人魚島~2つの呪い~(その4)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
魔法婆「それでは馬さん、あなたの場合は少しだけ準備が必要です。」
馬「準備…ですか?」
魔法婆「リヴラ、壁側にあるケースの中から二枚貝の首飾りを2つ、持ってきてください。」
魔法婆は目が見えない分、物を置いている場所を全て把握している。
リヴラが這いずって指定された物を取りに行っている間、魔法婆は馬の顔に不思議な塗り物を施していた。
馬「何だか除霊の儀式みたいですね……あ、除霊って、えーと、退魔?悪魔祓いみたいなもので、」
魔法婆「その通りですよ、アナタのすぐ近くにいる厄介なモノを防いでおきたいのです。」
馬「えっ?私、そういうのに敏感なんですけど……ここら辺に何かいますか?」
魔法婆の言う『厄介なモノ』とやらが近くにいる場合、馬も本能的に感じ取る事が出来るはずなのだが、今は全くその気配を感じ取れない。
馬は首を傾げながら周囲を見渡した。
魔法婆「………………まぁ、儀式の一環ですからね、従ってください。」
馬の心中を読み取った魔法婆は、色々と考慮した上で何も告げなかった。
馬「…………」
馬も魔法婆に言葉を濁された事を察し、これ以上この話題には触れないでおくことにした。
リヴラ「はい、婆様。」
リヴラは指定されていた二枚貝の首飾り2つをしっかりと見つけ出し、魔法婆に手渡した。
魔法婆「リヴラ、ありがとう。
さぁ、馬さん、ちょっと失礼しますね。」
馬「あてっっ!」
馬はプチプチと、2本ほど髪の毛を魔法婆に抜かれた。
そして、魔法婆は抜いた馬の髪の毛と、何やら無色透明な小さな石を二枚貝の中に入れて紐で括り、その首飾りをリヴラに渡した。
もう1つの首飾りにも同じように仕込み、魔法婆はそれを首に下げた。
魔法婆「リヴラも、首飾りを着けてください。
それと、今から絶対に声を出してはダメですよ。」
リヴラ「う、うん…わかったわ。
でも婆様、人魚になるってこんなに面倒だったかしら?」
魔法婆「………馬は変わっていますからね。」
馬『やっぱり巫女時代にやってた除霊の儀式と似てるなぁ。
魔法婆さんが私に首飾りを着けないってことは、』
魔法婆「馬さんは、この薬を飲むだけで大丈夫ですよ。はい。」
馬の考察を中断させるようにして、魔法婆は彼女に丸薬を一粒渡した。
馬『人魚界でも飲み薬って概念があるんだ…』
それはピンク色の真珠の如く、艶のある丸薬で、一見して人間が普段飲む薬剤と何ら変わりのない見た目をしていた。
薬を受け取った馬は、
馬「それじゃあ、いただきます。」
と、勢いのまま人魚薬(弱)を飲み込んだ。
……………………………
リュウガ「よし、全員で馬を探すぞ!」
シン「船長、船はどうするんです?」
船を空にして馬大捜索に当たるという大胆なリュウガの提案に、シンが待ったをかけた。
リュウガ「見たところこの島は無人のようだし、天気も快晴、よって何とかなるだろう!」
シン「ですが…」
リュウガ「人手を少しでも多くして、馬にこれ以上奥地に行かれる前に早く見付けた方がいいだろ?」
シン「…わかりました。」
自分が馬を追い詰めた手前、一刻も早く彼女を見付けたいと思っているシンはリュウガの意見に頷くしか無かった。
ナギ「………最後に馬を見たのは?」
シン「この茂みに入って行くのを見た。」
無人の島というのもあり、シンの言う茂みの先には獣道すら出来ていなかった。
ひたすら木と草が生い茂る大自然が続いているだけである。
ハヤテ「………ん?よく見りゃ踏み跡があるな。」
ハヤテに言われてソウシも観察する。
ソウシ「本当だ……まだ新しいし、跡も小さい。
多分馬ちゃんで間違いないよ。」
リュウガ「よし!この跡を追ってみるぞ。」
一行は手掛かりの足跡を追って馬が踏み抜いたであろう雑草を確認しながら進んでいった。
しかし、その歩みはすぐに中断される事となる。
ナギ「………ここで途切れてるな。」
シン「あぁ。アイツは猿なのか?」
とある高木の前で馬の形跡は途切れてしまっていた。
足跡が途切れている理由として、馬は周囲の様子を探るためにこの高い木に登り、その後、丈夫そうな木の蔦を使って木から木へと飛び移ったのだろう。
辺りの木から垂れ下がる複数の蔦を見る限り、考えられるのはこの移動手段しかない。
リュウガ「よし、ここから手分けして探すぞー!」
リュウガの一声でメンバー達は散り散りになり、馬の大捜索を開始した。