人魚島~2つの呪い~(その3)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギは馬が作った『だし巻き卵』の味に衝撃を受けていた。
いつだったか、ナギが食べて素直に美味だと思ったヤマト流の卵焼きと全く同じ味と食感がしたからだ。
ナギ「……どうやって作った?」
思わず馬に作り方を尋ねたが、
馬「……フライパンで作りました。」
返ってきたのはわかりきった答えだった。
ナギ「そうじゃなくて、味付けとかどうしたんだ?」
馬「…適当に。」
ナギが知りたい肝心な内容がわからず、かつ、馬の硬化した態度にナギは少し苛立つ。
ナギ「……お前なぁ、」
ナギが彼女の態度を注意しようとした時、
馬「隙ありっ!」
一瞬の隙をついた馬は、普段のアホさ加減からは想像もつかないような速さでそのまま厨房の外へと飛び出していった。
その手には卵焼きの皿を抱えたままである。
ナギ『あの態度……もしかして、さっきの俺の態度への当て付けか?』
ナギは憤りを感じたが、これ以上深追いはせずに冷ましておいた料理を少し乱暴に保存容器へ詰め込み始めた。
……………………………
ソウシ「美味しい!!馬ちゃんって料理も出来たんだね。」
ソウシは馬作のだし巻き卵を食べて満面の笑みを溢していた。
馬「へぃっっ!男所帯で暮らしてたので、自然と料理はあっしが作ってたんでぇっっ!!」
ソウシに褒められて照れる馬は、何故だかべらんめぇ口調で話している。
ソウシ「へぇ…ヤマト料理はやっぱり本場のヤマト人が一番詳しいんだね。
あのナギでも、ヤマト料理には苦労してるみたいだし。」
馬「ほほぅ、それは意外ですね。
ナギさんでも苦戦する料理ってシュールストレミングとフォンフェとアザラシのやつぐらいだと思ってました!」
ソウシ『アザラシ……?』
アザラシの肉だったらナギなら何とか出来そうなのにな…と不思議に思うソウシだった。
しかし、馬が言うアザラシ料理は『キビャック』のことであり、流石のナギでも数百羽の海鳥を用意するのは不可能なのだ。
ソウシ「馬ちゃん、美味しい卵焼きをありがとう。
さぁ、そろそろ出発時間だ、このまま一緒に外まで行こうか。」
馬「はいっっ!謎の島の探索、超楽しみっす!!」
馬は腰に仕舞っていたトングをクルクルと回しながら格好良く取り出した。
ソウシ「フフッ…何度見ても素晴らしい武器だね♪」
馬が得意顔でトングを取り出す姿を見て、ソウシはいつも以上に顔を綻ばせていた。
……………………………
リュウガ「それじゃあ言うぞ!!え〜、俺・ハヤテ・ナギで特攻班。
ソウシ・トワが後方支援で、今回の船番として残るのはシンな!」
ソウシ「船長、馬ちゃんはどうしますか?」
ナギ「…………」
ナギは決して顔には出さずにはいたが、『何故ドクターが馬の保護者面をしているのか。』と、不満に感じていた。
集合場所にも一緒に来ていたし、心なしか2人の親密度が増している気がした。
ナギ「……………」
この苛立ちは何なのか。
自分がヤキモチを妬いていると認めたくないナギは、出来るだけ2人を見ないようにしていた。
リュウガ「馬はどうしたい?」
馬「えーと…」
馬は瞬時に脳内シミュレーションをする。
ナギのいる特攻チームで一緒に冒険を楽しみたいのが本音だが、今はナギの視界から消えなければならない…なので、無理。
次、笑いのツボが同じソウシと何でも話を聞いてくれるトワのいるおっとりチームで行動するのも良いが、このメンツだと昨日の若気の至り事件メンバーの再結成になってしまい、確実に気まずい空気が流れるだろう…やはり無理。
最後、シンと船番は暇すぎる、何よりもドSなご主人様が無理難題を言いつけてきそうで恐ろしい…つまり無理。
答えは1つしか無い。
馬「単独こうど、」
シン「病み上がりだから船番だな。」
ご主人様から思わぬ横やりが入ってしまった。
馬「え゙っっっ!」
ソウシ「…確かに。馬ちゃんにはまだ無理はさせられないな。」
自分の味方だと思っていたソウシにまで同意されてしまった。
シン「ドクターストップが出たなら従うしかないだろう?」
シンはニヤリと笑いながら馬に迫る。
馬「えっっ、ちょっと、」
リュウガ「決まりだな!!! よし、ナギ、ハヤテ、行くぞー!」
ハヤテ「おーー♪」
ハヤテはリュウガの後を追う形で出発した。
その後ろ姿だけでも探索を非常に楽しみにしている様子が伝わってくる。
ナギ「…………」
ナギはチラッと馬を見たが、彼女は現在進行系でシンに楯突いているところだった。