ソウシさん、早く調べものをしてください!

(※Y様によるオープニングイラスト)
月の影とソウシ先生~ぶらり街中買い物道中~(その後)
……………………………
『神殺し』を1口飲んだリュウガは、ナギに手を握られて眠る
馬を見ながら、
リュウガ「
馬はナギの事、相当信頼してんだな。」
と、呟いた。
ソウシ「そりゃあ無人島で生き抜いた2人ですからね。
悔しいけれど
馬ちゃんの1番はナギしかなれない。」
ソウシは自分の事のように嬉しそうに話している。
ナギ「……………」
リュウガ「そうだろうな(笑)
おい、ナギ!そろそろ
馬を嫁にしてやったらどうだ?」
ナギ「……ゲホッ…」
リュウガの唐突な提案を聞き、ナギは少しむせてしまった。
リュウガ「お前、何度もプロポーズされてるんだろ?」
ソウシ「そうそう。
今日も君への結婚指輪を、フフッ(笑)、買ってたよ。」
ナギ「……何で笑うんです?」
ソウシ「いやいや、気にしないで(笑)」
ソウシの謎の含み笑いを訝しく思うナギに、リュウガはもう1つの質問をした。
リュウガ「話は変わるが、
馬って兄弟いるよな?」
ナギ「はい、軍人の弟が1人。」
リュウガ「……姉貴は?」
ナギ「……多分……いた、はずです。」
以前、梅と話をした時に少しだけ話題に出た事がある。
ナギはそれを思い出しながら答えた。
ソウシ「そういえば、魔法婆さんの前で
馬ちゃんも言ってた気がします。
馬ちゃんのお姉さんもきっと面白い人なんだろうね。」
ナギ「……………」
梅が、『
馬の姉も苦難の多い人生を歩んでいる』と、こぼしていたのだが、ナギはその事をソウシに伝えようか迷っている。
ソウシ「船長はお姉さんの事知ってるんですか?」
リュウガ「……ん?あぁ、ちょっとした有名人がいてな。
そいつがもしかしたら
馬の姉貴かもしれねぇと思ってる。」
ナギ「……有名人?」
リュウガ「まぁ、俺の勘違いかもしれねぇからもう少し詳しく調べてみるわ。」
そう言って、リュウガは残っていた酒を飲み干した。
リュウガ「よし、俺はそろそろ自分の部屋で寝るとするか!!
また明日な。」
ソウシ「おやすみなさい。」
ナギ「…………」
『神殺し』をたらふく飲み、ソウシ達と満足いくまで雑談したリュウガはよろめきながら退出していった。
ソウシ「さて、ナギはどうする?もう寝る?」
ナギ「……シャワー浴びてから寝ます。」
ソウシ「あぁ、じゃあ私も一緒に、」
ナギ「浴びません。」
ナギはソウシの冗談を真面目に断ってから立ち上がり、荷物置場へと着替えを取りに行った。
その足取りはリュウガとは異なり、全くふらついていない。
ソウシ『平気そう……本当に酒豪だなぁ。』
……………………………
ザァァァァアアア……
例のガラス張りのシャワールームで、ナギはシャワーを浴びていた。
現在、
馬は寝ているので、彼女の目を気にする必要は全く無いのだが、ふと気になったので巨大ベッドの方を見てみた。
そこには…
ソウシ『前から気になってたんだけど、
馬ちゃんの髪はサラサラで良いなぁ……』
ソウシがちゃっかりと
馬の横に寝転がり、彼女の髪の毛を指で摘まんで観察している姿があった。
ソウシ『髪の毛からも良い匂いがしたりして♪』
ソウシは摘まんだ毛束の匂いををスンスンと嗅いでいる。
ナギ『……!?ドクターは何やってんだ……』
ナギはソウシの謎行動に呆れながらも、洗髪する手の動きを速めた。
ソウシ『微かに甘い気がする……耳の後ろとか、ワキならもっと良い匂いがするかも……よし!』
探究心の強いソウシは四つん這いになって、
馬の耳の後ろの匂いを嗅いでみる。
ソウシ『甘いっっっ!!凄いなぁ…人魚遺伝子ってこんなにフェロモンを分泌するんだ!』
ソウシは生物学的な観点からも感動していた。
そして、暫し
馬の耳の後ろを堪能してから、
ソウシ『よし、次はワキいってみよう!』
次なる探究心を満たすために行動に移す。
ソウシ「……ん?」
馬の手を持ち上げた時、バスローブの隙間からあるものがソウシの視界に入ってきた。
ソウシ『これは……!!
新しい下着【スノーエンジェル※ソウシ命名】じゃないか!?』
念願の
馬の下着姿を拝む事が出来る、そう思ったソウシはバスローブの合わせ目に手を掛けようとした。
しかし、
ナギ「ドクター、何してるんです?」
予想以上に早く、守護神ナギが戻ってきた。
ソウシ「くっっ!黙って私に【スノーエンジェル】を見せてくれないか?」
ナギ「……はぁ?」
専門用語を含んだソウシの言葉に、ナギは困惑するだけだった。