ミゼル島~大病院の陰謀説~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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クレア「……っ!!」
あまりにも非現実な光景にクレアは目を見開いた。
院長に追い詰められ、壁際で立ちすくんでいた馬…しかし、彼女は急にその場に座り込んで全く動かなくなってしまった。
そんな彼女の様子に構う事はなく、院長はその身体に触れようとしたのだが、
シャン……
どこからともなく小さな鈴の音が聞こえた途端、馬の身体から黒い影がゆっくりと這い出てきた。
クレア『何…!?』
始めのうちは目の錯覚だと思っていたが、明らかに彼女の身体とは異なる別の何かが、黒いモヤのようにじわじわと溢れ出てきているのが目視できた。
男達「な、なんだあれは……」
院長「うわぁぁぁぁぁ!!」
馬から出てくる黒い影は時間が経つに連れてどんどん実体化していく……
どれくらいの時間が経ったのだろう、実際は数秒と掛かっていないのかもしれない、しかし、恐怖を伴っての体感時間は非常に長く、かなり苦痛に感じた。
次第にはっきりと姿を現した黒い影は、クレアの知らない異国の衣装を纏う女の姿になっていた。
とても長い黒髪を垂らしており、顔までは見えないが、身なりは大層仰々しい。
この女からは、離れていても感じ取れてしまう程の殺気と威圧感が放たれていた。
一言で表すなら『化け物』に尽きる。
こんな化け物の一番近くにいる院長は正気ではいられないだろう…クレアがそう思った時、
やはりと言うか、院長から叫び声が上がった。
院長「うわぁぁぁ!! な、な、何なんだ!?
おい!何とかしろ!!………ひ、ヒィィ!!」
取り巻きの男達も、恐怖のあまり誰も動けずにいた。
院長の声に影だった女は反応し、音もなく手をかざした。
たったそれだけのことなのに、
院長「……がはっ………ぐっっ……がっっっ!!」
院長は急に苦しみだし、身体中のありとあらゆる穴から体液を垂れ流し始めた。
院長が悶え苦しむ様子を見届けてから、影の女は再び気絶している馬の元まで戻り、そして溶け込むように消えていった。
クレア「………!?」
クレアには眼前で一体何が起こったのかわからなかった。
ただただ起こった非現実な出来事に恐怖を感じていると、
バンッッッ!!!
ナギ「…………!!」
クレアの元恋人であるナギが扉を蹴り開けて飛び込んできた。
……………………………
ナギが部屋に飛び込むと、まず目に入ったのは下着姿で縛られているクレアの姿だった。
ナギ「クレアッッ!」
いくらナギに気持ちは無くとも、虐げられているクレアの姿を見ると一気に感情が昂ってしまった。
その勢いのまま腰の鎖鎌を手に取り、周囲の男達に攻撃を仕掛ける。
ドンっっ!!
一番近くにいた男を壁に押し付けた時、ナギは違和感を感じた。
その男に限らず、この場にいる男達全員が決まって放心状態だったのだ。
ナギ『……なんだこいつら?』
ソウシ「馬ちゃん!!」
ナギが男達の様子を訝しんでいる最中に、ソウシも部屋に飛び込んできた。
そしてソウシは真っ先に馬を見付けたようだった。
ソウシの言葉を聞き、ナギがその方向を見ると……そこには全裸で倒れている馬の姿があった。
ナギ「……馬っっ!?」
ナギは頭が真っ白になった。
しかし、目の前のクレアを放っておくことも出来ずに、急ぎ手足と口の拘束を解いてやる。
ナギ「……チッ、…」
馬のあられもない姿にかなり動揺したナギは、なかなか解けぬ縄の繋ぎ目に苛立った。
ようやく縄をほどき終え、クレアの口の拘束も解いた時に、
クレア「ナギ、ハナコさんが……」
怯えるクレアの最初の言葉は馬の身を案じるものだった。
彼女の様子からナギの中での最悪の事態が確定してしまった。
ナギ「……あぁ。」
クレアに一言言い放ち、覚悟を決めたナギはすぐに馬とソウシの元まで駆け寄った。
タイミング良く、ソウシが馬に気付けを施した瞬間で、
馬「…ゲホッッ…………んがっ?………」
彼女は意外にも間抜けな声を上げながら目を覚ました。
ナギ「……」
ソウシ「……」
2人はただ心配そうに見つめるだけで、馬に掛ける言葉はすぐに見付からなかった。
馬「………ここは……イケメンパラダイスですか…?」
力なく尋ねる馬に、
ソウシ「………馬ちゃん、もう大丈夫だからね。」
やっとソウシが声をかけた。