ミゼル島~大病院の陰謀説~(その1)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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……………………………
ナギ「……!!」
馬の入院生活に必要そうな日用品を購入して戻ってきたナギが目にしたものは、
馬「ハー……ハー」
顔色が非常に悪く、涙目で荒い呼吸を繰り返す馬の姿だった。
ナギ「馬!?」
馬「ハー…ハー…」
ナギの姿に気付き、馬は弱々しく手を伸ばした。
ナギは急いでその手を取り、すぐ横で座っているソウシに尋ねた。
ナギ「……何があったんです?」
久しぶりに目覚めた彼女はあんなに元気そうだったのに…
ソウシ「いやー、ちょっと、ね…」
ナギ「………?」
ナギは言いにくそうにするソウシに先程の出来事を無理矢理聞き出した。
その結果、
ナギ「……ドクターが悪化させてどうするんですか。」
ナギは理由を聞いて静かに怒っている。
ソウシ「ごめん、古式泳法に夢中になって周りが見えなくなっちゃったんだ…」
ションボリとソウシが答えたが、
馬「グフっ(笑)…ゲホゲホッッッ!!」
『古式泳法』という単語が引き金となってしまい、先程の面白光景を思い出した馬は再び咳き込んだ。
馬は布地を顔に当てて少しでも咳を抑えようとしている。
ナギ「ドクター!!」
ソウシ「ごめんごめん。」
馬「えっとですね……」
一先ず落ち着いた馬はナギの手を引っ張り、ソウシのフォローに入るために口を開いた。
しかし、
馬「…ソウシさんは悪くないんです……ケホッッ………むしろ立派な腰使い…プフフッッ(笑)ゲホッゴホッ(笑)……ゴホッッゴホッッ(笑)ゲフッッ(笑)苦し(笑)ゲホッゴホッ!!」
またまた思い出し笑いをしてしまい、馬は酷く苦しみだした。
馬「……ゲホッゲホッ!」
激しく咳き込む馬は、出来るだけ笑いの元凶(※ソウシ)を見ないように、ナギの腕に顔を埋めるようにして止まらない咳を抑えようとした。
笑ってはいけない時に、奇抜な行動を取る人間が傍にいてはいけない…と、馬は自分の事を棚に上げた教訓を得ていた。
一方、ナギは空いている方の手で馬の背中を擦ってやる。
端から見ると恋人を慎ましく看病する美しい光景に見えるのだが…
馬「ゲホッゲホッ!!」
咳き込む馬には恋人だの、美しい光景だのといった余裕は感じられない。
そして、
ソウシ「さぁ、ナギ。今度こそ私に任せて!!
バッチリ馬ちゃんに付き添うからね♪」
このタイミングで言われた彼の言葉ほど説得力の無いものは無かった。
……………………………
ナギ「……落ち着いたか?」
ソウシには一旦退室してもらい、ナギは馬が落ち着くまで傍に付き添っていた。
馬「………はい。本当に酷い目に遭いました。…………いや、でもソウシさんは悪くなくて………プヒッ(笑)…………うぐぐぐ…」
馬の心境は、『この笑いの渦よ、どうか引いてくれ』といったものだった。
今では『ソウシ』という響きだけであの見事な泳法スタイルが脳内で再現されてしまうのだ、もう苦しくて堪らない。
馬は笑いそうになるのをナギに掴まり必死になって我慢している。
本当に、彼女は何と戦っているのだろうか。
ナギ「……………」
理由はどうであれ、馬が自分を頼って抱き付いてくる様子を愛しく思うナギ。
彼女に触れる仕草も自然と柔らかくなる。
馬「……ふぅ、ナギさん、腕を貸してくれてありがとうございました。
溺死や熊から逃れられたのに、笑いで死にそうになるとは思いませんでした!
いや〜、まいったまいった。」
馬はナギの手を解放した。
だが、離されたはずの彼の手はそのまま馬の掌を包み返してきた。
馬「…………?」
意味のわからない馬と、
ナギ「………………」
特に何も語らないナギ。
馬「…あのー、ナギさん。」
ナギが黙っているのはデフォルトなので、仕方なく馬の方から尋ねる。
馬「どうしてさっきから優しいんですか?」
ナギ「…………別に。」
ぶっきらぼうな答えは普段の様子と変わらないが、付き添いや、この繋がられた手、さらには背中を撫でてくれた行動が今までの彼とはまるで別人である。
馬『いつもならもっとビシバシと鬼のように冷酷に人を足蹴にして地面に蹴落とす…まではしないか、でも、厳しいのがナギさんなのに!?……どうしちゃったんだ!?』
馬の頭は軽くパニックを起こしていた。