ミゼル島~大病院の陰謀説~(その3)
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馬は1人で頭を抱えていた。
馬『シンさんが、ナギさんを見ると余裕がなくなるぞって言ってたけど…本当かもしれない。』
そう改めて思い悩んでいるのだ。
シンが言っていたのはナギが他の女性といる様子を見ると嫉妬心で余裕が無くなるというニュアンスのものだったが、今の馬は違った意味で余裕が無くなっている。
何故ならばナギが近くにいるだけで馬は彼に触れたくて仕方が無くなる。
クレアやシリウス海賊団のメンバーに目撃されると誤解される恐れがあるのにも関わらず、だ。
馬『くぅぅっ、傍にいたらダメ!!ナギさんから離れよう!!』
馬は一大決心をして立ち上がったのだが、病院服の下は下着も何も身に付けていない赤裸々な状態である。
それ故にナギのパンツを寄越せという発言に繋がったのだが、結果、無意識に彼を抱き締める始末…これはもう末期の症状だった。
馬『ナギさんを勝手に触りたくなるナギさん症候群っていう病気があるのかもしれない……はっ…!!』
そう考えている間にも自身の左手がナギの方に向かって伸びようとしている…
馬「ぅぅ…」
馬は恥ずかしくなり、急いで左手を隠した。
ナギ「………どうかしたか?」
馬「全くもってなんでもありませんから!!!」
絶叫に近い返事。
ナギ「……うるせぇ。」
馬「すいませんっっしたーー!!!!」
再び絶叫。
ナギ「…………」
そんな馬の挙動にナギはただ呆れている。
馬「……………」
ナギ「……………」
馬が喋らないと当然ナギも喋らないので、自然と病室には静寂が訪れた。
シーーーン………
入院する際にリュウガが大金を積んでくれたらしく、現在馬が横になっている部屋は大病院のVIP病室だ。
外からの騒音も掻き消されるような静かな場所に設置されている。
馬『だ、だ、だ、ダメだ!この静けさは耐えきれない!!あゎゎゎゎ、何か話さないと……』
シリウス号では常に波音が聞こえ、無人島では木々が風に揺れる音などが聞こえていたため、ここまで完全なる静寂に包まれる事は無かった。
静か過ぎる場所にナギと2人きりのシチュエーションは、馬にとっては気まず過ぎる空間だった。
馬『今すぐにでもここから脱走したい!』
しかし、そのためにはまず下着を調達しなければならなかった。
パンツがダメなら次はシャツを狙うべきだ、という結論に至った。
馬「ナギさん!」
ナギ「………?」
ナギからの返事は無かったが視線は合った。
馬「あ、あのー、ナギさんはいつも緑色の素敵なお召し物を着こなしていらっしゃいますね!」
ナギ「…はぁ?」
馬が何を企んでいるのかわからないナギは思い切り警戒している。
馬「本当、光合成が出来そうで素晴らしいですね!
どれどれ、私にも太陽の恵みを感じさせてくれませんか?」
馬は遠回しにナギの着ている服を寄越せと言ってみた。
しかし、
ナギ「……わけわかんねぇこと言わずに大人しくしてろ。」
馬の思惑は1ミリも伝わっていなかった。
馬「ナギさんっっ、私にナギさんのシャツを着させろって言ってるんです!!」
今度はストレートに服を要求してみた。
ナギ「……はぁ?何でそうなるんだよ。」
馬「私は外に行きたいのに、こんな胸丸出しのノーパンでは歩けないってことですよ!!」
ナギ「……!!」
ナギは馬に直接訴えかけられて初めて彼女の苦悩を理解出来た。
だが、
ナギ「外に行く必要なんてねぇだろ。
……下着は明日俺が部屋から持ってきてやるから、今日は大人しく寝てろ。」
彼は馬の勢いに流されること無く、外出不要について説いた。
馬『うぐぬぅ…ナギさんと2人きりが気まずいから外に行きたいってのに……あーー、もう限界だーーー!』
思う通りに行かず悶えている内に、ついに馬の理性が限界を突破してしまう。
馬「ナギさん!もうね、脳から直接命令が下っちゃうんですよ!!」
ナギ「さっきから何言って、」
馬「ナギさんエネルギー、補充させてもらいますよっっ!」
点滴の管に気を付けながらもベッドから勢い良く降りた馬は、そのまま椅子に腰かけるナギの背後へと回った。
ナギ「…………?」
馬の奇行に慣れてしまっているナギは若干引きつつも静かに様子を窺っている。
馬「……あぁ、この衝動…抑えられないっっ!!」
そう言うやいなや、ナギの首に手を回し、馬は自分の方へと彼の頭を抱き寄せた。
馬「チャージィィィ〜!!」
馬はナギの頭を抱えて思い切り頬を擦り寄せている。
ナギ「…………」
何となくされることがわかっていたナギだったが、実際に馬の方から触れられると嬉しくなるもので…彼の方からも、首に巻き付く彼女の手に、自分の手を重ねるようにして応えてやった。
ここで注意しておきたい点が、彼らはいまだに恋人同士ではないという点だ。
想いは通じ合ってるのに、言動のみが伴っていないから非常にもどかしくなる2人である。