お留守番~2人きりの船内情事~(その後)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ……
ソウシは小さな石臼を使い、採取した薬草をすり潰している。
人魚島に生育する初見の薬草なので、すり潰した時に滲み出て来る液体の色は『これを人体に使用しても大丈夫なのか』と疑問を抱かずにはいられない色をしていた。
ソウシ「魔法婆さんは万能薬って言ってたから………今度ハヤテが切り傷を作った時…………ハーブと混ぜて………」
ソウシはブツブツと独り言を呟きながら薬草を挽いていく。
すぐ後ろのベッドで馬が眠っている事をすっかり忘れているソウシは、新しい薬草の使途を考える事に没頭している。
ゴリゴリゴリゴリゴリ…シャン……ゴリゴリゴリ、
ソウシが薬草を挽く音の中に、小さな鈴の音が交じって聞こえた。
ソウシ「………?」
異変を感じたソウシが後ろをふり返ると、
ソウシ「!!」
ベッドで眠る馬のすぐ隣で黒い影が揺らめいていた。
ソウシ『今、動いたらまずいかな。』
と、本能的に察したソウシは息を殺して成り行きを見守ることにした。
シャン………
時折、鈴の音が聞こえる中で、黒い影は次第に人の形を形成していき、
ソウシ『これが魔法婆さんの言ってた人……』
はっきりと全貌が明らかになる頃には、人型のそれは、長い黒髪を垂らした古のヤマト衣裳を纏う女性だと認識出来るようになった。
ソウシ『馬ちゃんに潜む者は怒り狂っているってお婆さんは言ってたけど……綺麗な人じゃないか。』
ソウシが彼女を見た第1印象は、儚く可憐で、それでいて悲哀に満ちたヤマト美人……といったもので、あまり負の印象は抱かなかった。
?「…………」
影だった女性はソウシには一切目もくれず、ひたすら眠っている馬を見下ろしている。
ソウシ『私には気付いてない……?』
魔法婆に渡された2枚貝のお守りを、ソウシは着用している胴着の袂に入れたままである。
このお守りを持っていれば馬に潜んでいる人物の目を欺ける、と、魔法婆に言われて渡された眉唾物だったが、実際に効果があるみたいだ。
その時、女性に動きがあった。
ソウシ『……!?』
元黒い影の女性は、眠る馬の顔に自身の顔を近付けて、
?「=================」
ボソボソと何かを呟いている。
ソウシ『……古代ヤマト語?』
ソウシが辛うじて耳にした単語は聞き慣れない響きのもので、彼が趣味で勉強していた古代ヤマト語の発音と似ている気がした。
呟く事を止めた女性は馬の頭を愛おしそうに撫でた直後、再び彼女の輪郭がボンヤリと滲んでいき、
シャン……
再び聞こえた鈴の音と共に、馬の身体の中へと消えていった。
……………………………
バンッッッッ!!
シン「ここにいたのか!!おい、馬っっ、人の部屋に変な物を置くな!!」
何やら赤い布を握り締めたシンがソウシの部屋に飛び込んできた。
ソウシ「しーっ……」
返事をする代わりに、ソウシは人差し指を口に当て、音を立てるなとアピールした。
シン「このアホは寝てるんですか?」
ソウシ「うん……それよりもシンにそんな趣味があったとはね。
実は私も、」
シン「違う!これは勝手に馬が置いていったものですっ!!」
ソウシがカミングアウトをするよりも早く、シンはスケスケの赤色Tバックショーツを地面に叩き付けた。
ソウシ「あ、そうなんだ。」
同志の発見かと思いきや、違った事にソウシは少しガッカリする。
シン「……チッ、コイツが起きたら仕置きをしてやらないと気がすまない……」
ブツブツと文句を言いながら部屋から出ようとするシンを、ソウシが呼び止めた。
ソウシ「待ってシン! 君の部屋の本棚に『古代ヤマト語辞典』って置いてある?」
シン「………多分あったと思います。」
ソウシ「ちょっと貸してくれない?さっきさ、凄い体験をしちゃったから。」
シン「………?」
ソウシは先程起こった一連の出来事をシンに話す事にした。