お留守番~2人きりの船内情事~(その後)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
馬「…………にょっっき!?」
馬は奇妙な叫び声を上げながら目を覚ました。
馬「……あれ?」
いつもと見慣れない部屋の様子に一瞬驚いたが、すぐに、
馬『あぁ、ソウシさんの部屋で保護してもらってたんだ。』
馬は状況を把握した。
部屋の中を見渡しても部屋主のソウシの姿は無く……
馬『また食堂とかで会えた時にお礼言おっと……うん、体力も戻ったし、とりあえずホーム(ナギの部屋)に帰らねば。』
そう考えた馬はのそのそとベッドから立ち上がり、そのままソウシの部屋を後にした。
……………………………
馬『うぉっとぉ……セクハラ大臣がご就寝だわ。』
ナギの部屋のベッドでは、部屋主のナギが昼寝をしていた。
昨夜のナギは馬を海まで連れていき、その後も見張りと称してずっと彼女の傍にいた。
つまりは睡眠不足のため、流石のナギも少しは休憩を取らなければならない。
馬『ナギさんが風邪引かないように……』
馬はそっとナギにシーツを掛けた。
ついでに真冬用の毛布も掛けた。
オマケに部屋に干していた大きめのバスタオルも掛けてやった。
とどめに、今現在着ている、ソウシに借りた胴着も脱いで掛けてみた。
馬『よし、これで寝冷えはしないはず。
着替え着替え~♪』
自身の衣装群に向かって馬が服を選んでいると、
ナギ「……おい。」
と、寝ているはずの部屋主から声を掛けられた。
馬「あ、起こしちゃいましたか?」
ナギ「…………熱い。」
馬「え、熱でもあるんですか!!」
ナギ「……………」
ナギは無言で毛布とバスタオルと胴着を地面に下ろした。
それらはかなりの質量があったらしく、下ろした直後にドスッという鈍い音がした。
馬「あ、掛けすぎちゃいましたか。
すみません、お詫びに私が添い寝してあげましょうか、ウヒヒ、」
ナギ「……あぁ。」
馬「冗談ですよ、………って、今、あぁって言いました?」
ナギ「…………」
ナギは立ち上がり、ガシッと馬の腕を掴んでから再びベッドに寝転んだ。
馬『だゎゎゎゎゎ…』
引き摺り込まれる形で、馬はベッドに寝かされてしまった。
馬『ひぃぇーー……最近こんなのばっかりだー!』
またもや心臓を弄ぶのはやめてくれ、馬がそんな事を考えていると、
ナギ「……動きがうるせぇ。」
ナギからクレームが入った。
眠るナギに気遣って、馬は言葉には出していなかったものの、動揺して手足を激しくばたつかせていた。
そのため、ナギの言う通り、彼女の動作はうるさかった。
馬「ひぃぃ……だ、だ、だってナギさんが近いっっ!
イケメンが身近に居すぎると毒になるんですね。」
ナギ「……はぁ?」
自分の事を『毒』だと言われてカチンときたナギは、
コツン…
わざと馬の額に自分の額を押し当てて密着する。
馬「ギャッッッ、近っっっっっっ!!! 睫毛長いっっっ、植毛ですかーー!!」
馬はパニックになってしまい、どうでも良いことを叫んでいる。
ナギ「…っ……うるせぇって…」
近距離で騒がれるとナギの脳に響いてしまう。
ナギは眉をしかめながら馬から顔を離した。
馬「すみません……」
騒立て続けに音クレームを入れられた馬はシュンとしながらナギに謝った。
馬「ひぃ……離してください……」
ナギ「……………」
馬を抱き枕のように抱えるナギは、彼女の要望を黙殺した。
触り心地が良くて良い香りのする、かなり高性能な抱き枕を、ナギはそう容易く手放したくは無いのだ。
馬「……うぅ……」
ナギ「……………」
ナギは再びまどろみかけていた。
だが、次の言葉で一気に目が覚めてしまった。
馬「私は原因不明の病気かもしれません…」
ナギ「……あ?」
馬「だからこんなに近くにいたらナギさんに染つすかもしれないんです…」
ナギはすぐに馬の顔を見たが、彼女はナギの服に顔を押し付けているので表情を読み取る事は出来なかった。
ナギ「原因不明……ドクターには診てもらったのか?」
馬「診てもらったんですが、何ともないって。」
ナギ「……なら気のせいだろ。」
馬「ところがどっこい、おかしいのです。」
しおらしさから一転、勢いよく顔を上げた馬は、ナギと思いきり目があった。
ナギ「……おかしいのは元からだろ。」
馬「ぐぅ!」
すぐに言われたナギからの冷静なツッコミに、馬はぐぅの音がストレートに出てしまった。