シンさんは『鬼畜クール』の他に、『完璧主義者』『スイッチが入ると熱くなる』というイメージがあります。
あと『縄師』のイメージも並行してあります。

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Shall we dance ?~松岡シン造先生~
シン「今回、覚えて貰うダンスは『ワルツ』『クィックステップ』『タンゴ』『ウィンナーワルツ 』の4種類だ。」
甲板の上でシンのダンスレッスンが始まった。
馬「……多いなぁ。」
ボソッと呟く
馬に、シンは厳しく檄を飛ばす。
シン「アホ!!ダンスを舐めるな!!
これで多いだと!?本来はこの倍は種類があるのに、たった4種類しか覚えなくて良いんだぞ!?
気合い入れて今日中に4種のダンス全てのステップを覚えてもらうからな!!」
馬「えぇぇっ……ちょっとシンさん、熱くないですか?」
普段とは違うシンの饒舌ぶりに
馬はたじろいだ。
ソウシ「シンは歌とかダンスとか、芸術関連にはうるさいからね。
馬ちゃん、怒られないように頑張ろう。」
ソウシは、ダンスステップを思い出すという名目で
馬のレッスンに付き添っている。
トワとハヤテは船の雑用をこなし、ナギは昼食の用意、リュウガは何かの書類を偽造する作業をしているらしい。
現在、甲板にいるのは、シンとソウシと
馬の踊り隊3人である。
シン「良いか、まずはワルツからだ。
これは『スローワルツ』とも呼ばれる、スタンダードな曲で1曲目に踊る事が多いダンスだ。」
シンは手拍子で1、2、3…1、2、3と3拍子のリズムを取りながら説明する。
シン「この3拍子のリズムで、1拍目にアクセントがあってだな、リズムに合わせてゆったりと大きく上下の動き、ライズ&ロアーやライズ&フォール……まぁ、この辺の名称を言ってもわからんだろうな。」
馬「…?」
馬の頭は既にちんぷんかんぷんになっている。
一応、昨日シンから渡されていた本には目を通したのだが、軽く読んだだけなので専門用語を言われてもさっぱりわからない。
シン「回転する振り付けが多いのも特徴だな……ドクター。」
ソウシ「はいはい。」
シン「オレが女役をやるので、ワルツのステップをやってください。 こいつに見せます。」
ソウシ「わかった。」
言葉で説明するよりも見せた方が早い、そう考えたシンはソウシを相手にワルツのステップを
馬に披露する。
馬『優雅だわ……ソウシさんとシンさんが華麗に舞う姿はまるで蝶!!
これは良い目の保養!!』
シンとソウシのワルツを見た
馬は非常に感動していた。
正装をしていないにも関わらず、2人が踊る姿からは優美さとお貴族様のような気品で満ち溢れていた。
シン「どうだ
馬、感想は?」
馬「はい!シンさんが女装して、私の代わりに潜入すれば全て収まると思いました!!」
ソウシ「フフッッ(笑)」
シン「アホ!!!真面目に見ろ!!」
ダンスレッスンが本格的に始まって少しした頃……
馬「シンさん、ソウシさん、」
レッスンに挑むに辺り、
馬は気になっている事を質問する。
シン「どうした。」
ソウシ「何かな?」
馬「今回のスパイ活動に成功したら、皆は喜んでくれますかね?」
なんだそんなこと、と言ってソウシは優しく微笑みながら、
ソウシ「うん、船長もシンも(金策の意味で)嬉しいし、私も(ドレス姿を見れるから)嬉しいよ。」
と、答えた。
シン「勿論ナギもな。」
シンも付け加えるようにして答えた。
馬「え!!ナギさんもですか?」
シン「実はダンサーキラーと呼ばれる程、ナギは踊り子が好きなムッツリ野郎だって知らないのか?」
馬「え!?それは初耳です!!」
シン「つまり、お前がダンスを修得したらすぐにでも……?」
馬「結婚……ですか?」
馬は生唾を飲み込みながら尋ねる。
シン「そうだ。」
馬「イエスッッ!!」
馬はガッツポーズをして喜びの表現をしている。
シン「幸せな結婚生活のためにもしっかりとダンスを覚えろ、良いな!?」
馬「イエスッッ、サーーッ!!」
シンの言葉を聞いて、
馬は俄然やる気が出てきた。
しかし、
ソウシ「えぇー、まだ
馬ちゃんの結婚は早いと思うけどなぁ。」
若干反対をする者もいた。
初歩のステップを教わった
馬は、シンの手拍子に合わせながら足取りを確認していた。
その動きはダンス初心者さながらのぎこちないもので、先程のシンとソウシのステップとは天と地の差があった。
馬「……あっ!」
馬が気を抜いた瞬間、足がもつれてしまい転倒する。
馬「うぅっ……」
シン「アホ!!舞踏会で転倒なんてすれば洒落にならないぞ!!
もっと気合い入れて踊れ、腑抜け!!」
馬「はい!!」
馬はすぐに立ち上がり、再びステップを踏む。
しかし、
シン「違うっっ!!またさっきのところを間違えてる!!
同じ事を繰り返してどうするんだ、この低脳!!」
と、鋭く間違いを指摘されてしまった。
ソウシ「ちょっと言い過ぎなんじゃ……」
過激なシンにソウシが間に入ろうとしたが、
馬「シン先生!!もっと、もっと罵ってくださいっっっ!!」
むしろ
馬の闘志に火を点けてしまったようで、彼女はさらなる指導を要求してきた。
ソウシ「えぇ!?」
シン「フッッ、面白い、ただの変態女じゃないようだな。
決めたぞ、オレがお前を立派なトップダンサーとして仕込んでやる!!」
馬「シン先生!!お願いしますっっ!!」
ソウシ『す、凄い気迫だ二人とも……!!(白眼)』
ソウシも2人に合わせて大袈裟に驚愕してみた。
ハヤテ『何やってんだ、アイツら……?』
木材を運んでいたハヤテでさえも引いてしまうほど、3人はダンスのレッスンにのめり込んでいった。