ミゼル島~大病院の陰謀説~(その2)
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トワが純粋に馬に謝罪する様子を見て、2人の熱愛疑惑は払拭されたのだろう、ナギはトワを見て一言、
ナギ「馬と2人で話がしたい。」
と、席を外すように告げた。
馬「え゙っっっ」
トワ「はい!じゃあ僕は外で、」
馬「ストップ!!トーマス君行かないでっっっ!」
ナギの命令に従い、すぐに退出しようとするトワの腕を馬は必死になって掴んだ。
ナギ「………!」
その光景を見たナギは昨日のシンとの恋人騒動に引き続き、少なからずショックを受けたようだ。
しかし、すぐに冷静に、
ナギ「………馬、腕を離せ。」
トワの方を見て、
ナギ「……早く外に行け。」
と、2人に命令した。
トワ「馬さん…ナギさんなんだか機嫌が悪いみたいですね、ここは従いましょう。」
トワは小声で馬に提案した。
馬「だが、しかしっ、」
トワ「何かあったら呼んでください。すぐに駆け付けますから。ね♪」
馬は反論しようとしたが、トワに諭され爽やかなウインクを返されてしまった。
馬『くっ!こんなに当てに出来ないウィンクってなかなか無いよ、トワくん…』
馬が心の中でツッコミを入れている間にトワは退出してしまった。
ナギ「……………」
馬「…………」
ナギと2人きりになった病室に、気まずい空気が流れる。
昨日の昼間はあんなにも和気あいあいとした雰囲気だったのに、たった1日でこんなに険悪な関係になるものなのか。
昨晩、ナギは馬に拒否されて仕方なくシリウス号の自室に戻っていた。
馬が乗船してからはずっと2人で寝食を共にしてきたせいか、数ヵ月ぶりの一人寝に違和感を覚えた。
ナギは柄にもなく馬の不在を『寂しい』と感じ、起床時の寝惚け眼で思わず彼女の姿を探してしまう程だった。
ナギ『……どうにかクレアのことを説明しねぇとな。』
馬が誤解をしている事は明らかで、自分とクレアの関係は既に過去の話だときちんと説明しようとナギは意気込んでいた。
ところが、
馬「あー、けほけほっ、なぜだろう。
しんどくなってきたなー、ゲフンゲフン(棒読み)
これは寝ないとダメなやつー。」
話をしたいナギとは裏腹に、顔も合わせたくない馬は、わざとらしく病状の悪化を訴え、ナギに背を向けて横になってしまった。
ナギ「………馬、こっち向け。」
馬「ぐー、ぐー(棒読み)」
ナギ「…ふざけてないで話を聞け。」
馬「ぐー、ぐー、ノーサンキューです!」
ナギ「…………」
今までに無いくらい強固な態度の馬に困り、ナギはとりあえずベッドに腰掛けた。
そのままお互い背を向け合う形で話をすることにした。
ナギ「……クレアのこと、怒ってんのか?」
馬「え?何で私がクレアさんを怒るので……ギャァッ、近い!!」
あっさりとナギの方を振り向いた馬だが、彼は椅子では無くベッドに直接座っていたので想像以上に密着していた。
驚いて再び離れようとする馬の両肩をナギは掴んで固定する。
馬「ぐぎぎっ、…ナギさ…離してください…」
ナギ「………離さない。」
馬「ぐぎぎぎ…」
馬は顔だけ反対側を向けて拒絶の意を表明している。
ナギ「…………」
いつも自分を受け入れてくれる馬が全力でナギの事を拒んでいる。
ナギの胸中も穏やかでは無かった。
ナギ「俺とクレアは……今は他人で、」
だから何だと言うのか、ナギは自分でもわからなかったが、とにかく馬にはクレアのことを説明しておきたかった。
馬「えっと、今は他人なら、これから恋人になれば良いんじゃないですか?」
怒って答えるわけではなく、キョトンとしながら尋ねる馬にナギは疑問を抱く。
ナギ「……馬は俺とクレアが関係があると思って怒ってるんじゃねぇのか?」
馬「え?何で無関係の私が怒るんです? 私は川に流されるような事を避けたいだけですよ。」
ナギ「……?」
馬の回答に、ナギはますます意味がわからなくなってしまった。
しかし、ナギは今まで馬と一緒に行動してきた経験があるので彼女の扱いには手慣れている。
馬がわけのわからない事を言うときは、少々飛躍し過ぎた理由があるのだ。
その理由を突き止めると彼女の言い分も少しは理解出来るようになる。
まずはいきなり出て来た行為『川流し』の謎を紐解く事にした。
ナギ「…川に流されるって何だよ?」
馬「ヤマトには浮気をした男女が畳に貼り付けにされて川に流される恐ろしい刑があったんです。」
馬はそっぽを向いたまま答えた。
なるほど、馬は自分が不貞を犯してしまったと感じた結果の『川流し』か、とナギは理解した。
ナギ「…そんなの昔の話だろ。」
馬「しかし、私はそうされても仕方ないような事をクレアさんにしてたんですよ!」
持論に白熱する馬は思わずナギと目が合ってしまった。
馬「…あ、しまった。」
ナギ「……やっとこっち見たな。」
馬の顔を本日初めてしっかりと拝めたので、ナギはしたり顔で笑った。
馬「……////」
ナギに見つめられると馬の思考は停止してしまうのだ。
これも彼女には理由がわからないのだが。
しかし、今は止まっている場合ではない、こうしている間にも川流しカウントは始まっているのかもしれない…と、焦る馬はナギに抗議した。
馬「ナギさん、離れたまえ!私の体を直ちに解放せよ!!」
未だにベッドに両肩を押さえ付けられ、ナギに上から見下ろされている状態である。
ナギ「……離したらお前は話を聞かねぇだろ。」
馬「聞きますから、解放せよ!!」
ナギは馬の訴えを無視してそのままの状態で話し出した。
ナギ「………俺とクレアは知人と言うか、昔少しだけ付き合ってた。」
馬「それはクレアさんから昨日聞きました。
そして、ナギさんが女泣かせだってのも知ってますよ、風来坊のナギさん!」
ナギ「…………」
キッと睨む馬にナギはゾクッとさせられる。
やはり彼女が普段と違う表情をすると堪らなくなる。