人魚島~2つの呪い~(その6)
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魔法婆「ポラリスはとても優しい性格でした。
無論、愛する者を傷付ける事は出来ず、ただただ我慢するだけ。
その間にも着々と人間の雄はポラリス以外の雌の人間とつがいになる儀式を進めていったのです。」
ソウシ「それはツラいな……」
魔法婆の話を聞いている最中、この中では1番恋愛経験の豊富なソウシが感想を漏らした。
最終的に、男性が件の女性と結婚したその日の晩、ついに耐えきれなくなったポラリスは海へと入水した。
薬で人間の姿になった影響で、ポラリスの死後の体は家族の元に帰ることもなく、海の泡として跡形もなく消滅したという。
馬『愛した男の人のために自分の命を落とすなんて……一途な人魚さんだわ。』
たった1人の男性を愛し抜くという選択肢を選んだ彼女の生きざまを聞いて、馬は胸を痛めていた。
魔法婆「やはり、人魚だった者が人間として生活するには無理があります。
ポラリスも人魚として生きていれば、器量の良い雌でしたから、きっと素敵な雄の人魚とつがいになれたでしょうに……」
魔法婆は残念そうに目を伏せた後、すぐに馬の方を向いて告げた。
魔法婆「そんな事もあって、馬さんが人間を続けるという選択は理に適っているのですよ。」
馬「はい…」
リヴラ「ちょっと待って婆様!
6人姉妹って言ったけど、婆様はあの言い伝えの王妃様の子どもなの?
………あれ?でもその王妃様は7人産んでるはずじゃ……えーと?」
リヴラのよく知る魔法婆の正体は、伝説とされた子沢山王妃の子どもだった……リヴラは衝撃的な事実を一気に知り過ぎてしまったせいで少々動揺している。
魔法婆「今から7番目の妹の事をお話ししますね。
ここからは馬さんの血筋に関わって来る話ですよ。」
馬「……へぁ?」
急に自分の名前が出てきたので、完全に気を抜いていた馬の口からは間の抜けた言葉が出てしまった。
魔法婆「7番目の妹の名前はアルフェラッツと言います。」
次に、魔法婆はポラリスが亡くなってから産まれた妹の生い立ちを話し始めた。
魔法婆「ポラリスを大層可愛がっていた母様は彼女の死を受け入れられずに、日に日に精神を病まれていきました。
『ポラリスを必ず生き返らせてみせる』この言葉が母様の口癖になりつつあった頃、母様は7度目の妊娠をしたのです。」
本来、人魚というものは1回の出産で衰弱死してしまうところだが、強靭な精神と肉体の持ち主だった王妃は6度の妊娠・出産に成功していた。
7度目の出産も無事に終わるかと思いきや、そうはいかなった。
この時ばかりは、ポラリスの死で王妃の精神は異常をきたしており、さらに、上の姉達とはかなり間が開いての出産だったため、体力的にも限界だった。
魔法婆「アルフェラッツを産み落としたと同時に母様は亡くなりました。
7番目の妹は産まれた瞬間からいわくつきの姫となったのです。」
人魚の鱗には3種類ある。
青い鱗は一般的な人魚が持って産まれてくる。
そして、金の鱗を持つ人魚は王族の血筋の人魚から産まれ、その数は少数である。
さらにその少数の中から極稀にピンクの鱗の人魚が産まれるという。
ちなみに、人魚界を統括している王族の者達は普通の人魚よりも体がずっと丈夫な事で知られている。
魔法婆「ポラリスもピンクの鱗を持つ稀少な人魚でした。
そして王妃の命と引き換えに産まれたアルフェラッツもまたピンクの鱗の持ち主でした。
ですから、私達家族は母様の願いが叶い、ポラリスの生まれ変わりとしてアルフェラッツ…アルが産まれてきたと色めきたったのです。」
魔法婆は懐かしみながら当時の話をしているが、そこから人間の馬の血筋と関連付けるにはどう考えても難しい。
馬『確かに私の鱗もピンクだったけど、たまたまとしか思えないしなぁ。
それにしても私のご先祖様とどう関係してくるんだろう?』
魔法婆の話からは先が読めないため、却って馬は好奇心を持ちながら続きを待っている。