ミゼル島~大病院の陰謀説~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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スミス「あぁ、奥様、アイリーン様。
僕にアイリーン様の愛の辞書を引かせてください。」
アイリーン「ダメよ、スミス…ここは人目があるわ。
私の愛の字引を誰かに聞かれるなんて耐えられないっっ!」
スミス「アイリーン様はそれが良いんでしょう?
ほら『インポート』と引いてごらんなさい。」
アイリーン「あぁぁ…なんてイヤらしい響きなの!
……あんっっ、身体が勝手に引いてしまうわ…『インポート』……輸入…………輸入……品。
あぁっっ、なんてこと!!その反対の言葉まであるなんて…」
スミス「フフフ、アイリーン様、反対の言葉も恥ずかしがらずに言ってごらんなさい。
ここには僕とアナタしかいませんよ?」
アイリーン「……うぅ……えく………と……」
スミス「聞こえませんよ、アイリーン様?」
アイリーン「エクスポートォッッ!!」
ベシッッ!!
シンは読んでいた本の角で馬の頭を小突いた。
所謂、教育的指導である。
馬「いっったぁぁ!!シンさん酷いっっ、角で殴りましたね!?」
シン「だから音読はやめろと言っただろ!!というか、魚の例えは何処へ行ったんだ!?」
馬「いや、今回は家庭教師のスミスとの濡れ場ですが…」
シン「どこが濡れ場なんだ。
ただ辞書を引かせて大声で叫んでいるだけだろうが。」
馬「えー、凄い臨場感たっぷりのお色気シーンだと思いますが…船長もお気に入りだし。」
シン「お前と船長がアホ過ぎることだけはわかった。」
馬「酷いっっ、私は船長よりはマシですよ、多分!!」
と、シンと2人で仲良く喧嘩をしていると、
ガラッ…と、部屋の扉が開かれた。
馬「あっ、」
やって来たのは、
クレア「……………」
昨日、馬に面と向かって『アバズレ』と書き放ったクレアだった。
ナース服に身を包む彼女は、本日も馬の担当ナースとして入室してきたのだろう。
しかし、昨日の出来事があったせいか、彼女は酷くつんけんとした態度で、馬をジロリと一睨みしてからベッドまでやって来た。
一方、馬はと言うと、至って普通に話し掛ける。
馬「クレアさん、今夜も私の担当ですか?」
クレア「…………」
クレアは馬の言葉を無視して点滴の確認を始めた。
馬「…………」
クレアに無視されてしまった馬は口をつぐむ。
しかし、
馬『あぁー、ナギさんみたいな性格の美人さんに冷たく無視されるなんて……ゾクゾクしちゃう////』
決して気落ちする事なく、むしろ心の中では何とも言えない快感に悶絶していた。
彼女はなかなかの変態思考の持ち主なのだ。
シン「ナースよ、そんな態度を患者にするのも仕事の内か?」
クレアの態度を見兼ねたシンが馬に代わって口頭で注意した。
クレア「……!」
仕事の出来るクレアにはシンの言葉が響いたのだろう、注意された後、すぐにメモ用紙に言葉を書き出した。
サラサラサラ……
クレアは2人に書き終えたメモ用紙を見せる。
馬「どれどれ…」
シン「…………」
クレア(……ごめんなさい。 でも、ナギを弄ぶハナコさんを私はまだ許せないの。)
そこには彼女の本音が書かれていた。
馬「許さなくて良いです!!
私が一方的にクレアさんをお慕いしてますので……ハァハァ……綺麗なお姉さんに罵られるご褒美をありがとうございますっっ!!!ジュルリ!」
クレア「……っ!?」
絶叫に近い声量で話し、興奮しながら涎を啜る馬に、クレアはたじろぎ、
シン「アホか。」
シンは白い目で見ていた。
シン「ナースよ、そもそもハナコが入院することになった原因を知っているのか?」
クレア「…?」
急に何を言い出だすのか、と、クレアは不思議そうな顔をしながらシンの質問に答えるべく、ペンを走らせ始めた。
クレア(肺炎が原因でしょう?)
シン「その肺炎になった原因は……流石に知らないのだろう?」
クレア「………」
クレアはコクリと頷いた。
その横で、
馬「…ジュルリ。」
と、ヨダレを拭う馬は恍惚とした表情でクレアを凝視していた。
シン「先日ナギが海で溺れかけ、それをハナコが助けたからだ。」
クレア(え……ナギが海で?大丈夫だったの?)
シン「あぁ。コイツがずっとナギを抱えたまま無人島まで泳ぎきったらしい。」
クレアは『何も出来なさそうなハナコさんがそんな事をしたの?』と、疑わしく思いながら、チラッと馬の方を見た。
馬「フフフ……////」
馬はクレアを恍惚の表情で見つめ続けていたので、すぐに目が合ってしまった。
クレアは慌てて視線を逸らした。
シン「その後もハナコは食料を調達したりと、休みなく動いていたようでな。
救助され時には、コイツは肺炎を発症していたらしい。
ナギの方は元気だったけどな。」
シンの言い方だと、ナギのせいで馬が入院したとも受け取れてしまうが……勿論それも彼の計算の内だった。
シン「ナギは馬に命を救われ、彼女を病気にさせた負い目があるみたいだな。
アイツは今、温情と罪悪感を恋心と履き違えているのだろう。」
クレア「………!」
馬「フフフ……////」
クレアはハッとした顔でシンを見つめる。
そして、そんなクレアを変わらず熱い視線で眺めては、ニヤニヤとする馬がいた。