人魚島~2つの呪い~(その6)
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……………………………
馬「着替え終わりました~♪」
隅の方で衣服を着替え終えた馬は、イェーイ!と、呑気にピースサインをしながら戻ってきた。
ソウシ「うん、いつもの馬ちゃんに戻ってる。」
トワ「言葉も話せるようになったんですね、本当に良かったです!」
馬「へへ、お騒がせいたしました。 なんとか人間に戻れました!」
馬が無事に人間に戻ることが出来たので、ソウシとトワ、馬も含めた3人はお祝いムードに包まれていた。
談笑する3人が一段落ついた頃、魔法婆が尋ねてきた。
魔法婆「さて、馬さん……どうしますか?」
馬「魔法婆さん……」
魔法婆「馬さんは人魚として生きますか?それとも人間のままで生きますか?」
魔法婆は、どちらの生き方もあなたなら楽しめると思いますよ、と付け足してから、馬の答えを待った。
馬「うーん……」
馬は少しだけ考えて、
馬「魔法婆さん、ごめんなさい。
私は人間のままでいます。」
と、答えた。
トワ『馬さん…良かった。』
トワは馬の答えを聞いて安心していた。
馬が人間のままでいる……つまり、彼女はこれまで通りシリウス号に残り、航海を続けるということ。
蛮行を働いてしまった自分とまた同じ船に乗ってくれるということは、トワにとって非常に嬉しい答えだった。
逆にガッカリしている者もいた。
馬が人間の道を選ぶこと、すなわち、リヴラとの別れを意味するのだ。
リヴラ「えー!折角馬と友達になれたのにもう会えなくなってしまうの!?」
リヴラの言葉は決してお世辞ではなく、心からのものだった。
彼女は馬との別れを非常に残念に思っている。
馬「リヴラさん…」
馬自身も、たった半日ではあるが、リヴラと共に過ごした時間はとても楽しくて思い出深い。
彼女との別れを名残惜しく感じてしまう。
悲しむ2人を見兼ねた魔法婆が思わず口を挟んだ。
魔法婆「馬さん、リヴラ、誰しも自然体が1番なのですよ。
私の妹、ポラリスもそうでしたから。」
リヴラ「ポラリスって、お婆さんの妹の姫人魚様でしょう?」
魔法婆「そうですよ。
私の妹ポラリスは、美しい人間の雄に想いを寄せた結果、自身も人間になることを選んだんです。
遠い昔の事ですが。」
魔法婆は懐かしむように、以下の内容を語りだした。
6人姉妹だった魔法婆の末の妹ポラリスは、ある日、溺れている人間の男性を助けた。
助けた男性は人魚の目から見ても見目麗しく、そんな彼を忘れられなかったポラリスは当時の魔法使いに頼み込み、人間になる事を望んだ。
しかし、その時の薬はまだ試作途中だったので、人間になるにはそれなりのリスクを伴っており、ポラリスの場合、自慢の美しい声を失う結果となってしまった。
それでも、人間になれた感動の方が勝る彼女は、喜びいさんで地上へと旅立っていったのだった……
魔法婆「ここまでは良かったのですが、問題はそこからでした。」
人間になったポラリスの美しさは変わらず、すぐに助けた男性に見初められ共に暮らす事となった。
幸せな日々を送っていたが、ある日を境にその生活は一変してしまう。
溺れた男性を介抱したという女性が現れたのだ。
男性を海で助けたポラリスと、事故後の世話をした女性。
男性の事故には2人の女性が関わっていたのだ。
ところが、口が聞けず、人間の世界の文字すら知らないポラリスは、男を助けたという事実を伝える手段が無かった。
次第に男性の心はもう1人の恩人である女性へと傾き、とうとうポラリスは捨てられてしまう 。
魔法婆「ボロボロになっていく妹を見ていられなくて、私達姉妹は魔法使いに掛け合い、再び人魚に戻す薬を作ってもらいました。
しかし、これにも条件があって……」
それは、 『薬を飲んだ直後に想いを寄せた男性の血を全身に浴びなければならない』と、いうとんでもない条件だった。