ほぼ無人島~脱出SOS!~(その4)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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馬『ナギさんにホウレンソウ(報告・連絡・相談)………はしないでおこう。 起こしちゃ悪いし。』
籠はそれ程大きく無いから、中の生き物も小動物だろう、そう考えた馬はナギを起こさずに1人で開けてみることにした。
馬「……(ゴクリ)」
緊張のため、生唾を飲み込む。
梅のくれた物だから何が出て来るか想像は付かない。
警戒しながらゆっくりと蓋をあけてみると…
馬「あ!」
飴の時と同様に、馬の目が輝いた瞬間だった。
ピヨピヨピヨピヨピヨ……
籠の中にはヒヨコが1羽入っていた。
馬「ん?紙がある。」
紙には梅の字で、『メスです。』と、書かれていた。
馬『凄いなー、梅さんはヒヨコの雌雄選別まで出来るのか。』
数多の才能のある梅に尊敬をする一方で、その能力だけで街で食べていけるのに、どうしてこんな仙人みたいな生活をしてるのか…と、馬には男の浪漫を理解出来なかった。
ピヨピヨピヨピヨピヨ……
それにしても、このヒヨコは大人しい。
勝手に逃げたりもしないから、きっと孵化した瞬間から梅の手で飼われていたのだろう。
黄色い羽がふわふわとしていて体も丸々と肥えている。
健康状態の良いこのヒヨコはじきに立派な雌鶏となりそうだ。
馬『この子が卵を産むようになったら役に立つだろうなぁ。 でもナギさんが見たら何て言うのか…』
虫事件の時のように飼うなと言われてしまうかもしれない。
馬は悩みながらも好奇心でヒヨコをツンツンと触ると、ガジっと指を噛み返された。
馬「イテテッ」
……………………………
ナギ「お前はマタギだったのか?」
ナギがヒヨコを見て放った第一声がそれだった。
少し前にナギが鳥を捕まえた時に馬から言われた言葉をそのまま返したのだった。
馬「くっっ、そう来たか!!」
馬はナギに言われそうな言葉を数パターン想定していたが、どれもハズレてしまったらしい。
ナギ「……どうしたんだ、それ。」
馬「えーっと、うーんと、」
貴方様が寝ている間に岩がやってきて、冷やかしついでに子どもの名付けまでされて、ヒヨコと飴を置いて去っていったのですよ……なんて話がナギには通じるだろうか。
馬は言葉に詰まってしまった。
ナギはそれを見兼ねて、
ナギ「……また仙人の仕業なのか?」
と、答えを先に提示してやった。
馬「そうそう!仙人です!! それで全てが丸く収まります!!」
確かに岩のくだりを説明してナギを混乱させるよりも、『全ては仙人のなせる技』と、言っておく方が簡単だし、あながち間違ってはいない。
馬『さすが、ナギさん、良い言葉を思い出させてくれた♪』
説明をする手間が省けて馬は嬉しそうにしている。
しかし、
ナギ「……そんなわけないだろう。そろそろちゃんと説明しろ。」
明らかに手抜きな説明をして納得させようとする馬の態度に、ナギは少しご立腹の様子だ。
今回のヒヨコの出現に至っては、仙人説は彼に通用しなかった。
馬「え゙っっっ!!」
ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ……再び口ごもる馬に代わって、ヒヨコだけがずっとピヨピヨと鳴いている。
馬「と、と、と、とりあえず、明るい内にしなきゃいけないことを終わらせませんか?
また日が沈んでからでも説明は出来ますし…」
やはり、今簡潔に説明するのは面倒だ。
夜の何もすることの無い時間帯の暇つぶしとしてゆっくりと説明する方が良い。
ナギ「…………」
ナギはまだ納得がいかないようだが、馬はそんな彼を振り切って、
馬「身体に海水がついたままなので拭いてきます!」
脱兎の如く走り出した。
彼女の逃げ足はとことん速いのだ。
ナギ「おい、ちょっと待て!」
呆気に取られるナギだったが、問題点を思い出した。
ナギ『あいつ、方向音痴じゃなかったか?』
確実に迷子になるであろう馬を見付けてやらなければならない。
日が沈む前にやらないといけない仕事を馬自身が増やしてどうするんだ…
ナギ「……はぁ。」
ナギは溜め息をついた。
ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ……
ナギ「お前は大人しく待っとけよ。」
ナギは馬のようにうるさく鳴き続けるヒヨコを籠に戻し、少量の湧き水の入った器も入れてやった。
最後にその籠を木陰に置いてから、馬の散策へと向かった。