ほぼ無人島~脱出SOS!~(その4)
こちらで夢小説の名前設定!
本棚全体の夢小説設定このブックはドリーム機能を使用しています。 名前を入れると、登場人物に自動変換します。
名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナギと馬の2人で進んだ先には大きな滝つぼがあった。
馬「…ふぅ、ナギさん、ありがとうございました。」
ナギ「…………あぁ。」
馬「あの、もう補助は大丈夫ですよー。」
ナギ「…………あぁ。」
馬「おーい、ナギさーん?」
ナギは繋いだ手を離さなかった。
山の坂道が続く中、まだ体力の戻っていない馬を気遣うナギは彼女の手を引いて進んでいた。
そして、滝つぼに到着した今は手を離しても良いはずなのに、周囲の状況を注意深く観察しているナギはその事に気付けていなかった。
ナギ『近くの木に大きな爪痕があった、爪痕の主はこの水場によく来るのかもしれねぇな…』
遠目に小動物の死骸を確認した。
目を凝らして見てみると、内臓を食い散らかされているその死骸は真新しいものだった。
ナギ「……おい、馬。」
馬「お!ナギさんの反応アリ。」
ナギ「お前、水浴びしたいか?」
馬「はい、勿論!!」
ナギ「……出来れば数分でここから移動したい。」
馬「えらく早いですね。」
ナギ「……あのヒヨコが心配だろ?」
馬「確かに!! じゃあ、水に浸かったらすぐに上がるようにします。 ナギさんはどうします?」
ナギ「俺も浸かる。 それと…洗濯はしたいか?」
馬「したいですが…」
ナギ「悪いが時間がない。洗濯は明日、別の場所を探すぞ。」
馬「わかりました!」
こうもナギがこの場所、水が豊かで魅力的な場所を離れたがるのには何か理由があるのだろう。
馬は素直に彼の指示に従うことにした。
一方のナギは、馬を不安にさせないように、近くにいるかもしれない獣の存在は隠すことにした。
ナギ『身体の臭いで追跡されたら厄介だ。 二人とも水浴びはした方がいい。』
しかし、水浴びの最中は無防備になるので出来るだけ早く上がらねばならなかった。
大き過ぎる獣は出会ってしまうとそこで終わりだという事を山育ちのナギは知っている。
……………………………
馬「ナギさん、私のシャツを使ってください。」
ナギ「………あぁ。すぐに上がるから、絶対に一歩も動かずに待ってろよ?」
馬「はーい。」
ナギはシャツを受け取った。
急ぎ水浴びを済ませた馬は自分のシャツをタオル代わりに使った。
湯上がり、否、水上がりの彼女は下着姿だった。
それを見兼ねた紳士的なナギは自分のシャツを馬に羽織らせた。
ナギが滝まで向かうのを確認した馬はくるりと後ろを向いて、言われた通りにその場から動かずジッとしていた。
馬『冗談を言える雰囲気じゃなかったな… ナギさんの言うことはちゃんと聞いておこう。』
普段はアホなことばかりしでかす馬だが、命に関わることには敏感に対応出来る。
彼女の危険予知の勘が働いているのだ。
ナギ「……すまねぇ、待たせた。」
馬「いいえ!めちゃくちゃ早くてビックリです。」
滝つぼ付近で水浴びをするには水温がとても低い。
加えて日が沈みかけの現在、日中には無かった涼しげな風が吹いていた。
そんな中、1人立って待っていた馬はかなり寒かったはずだ。
ナギ「……寒かっただろ。ベースですぐに火を起こすからな。」
馬「全然大丈夫です!
さぁ、ナギさん。急いでヒヨコの元に帰りましょう!!」
言葉だけは元気そうだが、彼女の顔は青白くなっており、ナギに心配をかけまいと身体の震えを必死に堪えているように見えた。
ナギ「…………」
そっと馬の手を取るとかなり冷たくなっていた。
馬「ナギさんは寒くないですか? シャツを返します!」
馬はこんな時でさえ自分を気遣ってくれる。
ナギは健気な彼女を尊く思った。
ナギ「……いや、いらねぇ。急いで戻るぞ。」
馬「はい!」
馬は元気良く返事をした。