戦するが、
ナギ「……服が片付いたら保存食の作成を手伝わせます。」
ナギも追撃の手を緩めない。
馬「うぅぅ、まだまだ続く奉仕活動…」
ソウシ「うん、それも待つよ♪」
ナギ「保存食が終わったら倉庫の在庫チェックをさせます。」
馬「え、でもそれはトワくんが、」
ナギ「……二重チェックだ。」
馬「ぎゃぁっ!今日の私はまるで馬車馬!」
ソウシ「それはナギ達が保存食作っている間に私がしておくよ♪」
ナギ「いえ、
馬にやらせます。服を漁った罰ですから。」
馬「ひぃぃ、因果応報だぁぁ!」
ソウシ「それなら……」
馬を巡る攻防戦。

(※ゆい様作画)
次にソウシが言い返そうとした瞬間、
バンッ!!
シン「ドクター!ここにいたんですか!!」
ナギの恋路を唯一味方してくれるシンが部屋に飛び込んできた。