ミゼル島~大病院の陰謀説~(その3)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
馬「静かに、そ〜っと…」
自分の病室の扉を数センチ程開けて、馬は中の様子を窺ってみた。
ナギ「………で………ない……」
クレア「……………」
サラサラサラ……
ナギが何かを話し、それに対してクレアは悲痛な表情を浮かべながらメモ用紙に文字を綴っている。
書き終えたクレアは用紙をナギに向かって見せた。
ナギ「……………」
書かれた用紙を見たナギは首を横に振る。
クレアの文章に拒否をしているようだ。
その様子を見たクレアは最終的にナギに手を伸ばしたが、彼はその手を取らずに再び首を横に振るだけだった。
クレア「……………」
ナギの反応を見て、クレアは立ち竦んでいる。
彼女の口を固く結んだ表情からは、泣く事を懸命に堪えているように見えた。
馬『ナギさんは自分の気持ちをちゃんと伝えたのかな。
それにしてもクレアさん…見てるこっちまで泣きそう…グスッッ。』
クレアに感情移入した馬は大粒の涙を溢し始めた。
馬「…………ズビッ、あ、ヤベ。」
鼻水まで垂らしながら。
ハヤテ「げっ…!何で泣いてんだよ。」
他人の修羅場には興味のないハヤテは中の様子を見ていない。
そのため、何故馬が泣き出したのか理由がわからない。
ハヤテ「とりあえず涙拭けよ。」
と、女の涙に弱い男前ハヤテは、ポケットに入っていた廃棄予定の布を渡そうとしたが、
馬「ありがとうございます、ズビズビ…」
馬はハヤテのピンクの腰巻きで勝手に鼻を啜った。
ハヤテ「うわっっ、お前、本当最悪だな!!」
馬「グスッ……前からこの腰巻きで鼻をかんでみたかったっす……あ、凄い、鼻がセレブになったような肌触り!」
泣きながらも凄く嬉しそうに使用感を語る馬だった。
その時、
ナギ「クレアッッ!!」
馬·ハヤテ「………!!」
クレアを呼ぶナギの声で2人はハッとさせられる。
クレアが扉まで走ってきたのだ。
ガラッ!!
馬「あ…」
クレアは扉のすぐ横でハヤテの腰巻きで鼻を拭っていた馬と目が合った。
クレアは馬の事を睨みながら、メモ用紙に言葉を素早く書き、
パシッ!!
馬「…わっぷ!!」
書き上がった用紙を馬に投げ付けて、そのまま彼女は走り去ってしまった。
ハヤテ「なんだあの女…お前、何かしたのかよ?」
馬「速記でしかもこのペラペラの紙を的確に私に当てるなんて、凄いコントロールっすよ。」
馬はクレアの能力に感心しつつ、投げ付けられたメモを確認する。
馬「えぇー…」
書き殴られた言葉を見て、馬は思わず声を漏らした。
ハヤテ「何て書かれてたんだ?」
ハヤテも覗き込むとそこには、
(あなたは恋人がいるのにナギにまで手を出すのね。しかも3股とかとんだアバズレね。)
と、書かれていた。
馬「あの一瞬でこんなに書けるの凄過ぎませんか…」
馬はやはりクレアの速記術に感心する言葉を呟き、
ハヤテ「えぇー…3股って俺のことかよ…」
ハヤテからも論点の少しズレた言葉が漏れた。
……………………………
馬「ちょっとナギさん!!クレアさんに何を言ったんです!?」
興奮しながら馬は部屋に戻り、ナギにクレームを入れた。
ナギ「……クレアとはちゃんと話を付けた。」
馬「いやいやいや、私、クレアさんにアバズレって思われちゃってますよ?」
ナギ「……あ?」
ハヤテ「そうだよ、ナギ兄。
話付けたって言うけど、あの女納得してなさそうだぜ?
俺もコイツの相手役にされてるし…」
ナギ「………はぁ?」
ハヤテまで話に加わってきて、ナギはますます意味がわからなくなった。
ナギはちゃんとクレアに気持ちを伝えて復縁する気はないと答えたはずだが。
【ナギとクレアの会話】
クレア(ハナコさんから聞いた?)
ナギ「………あぁ、お前と話し合えって。」
クレア(私、まだあなたの事が好きなの。お願い、やり直して。)
ナギ「……悪いが、俺はもうお前に気持ちはねぇんだ。」
クレア(気持ちが無いなら、またこれから好きになってもらうようにするから)
ナギ「………他に好きな奴がいる。」
クレア(それって……ハナコさん?)
ナギ「……………(頷く)」
クレア(でもハナコさんには恋人がいるでしょう)
ナギ「………それでも…………気持ちは変わらない。」
クレア(そんな実らない恋でも良いの?私ならナギをずっと好きでいられる!)
ナギ「………(首を横に振る)」
クレア(お願い、ナギ!)
クレアはナギにすがるように手を差し伸ばしたが、ナギはそれに応えることなく首を横に振るだけだった。