つぎの日
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ソウシ「…そう!!そこを押さえて、捻ってみて!」
馬「…こうですね、っほいっっ!!」
馬はソウシの手を取り、言われるままに行動した。
すると、馬よりも身体の大きいソウシをいとも簡単に転ばすことが出来た。
馬「やったぁ、ソウシさんを寝かせることが出来ました♪」
ソウシ「まだだよ、馬ちゃん。 寝かしただけじゃぁナギには座薬を入れられない。」
真剣な顔で何てこと言ってるんですか、ソウシさん!…と、ハヤテがいたら間違いなく言っていただろう。
馬「そうですね!続けてご指導お願いします、先生!!」
馬の言う『先生』は医者に対する『先生』ではない。
正しくは師を意味する『先生』であった。
ソウシ「そうこなくっちゃ。ナギは手強いからね、気合い入れてこう!!」
馬「押忍!!!」
胴着の乱れを正してから再度馬と組むソウシ。
馬「ナギさんお覚悟ぉぉぉぉーー!!!」
……………………………
その後、馬とソウシは武術としか思えない動きの練習を繰り返し熟した。
それもこれも、ナギに座薬を入れたいがため…始めのうちは馬も純粋に座薬講習会に取り組んでいるつもりだった。
ソウシ「……ふぅ、良い汗かいたよ。 馬ちゃん、付き合ってくれてありがとう。」
馬「はい、私も楽しかったです。 先生、また明日も組み手の稽古を付けていただけませんか?」
ソウシ「喜んで。私も練習相手が出来て嬉しいよ。明日も組み手、頑張ろう!!」
馬「押守!」
長時間運動をして、二人とも本来の目的をすっかり忘れてしまっていたが、彼らの間にはスポーツを介した立派な師弟関係が出来上がっていた。
馬「それでは先にシャワーをお借りしますね~。」
颯爽と去りゆく馬。
そんな彼女の後ろ姿をソウシは笑顔で見送っていた。
ソウシ『フフッ、何となくシンが言ってた意味がわかったな。』
確かに馬は色々と使える人間である、武術の練習相手として物理的に。
……………………………
馬「シャワールームはここだったよね〜♪」
シャワールームは医務室から近かったはず、という覚えのある馬は迷わずに辿り着くことが出来た。
彼女にとって大いなる成長である。
ザァァァァー…
シャワールームには先客が既に居り、シャワーを使用しているであろう水音が漏れ聞こえていたのだが、馬は全く確認もせずに入室する。
馬「ずん♪ずんずんずんどこ♪ナギさーん!」
馬は脱衣所でご機嫌に衣服を脱いでいく。
ハヤテ「ふぅ…」
丁度シャワーを終え、今から気の毒な展開になる予定のハヤテもシャワー側から脱衣所へと移ろうとしている。
まだ両者とも互いの存在に気が付いてはいない…
馬「ずん♪ずんずんずんどこ♪ソウシー!」
ガラッ…と、ハヤテが脱衣所の扉を開けた瞬間、
ハヤテ「うわっっっ!?」
馬「ぎょぎょきょっ!!」
二人とも裸の状態で固まってしまった。
馬『あわわわわわ…今の替え歌ずんどこ節、聞かれたんじゃ…』
馬はたった今口ずさんでいたずんどこ節(シリウス海賊団バージョン)をハヤテに聞かれた事が何よりも羞恥のポイントだった。
馬「は、は、は、ハヤテさん、そ、ソウシーって叫んでたのは、その、ナギさんがいながらソウシさんも好きっていう二股ってわけじゃなくてっ、私は!あ、ズンズン言ってたのは忘れて欲しい事で、」
馬は誤解を解こうとハヤテににじり寄る、 全裸のままで。
ハヤテ「…っちょ!お前、やめろって…こっち来んな////」
逆にハヤテは顔を真っ赤にしながら後ずさりする、全裸のままで。
馬「それに後からハヤテー!って叫ぶつもりだったんですっっ」
スッポンポンの馬は少しずつ間合いを詰める。
ハヤテ「……わかった、わかったから離れろ、馬…////」
ここまで彼女に近寄られると、ハヤテは非常に目のやり場に困ってしまう。
彼も健全な男性なのだから。
その時、 ガチャッ…!!
トワ「あれ?ハヤテさんと馬さん?どうされましたか…」
厄介なことに、最悪のタイミングでトワが入室してきた。
馬「あ!」
ハヤテ「わ!」
トワ「え…うわぁっ!!! し、失礼しましたっっっ!」
入室して早々、トワが目にしたのは全裸の男女が密着し合う濡れ場のような光景だった。
……………………………
トワ「…なんだぁ、誤解だったんですね。 僕ビックリしちゃって、てっきりハヤテさんと馬さんが…その…////」
照れるトワ君、たまりませんなぁたまりませんなぁ…と、興奮して言うはずの馬は現在シャワーを浴びている。
ハヤテ「…んなわけないだろ。アイツも先に入ってる人間がいねぇか確認してから来いよなー。」
ハヤテは心底嫌そうにしながら、ブツブツ文句を垂れている。
トワ「えー、でも、一瞬だけ馬さんの裸見えちゃったけど、肌が白くてドキドキしちゃいました////」
トワは恥ずかしそうにしながらもニコニコと正直な感想を述べた。
その様子はフレッシュなチェリーのボーイそのものである。
ところが、ハヤテは全力で否定した。
ハヤテ「いやいやいや! 何かアイツ、人の名前叫びながらズンズン言っててよ、そのズンズンが意味不明過ぎてそんな気起きねぇっつーの!!」
トワ「ズンズン…ですか?」
ヤマト出身ではないハヤテとトワはずんどこ節の存在を知らない。
しばらく彼らの頭の中では『ズンズン』と言う怪しい呪文のような擬声語が反響するはめになった。