人魚島~2つの呪い~(その6)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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急流や狭い水路の時はリヴラがソウシを、馬がトワを支えながら泳いで行き、陸路になってからは、逆に人魚の2人をソウシとトワが抱き上げて移動することになった。
リヴラより小柄な馬が必然的にトワの担当となるのだが、未だ自責の念に苛まれている彼は直前まで躊躇っていた。
ナギがこの場にいたら最初からトワには任せないのだろうが、ソウシの場合は違う。
ソウシ「泳いで渡った時と同じように、身長の割合で考えると、私がリヴラさんで、トワが馬ちゃんとペアになるべきだ。
トワ、抱き上げられる?」
と、もっともな理由を付けてトワに任せようとした。
馬自身も、
馬『お、トワくん、まだ気にしてるな?
よし、ここは馬オネーサンがフォローしてあげますか!』
と、気遣い、
馬(さぁ、トワくん!私を抱き上げなさい!!さぁ!ほら!よいしょお!!)
と、心の中で叫びながら、トワに手を広げてアピールした。
リヴラ「馬があなたに抱っこしてって頼んでるよ?してあげないの?」
ソウシと馬の2人から気遣われ、さらにリヴラにまで言われてしまうと、抱き上げないわけにはいられなくなる。
トワ「馬さん……すいません、僕が担当させていただきます!!」
覚悟を決めたトワは馬をしっかりと抱き上げて移動するのだった。
……………………………
魔法婆「いらっしゃい、今日は賑やかですね。」
トワ「は、初めまして!……あの、馬さん、降ろしますよ?」
トワは静かに馬を地面へと降ろした。
ソウシ「リヴラさんも、お疲れ様。」
リヴラもソウシから降ろしてもらうと、嬉しそうに礼を言う。
リヴラ「ソウシさん、ありがとう!
婆様ー、人間の雄ってとっても親切なのよ、」
魔法婆「…シッ!」
リヴラ「あ、ごめんなさい…」
やはり、例の如く魔法婆から言葉を制されるリヴラであった。
魔法婆「………………」
魔法婆は馬にした時のように嗅覚等に頼りながら、トワとソウシの事を調べているようだ。
魔法婆「……あなたはとてもお若いのね、今は色々と悩む時期でしょうが、すぐに乗り越えられますよ。
困った事があれば馬さんやそこの人に相談なさいね。」
トワ「え……は、はい!」
トワは急に占いめいた事を告げられて驚いたが、魔法婆の発言は今の彼の心に響くような内容だった。
魔法婆「あなたは……ソウシさんとおっしゃるのね。」
次いでソウシに向けて魔法婆は言葉を掛ける。
ソウシ「……はい。」
名前を呼ばれ、ソウシはニッコリと微笑んだ。
魔法婆「あなたは………その……… 凄く………多趣味なのね。
人間というものは私達人魚の想像の範疇を超えて来るから面白いのですが……それにしても凄いですね。」
ソウシ「フフ、参ったなぁ……あなたは何でもお見通しなんですね。」
馬・トワ『多趣味……魔法婆さんには何が見えたのだろう……』
凄く気になってしまう2人だった。
……………………………
馬「………!!」
ふいに馬の尾ひれ部分が熱くなってきた。
馬「………!?」
熱いと感じていた部分が、次第に燃えるような熱さへと変わり、ついには尾ひれから湯気が立ちだした。
トワ「馬さん、大丈夫ですか!?」
ソウシ「馬ちゃん、どうしたの!?」
すぐに2人が馬の身体に起こる異変に気が付いたが、
魔法婆「時間通りですね。
大丈夫、薬の効き目がもうすぐ切れる、ただそれだけの事ですよ。」
魔法婆は戸惑う人間達に向けて安心させる言葉を掛けた。
シュウゥゥゥ……
馬から放たれる湯気のせいで、周囲が白んで見えている。
それほどの高温で人間の脚の形成が行われているのだろう。
暫くすると、
馬「………あっつ!!!!」
と、馬の熱がる声が聞こえてきた。
粗方湯気が収まってくると、今度は地面にうつ伏せの状態で倒れている馬のシルエットがうっすらと見えてきた。
気になる尾ひれ部分はちゃんと人間の脚の形をしている。
トワ「……あっ!」
ここで、何かに気付いたトワはクルリと真後ろを向いた。
ソウシ「もう良さそうだね。」
対するソウシは防水袋からタオルを取り出して馬の元まで躊躇無く駆け寄った。
ソウシ「本当に脚になってる…高熱を発して熱量を消費しながら脚を作る理論はわかるんだけど…」
ブツブツと呟きながら、ソウシは馬の脚を医師としての観点で見ているようだった。
ソウシ「あ、ごめんごめん!」
しかし、すぐに我に返り、馬にタオルをかけてやった。
ソウシ「………大丈夫?」
馬「なんとか……とにかく喋れるのが嬉しいっす…」
ソウシ「そうだね、また馬ちゃんの声が聞けて嬉しいよ。
はい、君の服。着替えられる?」
ソウシは防水袋から取り出した馬の衣服を手渡してやる。
馬「ありがとうございます、着替えますね!」
服を受け取った馬は満面の笑みで礼を述べた。
馬『いや〜、やっぱり喋って気持ちをストレートに表現出来るって素晴らしい!!』
そう実感する馬だった。