ミゼル島~大病院の陰謀説~(その2)
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ガラッ…!!
クレア『…………』
馬が過去の行いに悔いて悶えているタイミングで入室してきたのは、ナギの恋人疑惑のクレアだった。
ナースとしての仕事をしに来たようだ。
馬とシンの2人が眠らずに起きていると気付いたクレアは、 (落ち着いた?)というメモを馬に見せてきた。
彼女は表情に乏しいが、文面から見ても他者を気遣う優しさが窺える。
馬「あ、はい!すみません、夜中に騒いじゃって…」
クレアは優しく微笑み、サラサラとメモ用紙にペンを走らせる。
クレア(私もナギの事で取り乱しちゃってごめんなさい。 点滴の確認するわね。)
クレアはメモを馬に渡してから点滴の確認作業を手際良くこなす。
馬『うぅ…こんな優しくて美人で仕事の出来るお姉さんを傷付けるような事を私は……』
クレアを見てますます自分の行いを後悔している馬。
その様子を黙って見ていたシンが口を開いた。
シン「私情を挟むなと言った手前で悪いが、お前とナギはどういう関係なんだ?」
馬「ギョッ!?」
クレア「……!!」
シンの率直な質問に馬は言葉通りギョッと驚き、クレアの方は動きを止めた。
馬「だ、ダーリン(仮)、そんなこと聞いたら失礼ですよ…」
シン「ナギは同じ職場の仲間だからな。
色恋沙汰でごたついて仕事に支障をきたされたら困る。」
シンは海賊という職業をぼかしながらも尤もらしい理由を言い、ナギとクレアの正確な関係を聞き出そうとしている。
クレア「…………」
シンの言葉を受け、クレアは無表情でメモ用紙に文字を綴りだした。
クレア(私の故郷は貧しい島で、小さい頃からとても倹しい生活をしてたの。
ナギはある日、私の住む島に移民としてやって来たわ。
苦労して育った環境が同じだったから、私達はとても意気投合して…そのまま恋人になったの。)
馬「お、おぉぅ…」
この文章を見て馬の心はざわついた。
ざわつく理由まではわからなかったけれども。
シン「…………」
シンは動揺するハニー(仮)を察して、反射的に手にしていた本『モルドー帝国拷問史と美しき処刑法』を渡してやる。
馬は受け取った本をギュッと胸に抱き、次に来るであろうクレアのメモの文章の衝撃に備えた。
クレア(だけど、ある日ナギは私に別れを告げて、一緒に過ごしていた島を発ってしまい…)
クレアはどんどん書き上げていく。
クレア(「明日から違う島に行くから別れてくれ」、そういきなり言われても私は納得出来なかった。)
この内容を見た馬はクレアに同情した。
馬『うわー、ナギさん酷い…そんなこと一方的に言われたらクレアさん戸惑うだけじゃない?』
クレア(でも、今日彼に会えて本当に嬉しかった。それに、会って確信したわ!)
馬「…ほうほう、何をですか?」
馬は感情移入をしながら話を聞いて(メモを読んで)いる間に、すっかりクレアに馴染んでおり、臆する事なく合いの手を入れるようになっていた。
クレア(私とナギは似た者同士、ナギ以上に私を理解できる人はいない。
ナギがそうであるように、私以上にナギを理解できる人はいない…って。)
そう書き上げたメモを見て、シンは、
シン『……………まぁ、夜中は変なテンションになるからな。そう思っておかないとこれは重過ぎてキツい。』
と、ドン引きしてしまった。
馬はどんな反応をしているのかとシンがチラッと見やると、
馬「えっ、ナギさんと似ている?つまりクレアさんって女版ナギさん!?
確かに言われてみたら………ゴクリ……お、お姉様とお呼びしたい////」
と、馬以外には到底理解し難い事を呟きながら恍惚とした表情でクレアを見つめていた。
クレア「………////」
シンと馬の2人の反応を見て、先程自分が書いた内容を後悔し始めたクレアは、急いで(ごめんなさい、今のは忘れて!)と書き記した。
馬『あらあらまぁまぁ!女版ナギさんが照れてるみたい!! 可愛い!!!』
恥ずかしがるクレアを目がハート状態で馬は凝視している。
シン『……アホの考えはわからない。』
修羅場になるかと思いきや、至って温和な反応を示している馬に、シンは始終肩透かしをくらっていた。
馬「わっかりました、クレアさん!! ナギさんと上手くいけば良いですね!!」
鼻息荒く応援する馬をシンは慌てて遮った。
シン「おい!そんなにあっさり引き下がって良いのか?」
馬「だってナギさんにはクレアさんみたいな素敵な女性がピッタリじゃないですか。
あぁ、女版のナギさん…////」
シンと小声で話し終えてからウットリとした目でクレアを見つめている馬。
クレア「……?」
クレアは、同性からの熱い視線に少々鳥肌が立ったものの、至極冷静に馬に尋ねた。
クレア(ハナコさんは応援してくれるの?)
馬「はい!!まずはナギさんとちゃんと話し合わないとですね、頑張って!!」
馬の中でクレアに対する警戒心が無くなったからか、全く悪意なく応援することが出来た。
そんな馬の様子を見たクレアは複雑そうな顔で微笑んだ。
シン「………」
そのクレアの表情から、何か秘密を抱えていそうだ、と目敏いシンは見逃さなかった。