人魚島~2つの呪い~(その2)
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胸当てだけを着けた状態の馬は深夜に脱いだシャツを着るべく、ナギに背を向けたのだが…
ナギ「……………」
ナギは朝日の下で改めて馬の背中を見る事になり、やはり彼女の背中に浮かび上がる赤い痕に目が行った。
しかし、昨日見た痕とは少しだけ違っている。
ナギ『2つ?………3つあったよな。』
印の数が1つ少なくなっていた。
ナギはこの疑問を解消すべく、馬の背後まで悟られずに行き、胸当てを少しだけずらした。
すると、
馬「…ぎゃっっ!」
消えていた3つ目の赤い痕が出現した。
ナギ『………あぁ、下着に隠れてただけか。』
謎は解消したが、次なる問題が浮上する。
赤い痕は近くで見ると、虫刺されやかぶれなどではなく、ますますキスマークにしか見えなかった。
それに、3つ目の印の位置にも引っ掛かるものがあった。
普段は他人に対して無関心で無骨な扱いをしてしまうナギだが、こういう時の勘は鋭いのだ。
嫌な予感がしたナギは自然と表情も険しくなった。
馬「もう!ナギさん。 痴漢、アカン!って言う言葉があるんですよ?プンプン!」
ナギが訝しんでいるとは夢にも思っていない馬はいつも通りの言動をしながら、シャツを頭から一気にかぶった。
モゴモゴとシャツの袖から腕を出そうとしている彼女に向かって、
ナギ「なぁ、背中にキスマーク付けたの誰だよ。」
と、ナギは冷たい声で質問した。
馬「!!!」
この質問を浴びせられた馬は身体をビクッと跳ね上がらせ、その後1mmも動かなくなってしまった。
彼女の分かり易すぎる反応を見て、あの印は自分以外の誰かに付けられたのだとナギは確信した。
ナギ「誰が付けたのか言え。」
続けて発せられたその声は、馬が彼と共に過ごした中で聞いたことがない位、冷たく怒りに満ちたものだった。
馬「…………」
馬は鉛のように固くなってしまった自身の腕を、無理矢理動かしてシャツを最後まで着た。
服を着たのは良いものの、ナギが殺気を放つ程、恐ろしく自分を睨む事実は変わらなかった。
馬「……ぁ、ぁの…………」
ナギ「聞こえねぇっ!!」
馬「……ヒッッ……」
普段は物静かなナギに怒鳴られ、馬は非常に萎縮してしまう。
馬「…………」
馬は追い詰められてしまい、何も喋れなくなったのだが、
ナギ「何か言え!!」
怒り狂うナギにはそれすらも許せなかった。
ナギ「前に言ってたよな?俺以外の奴とはそういうことしねぇって…」
馬「………」
喋れない代わりにコクコクと頷く馬。
ナギ「……なら、誰にやられたか言え。
船長か?シンか?」
馬『こんな阿修羅と化したナギさんにはトワくんのことは言えないよ…死人が出ちゃうやつだ…』
馬は咄嗟にトワの身を案じた。
同時に昨日の倉庫での出来事も思い出してしまい、馬の心はさらに萎縮してしまうのだった。
馬『で、でも!しっかり寝たから大丈夫…!』
萎縮する馬だったが、起床後なので気力は回復している。
この状況に嘆くのではなく、なんとか事態を打開しようと考えを巡らせることにした。
馬『よし、決めた……………ナギさんから逃げよう!!』
ナギ「おい馬っっ!!聞いてんのか?」
再度ナギに怒鳴られる。
馬「は、はい!!」
ナギ「………誰がやったか言え。」
そして静かに鋭い詰問をされる。
馬「………うゎーん…い、言えませーん……」
馬は下を向いて泣いているふりをした。
声は思いっきり棒読み口調になってしまったが。
ナギ「………嘘泣きしてんじゃねぇよ。」
馬「………う。」
案の定すぐにバレてしまったので、
馬「……ナギさん……い、言いますね……」
今度はしおらしく話し始めた。
ナギ「…………」
お前の言い分を言ってみろ、そう言わんばかりにナギは馬を睨みながら黙って聞いている。
馬「あの……ナギさんは私を嫁にする気は無いんですよね?」
ナギ「………はぁ?」
いきなり論点の異なる質問をされてしまったので、ナギは呆気にとられてしまった。
馬「この際はっきりさせてください!!」
ナギ「…おい、急に何言って…」
馬「ナギさん!!責任持って私を嫁にする気はあるんですか!?」
ナギ「……………」
馬「…………」
互いに真剣な顔で目を合わせている。
ナギは不思議に思った……馬の浮気(?)疑惑を尋問していたのにどうして自分は結婚を迫られているのか、と。
女性の方から結婚を迫られると物怖じしてしまう男性は多いのだ。