人魚島~2つの呪い~(その5)
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再びソウシが質問し、馬が考えていることをハヤテが通訳する……これら3人のやり取りを見ていたシンは感心する。
シン「凄いな、ハヤテ。」
ハヤテ「何だよ、お前が褒めるなんて気持ち悪ぃな。」
シン「人魚の言葉、多分超音波の一種だと思うが、それがわかるなんてお前は野生動物みたいだな。
人間の域を超えている。」
シンはニヤリと笑いながらハヤテを称賛した。
ハヤテ「何かバカにされている気が……」
馬(ハヤテさんは私の救世主って事ですよ!カッコイイー!!)
すかさず馬がフォローに入った。
ハヤテ「救世主……そうか、救世主か////」
馬とハヤテが笑い合う様子を見てシンはますます感心する。
シン『本当にわかるのか……2人とも同等のバカだから波長が合うのかもしれないな。』
やはりシンの感心の仕方はどこか棘があるようだ。
ソウシ「えーっと、話をまとめると馬ちゃんは明日には人間に戻るんだよね?」
馬(そうでーす。)
馬は大きく頷いた。
ソウシ「それで、人魚の姿で性交すると、馬ちゃんは確実に妊娠して、産後すぐに衰弱死すると。」
シン「……ほぅ。」
シンも航海日誌にメモを取りながら、初めて知る人魚の生態に興味津々になっている。
ソウシ「あと、馬ちゃんの人魚フェロモンが凄すぎるから、私達男性陣が発情しちゃうのも気を付けないといけないんだよね?」
馬(そうみたいですね、私にはよくわからないんですけど…)
ハヤテ「そんなにキツいか?……スンスン…」
言われて初めてハヤテは馬に顔を近付け、意識して彼女の匂いを嗅いでみた。
ハヤテ「んー、確かに甘いな……スンスン……あー、なんとなく…………スンスン…ん?……… ちょっ、ドクター!!
嗅げば嗅ぐほど、滅茶苦茶良い匂いがする……おい、馬!もっと嗅がせろ!」
馬『ちょっとちょっとハヤテさん、圧が強いですって……』
馬は怯えるようにしてハヤテから離れようとした。
ハヤテ「もっと嗅がせろって!」
シン「……アホ。」
シンは興奮するハヤテの腕を掴んで止め、
ソウシ「ハヤテ、それが人魚フェロモン。
その匂いに負けて、馬ちゃんに手を出したら絶対にダメだからね、わかった?」
ソウシが言葉で牽制した。
ハヤテ「この感じがそうなのか……いやー、人魚パワーって凄いんだな!」
ハヤテは人魚の神秘的な能力に素直に感動したようだ。
発情しかけていたのにこんなに爽やかでいられるのは彼の性格の成せる業だろう。
……………………………
チャプンッ!
馬『暇だなぁ…』
馬は浴槽に張られた水に浸かりながら暇をもて余していた。
先程、夕食時にシリウスメンバーで今後の方針について話し合ったと教えられた。
·明日は朝から厳選メンバーで魔法婆の住処まで行き、島の情報を尋ねる
·馬が人間の姿に戻るのを見届けてから島の探索に出掛ける
この2つを決定事項として馬は告げられた。
この他にも、馬が気兼ねなくシリウス海賊団に留まれるよう、今後は十分に配慮してやるということも方針として決められたのだが、これは馬本人には知らされていない。
馬『もう夜も遅いし、流石に見張りとかないはず!
あー、無性に海に行きたい!!!』
狭いシャワールームの浴槽にずっといて頭がおかしくなりそうになっている馬は、リヴラと共に泳いだ大海を頭に思い浮かべていた。
体力が回復した今、またあの海を泳ぎ回りたい……
馬『ふんぬっっ!』
バシャッッッ!
欲望に駆られた馬は浴槽から這い出てきた。
先程から自分が立てる物音以外の音がしないので、きっと皆寝ているのだろう。
そう考えた馬は思いきって海を目指すことにした。
馬『ほっ!………よっ!…………海ぃ~、待ってろよ~』
恒例となりつつある、人魚姿の馬はほふく前進でシャワールームを進み、辿り着いた先の扉に手を伸ばした。
慎重に扉を開けてみる。
ギ……………
すると、
ナギ「…………おい。」
馬『ぎゃっっ!!』
ビクッと身体を跳ねさせて馬は驚いた。
驚き過ぎて陸地に上がった息苦しさとは別の動悸が起こる。
さらに、
ハヤテ「ナギ兄の言う通り、本当に出ていこうとしたな。
おい、馬、何処に行く気だ?」
ナギの隣で控えていたハヤテが少し呆れた様子で詰問する。
馬『…………………』
馬はしばらく考えて、
馬(ハヤテさん、さっき言うのを忘れてましたが……私、海に行かないと発狂しちゃいます。)
と、悲しそうに伝えた。
ハヤテ「はぁ?発狂…!?」
ナギ「何て言ってるんだ?」
『発狂』という不穏な単語を聞いたナギはハヤテに訳を急がせた。