人魚島~2つの呪い~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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全ての衣服を取り払われた馬の背中に3つ目の赤い印が現れた時、ついにナギは我慢出来ず、印部分に強く吸い付いた。
………チュゥッ!
馬「……っっ…!!」
敏感な背中をきつく吸われ、反射的に馬の身体は跳ねた。
ナギ「……全部塗り替えてやる。」
馬『……え?』
低く囁かれた声を聞き取る事が出来なかった馬は、今なんて……と、振り向こうとしたが、ナギに上からのし掛かられ、さらには両肩を押さえ付けられているために身動きが取れない。
馬は動けないまま、ナギに再度背中を強く吸われ、
馬「………っ…っ!!」
大きく喘ぎそうになったが、それでも声は喉の奥で詰まってしまう。
………チュッ、………チュッ……
ナギは、馬の背中にあった3つの赤い印の上を何度も吸っていく。
さらに赤みを増したその部分は、もはや彼の印だとしか言い表せなくなっていた。
ナギ「……………」
気の済むまでマーキングをしたナギは、うつ伏せに横たわる人魚姿の馬の身体を見下ろしていた。
馬「……ハッ………ハッ………ハァッ………」
荒い息遣いをしている彼女は、呼吸と共に肩を上下に揺らしている。
背中の赤い印と、くびれのある細腰、そして下半身は……人魚というだけあって鱗に覆われているために多少は違和感があるが、それでも美し過ぎる姿には変わりなかった。
ナギ「……馬、」
馬「………っ……」
ナギの呼び掛けにに対して馬が微かに反応した。
そしてナギは再び馬の背中に触れる。
人間の時の彼女の肌はきめが細かくて瑞々しい手触りだったが、人魚となった今は蒼白く、ひんやりと冷たい。
やはり人間と人魚では肌質が異なるのだろう。
しかし、色気、他の言葉を用いるなら、フェロモンは人間の時の比にならない程に凄まじい。
雄の人魚を惹き寄せる名目で分泌されるフェロモンは、水の中でもその効力が薄れないよう大量に放たれる仕組みだ。
水中で調度良い分泌量のフェロモンがそのまま地上で放出されるとどうなるのか……
ナギ『………凄いな。』
馬の甘い匂いがいつもより強烈に感じる。
強烈と言っても決して不快なものではない。
上質の酒の如く、後味の良い甘みが彼の脳を直接刺激し、強制的に酔わされている……そんな感覚に陥るようなものだった。
ナギ「………ハァ……」
気を抜けばすぐに理性を飛ばしてしまいそうになるが、ナギは一旦大きく息を吐き、呼吸を整えた。
一方、
馬「………ハッ…………ハァ…………」
肺が縮小したために起こる酸欠と、ナギの愛撫に興奮してしまい、胸の動悸が激しくなっているせいで、馬の方はグッタリとしていた。
ナギはうつ伏せで動けずにいる彼女を軽々と抱き上げ、自身の膝上に横座りの形で座らせた。
ナギ「…………なぁ。」
馬「…ハァ………ハァ…………?」
辛うじてだが、意識はあるため、馬は自身の胸を手で隠しながら気だるそうにナギを見上げた。
ナギ「……人間と人魚の間で子どもって出来るのか?」
馬「!!」
ナギの質問に驚かされた馬は瞠目する。
その質問は人間(ナギ)と人魚(馬)で子どもを作る行為を今からしようと言っているようなものである。
馬『これはとても、非常に、かなりマズ過ぎる!!』
焦りに焦った馬は今一度気力を振り絞り、ナギから離れようとした。
しかし、
ナギ「……今更逃げようとすんな。」
興奮状態のナギがそれを許すはずもなく、片手で彼女の肩をがっしりと掴み、もう片方の手で魅力的な膨らみを触ろうとした……
その時、
バンッッッ!!
ハヤテ「ナギ兄っっ!!馬の見張り代わるから飯を作ってくれーーー………え?」
ナギ「チッ…」
お決まりの流れで恒例の邪魔が入ってしまった。
しかし、今日のナギはいつもと違って強硬手段に出た。
ナギ「ハヤテ、今取り込み中だって見てわかんねぇか?
後で行くから出てけ!」
いくら鈍いハヤテでも、何も身に纏っていない馬とナギが抱き合っているシーンを見れば大体の事態は把握する。
ハヤテ「え!?あっ!ごめん!!」
ハヤテは慌てて部屋から出て行こうとした。
馬『待ってハヤテさん!!助けてーー!!』
ナギ「……………」
馬は絶体絶命のピンチを救ってくれそうなヒーローに向かって手を伸ばそうとしたが、ナギが素早くその手を封じる。
馬『やっぱりダメか…』
と、馬が諦めかけたその時、奇跡が起こる。
ハヤテ「あれ?どっかで女の声が……」
ナギと馬の2人から背を向けた状態のハヤテが、キョロキョロと辺りを見渡し始めた。
ナギ「……女?女なんて馬しかいねぇし、それに今こいつは喋れねぇだろ。」
ナギは気のせいだと告げ、ハヤテをすぐに退けようとした。
ハヤテ「でも……助けてって聞こえたんだけどな。」
馬『もしかして!!』
何かに気付いた馬は、ある方法でハヤテに呼び掛けてみる事にした。
馬(ハヤテさーーん、馬です!行かないでくださいっっ!!)
ハヤテ「えっ、馬!?」
ナギ「………はぁ?」
そう、人魚やイルカ界隈での意思疎通の仕方がまさかのハヤテにも通用しているのだ。
馬「………っ!……っ!」
馬は怪訝そうにしているハヤテに向かって嬉しそうに手を振り、アピールをした。