人魚島~2つの呪い~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ポタッ……
ナギ「………?」
ナギの身体に水滴が落ちてきた。
ポタッ……ポタタッ、
今度はもう1滴、2滴と連続で落ちてきた。
ナギは自分の上に跨っている馬の顔を見てみると…
ナギ「…………!」
状況を理解したナギは、
ナギ「……馬、降りろ。」
と、静かに告げた。
馬「…え……どうしてですか?」
急にそんなことをナギから言われて馬は困惑した。
彼女からすればこのままナギに身を任せていたいのに。
しかし、
ナギ「……良いから早く降りろ。」
続けざまにナギは降りるよう命令した。
馬『もしかして、ナギさんは女子から迫られると萎えるタイプなのかな……ということは、生粋の猟師系男子なのか。』
馬はボーッとしながら的外れな理由を考えていた。
『ナギは獲物を追い掛けたい猟師系男子』
という結論に達した馬は、ゆっくりと彼の身体から降りて隣に縮こまって座った。
そして、
馬「すみません、萎えさせちゃいましたか?
他にも何か至らない点…白目剥いてたりとかしてましたかね。」
と、ナギを萎えさせてしまった理由を考えた上で謝罪した。
ナギ「………違う。」
馬「………?」
ナギは身体を起こし、馬の腕を取りそのままマットに寝かせた。
そして、ナギ自身も再び横になり、キョトンとしている馬と目を合わせる。
ナギ「………泣いてるじゃねぇか。」
そう告げてから、ナギは指先で彼女の頬を伝う涙を拭ってやった。
馬「え!……そんなバカな!!」
ナギ「無自覚か……悪ぃ、今日は疲れてるのに無理させちまった。」
逆にナギが自分の非を詫びた。
馬「いやいやいや!私、疲れてないですよ?
ナギさんが良ければこのまま突っ込んでくださっても、」
ナギ「やっぱりお前、いつもと違うわ。」
馬の言葉に被せる形でナギは断言した。
ナギ「………もう寝ろ。」
ナギは不安定な馬の頭を撫でてやり、そのまま自分の方に抱き寄せた。
馬「なんか、すみません………」
馬は小さく謝ってから目を閉じた。
自分からナギにしがみつくのも良いが、反対に抱擁されていると思うとより安心することが出来る。
馬は心地良い気分のまま再び眠りに就いた。
ナギの気遣いのおかげで、馬は2度目の恐ろしい夢を見ることは無かった。
……………………………
早朝、ナギが朝食の用意に取り掛かる時間が迫っていた。
馬「うんしょっ……」
珍しく馬の方が先に目覚め、ナギの腕からスルリと抜け出た。
馬「……わっ!」
昨夜は着替えることなく眠ってしまったので、馬の胸は丸出しのままになっていた。
慌てて傍に置かれていた胸当てを着ける。
胸当てを着け終えた馬は物音を一切立てずに、未だ寝床についているナギへと近付いていく。
馬「ナギさーん…おはようございまーす。
馬ちゃんのコーナー、突撃☆寝起きドッキリでーす…」
ナギ「……………」
寝覚めの良かった馬とは打って変わって、寝不足状態のナギはなかなか起きられずにいた。
馬「ああ、まだ寝惚けているみたいですね……そんなアイドルのために用意したのがこちら。」
眠くて目を開けられずにいる彼の耳元で、ボソボソと馬は喋り続けている。
馬「じゃーん、『普通の水』でーす。 ………ヤマトには『寝耳に水』という言い回しがありまして、今からそれを実践したいと思いまーす。
そ~れ、」
ジョボジョボジョボ……
ナギ「………!!」
ナギは文字通り飛び起き、馬が手にしていた水入りボトルをとてつもない速さで奪い取った。
ナギ「アホ!もっと普通に起こせ。」
馬「いやー、この前、起こすならしっかり起こせってナギさん言ってたでしょう?
しっかり起こすならやっぱ水だな!って思いまして。」
そう言いながら、馬はナギにタオルを手渡した。
ナギ「………本当に碌なことしねぇな。」
ナギは馬を睨みながら渡されたタオルで耳と顔を拭いている。
馬「ナギさんなら喜んでくれると思ったのに…」
ナギ「………誰も喜ばねぇよ。 朝食の用意しに行くからさっさと服着ろ!」
馬「うぃーっす。」
馬は返事をしてからクルリと後ろを向いた。