ほぼ無人島~脱出SOS!~(その5)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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真夜中のテンションで思ったことをそのまま口走ってしまった馬は、耳まで赤く染めながら固く目を閉じた。
馬『なんか勢いですっごく恥ずかしいことを言ってしまった気がする。
ナギさんの鉄拳制裁来るかな… むしろこのいたたまれない空気を切り裂く一発をバシッとお願いしたい』
しかし、馬の期待もむなしく、ナギからのツッコミはなかなか来ない。
ナギ「馬…」
代わりに優しい彼の声が返ってきた。
馬「へいっっ!!」
お待ちかねの教育的指導をしてもらえると思った馬は潔く頭を突き出した。
ナギ「……お前、言ってる意味分かってんのか?」
馬「……へい?」
いつものツッコミが来なかった。
代わりにナギに質問をされてしまい、これは理詰めでの説教パターンか?と馬が考えていると、
ナギ「…………」
ナギは馬の顔を両手で挟み、顔を近付けてきた。
馬「え?…え!?」
ナギと馬の唇がくっ付くまであと数センチ………
馬「ふんぬっっ!!」
のところで、咄嗟に馬は顔を横に反らした。
結果、馬の頬にナギの唇が当たった。
馬「な、な、な、な、な、何をするんですか!!!!」
ナギ「キスさせろ。」
馬「ひぃぃっっっ!!!無理無理無理むりです!!!」
ナギ「…………」
困惑する馬を黙殺し、今度は彼女の顔を強めに押さえ、逃げられないようにした。
そしてもう一度唇を落とそうとして………
馬「ナギさん、お気を確かに! キッスはナギさんの恋人とするべきです!!」
ピタッとナギの動きが止まった。
ナギ「……お前は嫌なのか?」
馬「こ、困らせないでくださいよ…」
馬は目に涙を浮かべながら、真剣に訴えた。
馬からすれば、ナギはその場の雰囲気で行為やキスをしようとしてるのであって、自分には気持ちが無いのだと思っている。
何故ならナギからは自分のことを好きだなんて一度も言われていないから。
ナギの方はと言うと、馬のストレートな物言いから、彼女は自分のことが好きなはずなのに、どうして直前で拒むのかが分からない。
ちなみに彼は、自分に懸賞金が掛かった時から『恋人』という定義の人間を作らないようにしている。
馬の身の安全を思うと好きだとは言えない状況に置かれているのだ。
このように2人の考えはなかなかにすれ違っている。
ナギ「…………」
ナギは馬を解放してやった。
すると、
馬「ふぅ…」
馬は思わず安堵の溜め息をついた。
ナギ「………悪かったな。」
一言謝ると、ナギは馬から背を向け、そのまま森の方へ向かおうとした。
馬「ナギさん、どこに行くんです?」
ナギの背中に問いかける。
ナギ「…………燃やすもん探してくる。」
確かに保持している枯れ木は尽きかけているが、彼の声は何処と無くよそよそしかった。
馬『もしかして、キッスを拒否したせいでナギさんを傷付けてしまったのでは……ど、ど、ど、どうしよう!?
でも、接吻なんてことはナウいアベック同士がする行為だし、私なんかがナギさんとするなんて、それこそ神を冒涜する行為で……いっそのこと私の唇の模型を作って……いや、ダメだ、トワくんやソウシさんの唇の型を取らしてもらう方が良いわ!!
美形な彼らの唇ならばナギさんも満足するかもしれない!!』
馬はえげつない解決法を思い付いてしまったが、その事は勿論ナギは知らない。
ナギと馬の複雑な心境なんて全く関係の無いヒヨコだけが彼女の手のひらでスヤスヤと眠っていた。
……………………………
暴走しそうな自身の心を静めようと馬の元から離れたナギは、発言通りに枯れ木を探していた。
ナギ『………くそっ、ドクターに言われてたのに。』
馬は何もかもが初めてだから性急に事を進めてはいけない、と。
しかし、馬の過去の話を聞いてからはどうにも言えない気持ちを抱いてしまった。
村の件以外で複数の男に襲われかけている彼女は、言い換えると男の目に付きやすいということだろう。
確かに奇行は多いが、黙っていれば可愛いし、何事にも真剣で人懐っこい馬はかなり魅力的な人間だ。
そんな彼女がこれまで守り通してきたものを、自分なら良いと言ってくれたのだ。
ナギはその言葉をとても嬉しく感じると同時に、一刻も早く彼女の身も心も、自分だけのものにしたいと思ってしまったのだ。
ナギ『……いきなりあんなことしたら、今までの奴らと変わんねぇな。』
そして、酷く後悔していた。
パキッ!!
ナギが足元の枝を踏んだ瞬間、
?「馬か?」
近くから男の声が聞こえた。
馬が話していた『養父の梅さん』なる人物なのか?
ナギは声のした方へと足を運んだ。