人魚島~2つの呪い~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギ「………………」
正直なところ、最近のナギは馬との結婚もありかもしれないと考えるようになっていた。
ナギの故郷では、二十歳半ば辺りで家庭を持つ男が多かった。
現在25歳のナギはまさしく結婚適齢期なのである。
そんな彼のすぐ近くにいる異性と言えば馬しかおらず……そんな馬の言動はナギの知っている女達と比べて奇抜としか言いようがなかった。
ところが、意外にも家事能力があって、子どもにも好かれやすく、あの他人になかなか心を開かないクレアでさえも嫌いではないと言っていた。
また、長らく見てきてわかった馬の性格に至っては、パートナーの相手に一途で従順に尽くすタイプだと考えられた。
既に今の時点でもナギに忠誠心を示し、とても良く尽くしてくれている。
容姿に至っても、最近は特に、愛らしさが抜きん出ていて、夜中の彼女には何度も翻弄されてしまっている。
……考えれば考える程、馬は結婚相手に最適じゃないか。
しかし、越えられない壁があった。
ナギの生業が海賊だということだ。
ナギ「………っ、」
馬のプロポーズ(?)に対する返答にナギが困っていると、
馬「……ね?結婚は無理ですよね!」
馬の方から先に答えを促してきた。
ナギ「……………」
ナギは何も言い返せなかった。
馬「なら、私のプライバシーもナギさんには言わないです!」
ナギ「………あ?」
一瞬遅れて、そう返すか、と彼女の思惑を理解する。
ナギ「いや、それとこれとは、」
馬「私のプライベートの事なので黙秘権を発動しますっっ!!
それでは、旦那様ではない他人のナギさんっっっ!サラバッッッ!」
馬は一瞬の隙を付いてナギの横をすり抜けて部屋から飛び出した。
その動きはかなり速く、馬の体力が回復していることが窺えた。
しかし、
ナギ「おい!待て!!」
背中のキスマークに関しては全く納得していないナギは急いで彼女の後を追うのだった。
……………………………
昨晩、泥酔したトワに襲われそうになった馬だったが、すんでのところでソウシに助けられた。
馬『ソウシさんが来てくれて本当に助かったなぁ。』
馬はその直後のやり取りを思い返していた。
ソウシ「トワ、この船の掟は覚えているかい?」
トワ「は、はい……」
トワは真っ青になって小さく返事をした。
馬『トワくんが罰せられてしまう…!! それだけは何とかしないと……』
馬も掟の内容を覚えていたので、ソウシが言わんとしていることを悟り、焦る。
馬「そ、そ、ソウシさんっっ!確か『満月の夜は朝まで宴』でしたよね?
そりゃあ、トワくんは若いから朝までなんて潰れちゃって無理ですよ…アハハ……」
まずは、わざと論点をずらしてこの深刻な雰囲気を変えようとした。
ソウシ「いや、それじゃなくて、嫌がる馬ちゃんを無理矢理、」
馬「同意の上ですから!!」
馬はトワを庇うために必死になって和姦(未遂)であることを訴えた。
トワ「馬さん…やめてください、僕が、」
馬「私から誘ったんだよね!!」
ソウシ「馬ちゃんがそんなことするはず、」
馬「あるんです!私がウッカリトワくんに発情しちゃったから!!」
本来は加害者であるトワよりも被害者側の馬の方が必死になって弁明をしている。
それを見兼ねて、ソウシも、トワでさえも訂正しようとするのだが、馬は全く譲らなかった。
しかし、ソウシがある話題を出した時、状況は少し変わる。
ソウシ「馬ちゃん、ナギにも同じこと言えるの?」
馬「……えっ……」
ナギの名前が出て来た途端、馬の勢いが無くなっていく。
ソウシ「うん。馬ちゃんから誘ってトワと性交しようとしたなんて、ナギには言えないだろう?」
馬「………」
ソウシ「素直な馬ちゃんが、ナギに言えないような事をするわけないじゃないか。」
馬「えっと……」
言葉に詰まる馬。
しかし、
トワ「……馬さん、ありがとうございます。
本当に、全て悪いのは僕なん、」
馬「トワくんは悪くないよ。
ソウシさん、先に手を出そうとしたのは私だから…だから、ナギさんにだってそう言ってもらっても構いません!!」
トワが罰せられて酷い目に合うかもしれないと恐れる馬は、自分を犠牲にする選択肢を選んだ。