人魚島~2つの呪い~(その4)
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シリウス海賊団から逃走中の馬と、謎の島の洞窟内水場に居た人魚のリヴラ。
2人は意気投合し、勢いで馬は人魚になる事に決めた。
現在2人は人間を人魚へと変えることの出来る魔法婆なる者に会うために、さらに洞窟内奥地へと突き進んでいた。
水場の移動を経て陸地に上がり、そこからは細く長い道を人魚のリヴラと共に馬もほふく前進で進んでいくと、人工的な明かりの灯る空洞へと到着したのだった。
リヴラ「………ハァッハァッ………婆様ー!」
魔法婆「リヴラ?…………それともう1人……」
馬「あ、あの、初めまして!
人間やってます、馬と申します。」
地面を這いつくばっていた馬は慌てて立ち上がり、初対面の魔法婆に軽く自己紹介をして頭を下げた。
魔法婆「………………」
魔法婆は薄茶色のすすけたローブを纏う年老いた人魚だった。
目は見えていないらしく、最後まで彼女の瞳が開かれることはなかった。
しかし、視力が無い代わりに聴覚と嗅覚に優れているようで、たまに黙り込み、時に鼻を鳴らして馬の様子を窺っている。
リヴラ「ねぇ、婆様、馬を人魚にしてあげたいの。」
魔法婆「シッ、静かに。」
魔法婆は集中して馬のことを調べているらしく、邪魔をするなと、リヴラを制した。
リヴラ「ごめんなさい…」
魔法婆に注意をされたので、リヴラはシュンとして肩を落とす。
魔法婆「………大体わかりました、馬さん。」
馬「あ、はい!」
魔法婆「………アナタ自身はとても善人なのに、何だか苦労ばかりしてそうね。」
馬「!?」
馬は驚いた。
この魔法婆は、自分と同様、何かを読み取る能力が備わっていそうだ、と。
思わぬところで同類の人物(人魚)と出会った事で馬は嬉しくなった。
馬「魔法婆さんには何か見えたんですか?」
魔法婆「…えぇ、目では見えない分、直接頭にイメージが浮かんできます。
それにしてもアナタ……変わってるのね。」
馬「えぇっっ!そんなにですか?」
『変わっている』とは言われ慣れている馬なのだが、会話を一言二言しか交わしていない初対面の人魚にまで言われてしまうとは……
魔法婆「あぁ、気を悪くしたのなら謝ります。
けれど、変わっているのは本当の事でしょう?」
馬『う〜ん、ダメ押しされてる…』
馬は苦笑いをしながら黙って魔法婆の言葉を聞いているが、内心では凹み、日頃の行いを悔い改めなければ、と考えるのだった。
リヴラ「そうよ、馬は変わっていて面白いの。
さっきも一緒に這ってここまで来たのよ?
フフッ、馬には足があるのにね♪」
リヴラは先程あった馬に関する出来事を嬉しそうに魔法婆に報告した。
魔法婆「まぁ這ってここまで……確かにそれは人間とは思えない行動ですね。」
馬『ひ、酷い…』
魔法婆「あっ、ごめんなさいね。」
魔法婆には相手が考えていることもわかるようだ。
暫く雑談を交わした後、いよいよ本題について、
魔法婆「馬さん、アナタは本当に人魚になりたいのですか?」
と、魔法婆が真剣な表情で尋ねてきた。
それに対し、馬は恐る恐る答えた。
馬「なれるものならなってみたいです……けど……大丈夫ですかね?」
人魚になるということは人間をやめるということである。
今までの人生で築いてきたものを全て捨てる結果になるかもしれないのに、興味本位だけで「なる!」と言って良いのだろうか…
勢いで決意した馬だったが、人生に関わる選択肢だと今更になって気付いたため多少の迷いが生じている。
魔法婆「えぇ、怖いのもわかりますよ、でも大丈夫。
今の変身薬は改良されていて1日で効果が切れるモノがあるの。
大昔は一生モノでリスクもありましたけどね。」
馬・リヴラ「へぇー!」
魔法婆「それでは、試しに1日だけ人魚になってみますか?」
馬「はい、ぜひともお願いしたいです!」
こうして馬は1日お手軽人魚体験をすることになった。