人魚島~2つの呪い~(その3)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「ちょっと暴君ご主人様!私も探索に行きたいです!!」
シン「また肺炎をぶり返されてミゼル島まで戻るのは嫌だからな。」
馬「ぐぬぬ…それを言われたら反論出来ない……」
シン「フン、大人しくしてるんだな。」
馬を上手くあしらったシンは特攻班として出発しなければならないナギと目があった。
シン『早く行け。』
と、シンは顎先でナギに合図を送った。
彼の意を理解したナギは、
ナギ『……悪ぃな。』
と、こちらも黙って頷き、リュウガ達を追いかけていった。
痴話喧嘩(?)の気まずさ故に、ナギは馬の同行について反対する事が出来なかった。
そんな彼に代わってシンが口を出したのが真相だ。
意外とシンは仲間想いなのである。
ソウシ「トワ、私達も行こうか。」
トワ「あ、はい……あの、馬さん、」
こちらも気まずいのか、未だに元気のないトワに、
馬「はい、いってらっしゃい!
ピヨ美の世話は私がやっとくから、何か珍しい物があればお土産よろしくね!」
馬は明るく普段通りの言葉を交わした。
ソウシは2人のやり取りを見守りながら、
ソウシ「さ、馬ちゃんはシンと行っておいで。」
留守番をするように優しく促した。
……………………………
シン「今回はどんな理由でナギと喧嘩したんだ?」
船内に戻る途中、シンから率直に質問されてしまったので馬は正直に話すことにした。
馬「喧嘩と言うか……どうやらナギさんに完璧に嫌われてしま、」
シン「それは無いな。」
馬の返答に被せる形でシンは即座に否定した。
それもそのはず、シンがナギを観察している限りでは、馬に好意を抱いてるし、彼女の事が心配で堪らないといった心境がハッキリと態度に出ている。
そんなナギが馬を完璧に嫌っているだなんてまずありえないだろう。
シン『さて、今回のコイツはどんな勘違いをしているのか…』
ナギと馬が度々起こすすれ違いの原因を考えることは、パズルを解くようで意外と面白い……最近その事に気が付いたシンは、2人のすれ違いを正すことが趣味となりつつあった。
【シンのお悩み解決室】
※しばらく2人の会話をお聞きください。
馬「喧嘩の原因……それはナギさんに厨房まで来いと言われてたのにサボったからです。
そのせいで大変嫌われてしまいました。」
シン「嫌われたと思う具体的な出来事はあるのか?」
馬「へぃ…普段からナギさんに無視されることはよくあるんですが、それでも2回目には反応してくれるんです。
今日も1度無視されたので、このままじゃあダメだと思ったあっしは背後からタックルをしたんでゲス。」
シン「…そこで何故体を張る。」
馬「いやー、私の熱い気持ちを表した結果ですかね。
ところがどっこい、今日は無視を貫かれたんです。
手伝いの出来ない私はこの船に無用と思われたんでしょうね。」
シン『面倒見の良いナギに限ってそんなわけ無いだろう。
しかし、体当たりとは…馬のアホっぷりが露呈して来たな。』
馬「はぁ……やっぱり手伝えなかったのがダメだった…自業自得だぁ…」
シン「何で手伝えなかったんだ?」
馬「え?そりゃあソウシさんと一緒に寝てたからですよ。」
シン「は?」
馬「だ・か・ら、ソウシさんにベッドで拘束されて動けなくなってそのまま一緒に寝ちゃったんです。
それをナギさんに目撃されて、手伝いをサボったのがバレたわけです。」
シン「どう考えてもそれだろ!!」
馬「ですよねー、寝てしまって手伝いを忘れるなんてマヌケにも程がありますよねー。」
シン「マヌケ!」
馬「いやいや、そんな改めてハッキリと言わなくても。
自分でもわかってますから!」
シン「ナギがいるのにドクターと一緒に寝る奴があるか、アホ。
お前の好きな川流し級の浮気に値するやつだぞ。」
馬「え!?」