ほぼ無人島~脱出SOS!~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬「あー、ダメだ。自然が雄大過ぎる…」
案の定、馬は道に迷い途方に暮れていた。
これは見覚えのある木だからと、その感覚を頼りにやって来たものの、周囲の木をよくよく見てみると全てが『見覚えのある木』に見えてきた。
馬は危険予知の勘は鋭いが、それに反比例するかの如く方向感覚は狂っていた。
馬「とりあえず、日中は毒蛇や毒虫に気を付けないと…」
独り言を呟いた時にふと思い出した。
馬『虫と言えば、あのヒヨコ。あの子は虫も食べるはず!
虫捕まえないとな…って、ミミズ!そうそうミミズがあった!!』
馬の思い浮かべているミミズとはナギの釣り餌として使ったものを指すのだが、そもそもそのミミズは梅が持ってきてくれたものだった。
馬が釣竿の糸となりそうな物を探している時に、何か罠を仕掛けている梅と出くわしたのだ。
【回想中】
馬『わわわ!梅さん、これまた酷く物騒な物を仕掛けてる…』
馬は森林の中で巨大なトラバサミを仕掛けている最中の梅と遭遇した。
梅「あ?馬じゃねぇか。また会ったな。」
馬「そんな大きい罠で何を捕まえるつもりなの?昨日の爆発音も凄かったし。」
梅「……あぁ。俺はな、毎晩ヤツと戦ってんだ。」
梅はニヤリと笑って腰を上げた。
そしてトラバサミの周りに生肉を少量置き、土をかけ、罠の設置が完成した。
馬「大きな肉食獣?」
梅「この島の主みてぇな巨大なヤツだ。
おめぇらも気を付けろよ、多分海側には行かねぇとは思うが。」
梅が手こずる獣とはどれ程のものなのか…馬には想像がつかなかった。
梅「そういやおめぇは1人で何してんだ?あの優男はどうした。」
身長が190overの巨体の梅からすれば、背丈が180あるナギでも軟弱な若者に見えてしまう。
実際のナギはとても男気があって腕も立つのだが、梅は気を失っている彼しか知らない。
馬「ナギさんは優男じゃなくて山育ちの山男なんだから!!
今はね、2人で釣竿を作ってるんだよ!」
馬はナギの現職が海賊である事は梅には隠しておく事にした。
梅「そうかそうか!それって2人の共同作業ってヤツだな。」
馬「うん!」
梅「そもそも何で2人して遭難してんだ?………もしかして恋人どころか、船で新婚旅行中に事故ったりでもしたのか?」
馬「な////…新婚旅行とか……そんなワケないよ!!」
梅「ワハハハハ、照れるなって!!タケル以外に男っ気の無かった馬が結婚とはな!
よし、婿殿がおめぇに良いところを見せれるようにこれをやる!」
そう言って梅が渡してくれたのがピアノ線の束とバケツいっぱいのミミズだったのだ。
梅「馬、海まで戻れるか?
坂を下っていけば大抵は海まで出られる。」
馬「わかった、ありがとう!」
梅「結婚となればめでてぇ話だからな。また後で嫁入り道具になりそうなモン届けるわ!」
馬『梅さん、盛大な誤解をしたままだ…』
馬は凄く嬉しそうな梅を前にすると訂正なんて野暮な事は出来なかった。
……………………………
馬は梅とのやり取りを思い出しながら奥地へとどんどん進んでいく。
馬『いざとなったら坂道を下れば海に着くもんねー。』
この島の地形が単純で助かった!
そんな気持ちも後押しして、馬は歩みを緩めることなくひたすら進でいく。
馬「…おぉっと!」
道中、威嚇する蛇にも遭遇したが、事前に気配を察して回避することができた。
こういう時に馬の鋭い『野生の勘』が発揮される。
ザ………ザ………
馬「水音!!もうすぐかな?」
ナギ「………そうだな。」
馬「フギャーーーーーーーー!!!!!!!!」
ナギ「……うるせぇ。」
突然ナギが出現したので馬は仰天の叫びを上げた。
馬「び、び、び、ビックリしました!」
驚き過ぎてその場にへたりこんでしまった。
どうやら腰を抜かしたようだ。
ナギ「……そんなに驚くことか?」
馬「いや、本当に全く気配を感じませんでしたし…野生の蛇より気配を感じないって凄い………」
ナギ「ブツブツ言ってねぇで、ほら。」
ナギは馬に向かって手を伸ばした。
馬「ちょっと待ってくださいね、もう今にも心臓が破裂しそうで……」
ナギ「そこまで驚くか?」
ナギは呆れ顔だ。
馬「ほら。」
ナギに立たせてもらった馬は彼の手を取って自分の胸元に押し当てた。
心臓の鼓動の速さを彼に示したいらしい。
ナギ「……本当だな。」
馬「でしょう?ショック死しなくて良かったです。」
ナギ『本当にコイツはアホと言うか、天然と言うか……』
ナギは馬の心臓の音よりも、その胸の柔らかさの方に意識がいってしまったのだが… ナギは常に冷静でいる。
馬「…ん?ナギさん、日焼けしましたか?」
ナギ「………音の方行くぞ。」
先ほどの冷静発言は撤回して、意外とナギの顔に出ていたようだ。
馬「あ!待ちたまえー、日焼け王子ー!」
ナギは日に焼けて顔が赤いわけではない。
とことん鈍い馬だった。