ほぼ無人島~脱出SOS!~(その2)
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名前を入れないと『馬』になるので、あなたの脳内で馬が大暴れするでしょう…お気をつけください。
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ナギに抱き締めてもらっていると心地良くなり、馬はウトウトと睡魔に襲われる。
ついつい先程の名残で馬は無意識に手の甲を噛もうとするが…
ガシッ!!
と、強くナギに腕を掴まれ、その行為は阻まれた。
ナギ「……寝てて良いぞ。」
馬「いやいや、そんな、ナギさんが起きてるのに私だけ寝るなんて…」
ナギ「……見張りは一人だけで良い。」
馬「はーぃ………」
『ナギさん、見張りよろしくお願いします!』と言ったつもりだが、頭の中だけで終わってしまった。
馬は静かに寝始めた。
ナギ「…………」
ナギは馬の白くて小さな手に似つかわしくない傷を眺めていた。
白い肌に浮かび上がるキスマークはただただ艷やかなのに対して、同じ赤でも傷跡となる胸が締め付けられるほどに痛々しく見える。
自分の意識が無い間、海でも浜辺でも、どれだけ彼女は1人で闘っていたのだろう…きっとその過酷さは想像を絶するものだったはずだ。
ナギ『……返しようの無い借りが出来ちまったな。』
そう思いながら馬の小さな身体を抱く腕に力を込めた。
手の甲の傷を何度も見ながら。
ナギ「…………」
再び馬が無意識に傷を増やさないよう、ナギは明け方まで一度も手を離すことは無かった。
……………………………
日が昇り始めた頃……
馬「ぎゃっっ!!」
突然馬が叫びながら目を覚ました。
馬「目の前にイケメンがいるのに全身筋肉痛で触れることができないなんて…………これは酷い拷問っっ!!」
あぁ、馬が変なことを口走っている、もう大丈夫だ…一先ずナギは安堵した。
ナギ「……起きて大丈夫なのか?」
馬「大丈夫じゃないです!!骨の髄まで筋肉痛で全治半年です。」
ナギ「大丈夫そうだな。」
馬を地面に寝かしてやり、ナギは立ち上がる。
馬「ひでぇゃ…全然大丈夫じゃないって言ってるのに…」
ナギ「…お前がふざけたことを言ってる時は余裕がある時だからな。」
馬「くぅ~、バレてる!」
ナギ「……水と食糧探してくる。」
馬「私も行きます!……………おげっっ!」
ナギに同伴しようと立ち上がろうとした馬だが、重度の筋肉痛が身体に響くのか、険しい顔をしながら固まってしまった。
ナギ「……全治半年なんだろ?寝とけ。」
フッと笑ってからナギは奥地へと入って行った。
ナギが去ってから暫くして、
馬『ナギさんと遭難しても餓えることは無さそうだな~。』
彼の帰りを待ちながら、動けない馬は物思いに耽っていた。
孤島に漂着している現状を他のシリウスメンバー達にも当て嵌めてサバイバル生活をシミュレーションしている。
馬『船長と遭難したら…私と船長の運だけは良いからなんとか生き残れそう!
シンさんと遭難したら…多少イビられるけど凄い知識量で快適なサバイバル生活にしてくれそう!よし生き残れる!
ソウシさんと遭難したら…2人で変なことして怪我しちゃってもソウシさんがお医者さんだから大丈夫そう!
トワ君と遭難したら…2人で一生懸命生き延びる方法を考えて前向きにサバイバル出来そうだからこのパターンも生き残れる!
一番の問題はハヤテさんか… 私とハヤテさんのペアで遭難したら2人して変な物食べてすぐに死亡ってパターンか、勢い余って崖から落ちたり、猛獣と遭遇して興奮するハヤテさんとそれを必死に止める私、その間にやられてそう…駄目だ死にそうなイメージしかわかないや。』
馬の妄想サバイバルの結果、『ハヤテとは絶対に遭難しないように気を付ける!』という結論に至った。
馬『ナギさんまだかな~』
さらに馬が待ちぼうけていると、
梅「おぅ!馬!!この場所を見付けたか。
ここは外敵から身を守るに最適な場所だ!!
久々でもちゃんとサバイバルの基本覚えてんじゃねぇか(笑)」
梅が唐突に現れて話し掛けてきた。
馬「出たな梅さ………ぎゃー!!」
半日ぶりに会った梅は何故か血塗れだった。
彼は大きな袋を担いでいるのだが、その袋自体が僅かに動いており非常に不気味である。
梅の見た目と荷物、両方が異様な雰囲気を醸し出している。
馬「アワワ、か、かなり怪我してるけど!!大丈夫?」
梅「あぁ、これか。昨日の用事でちょっとな(笑)」
馬「本当に何してんの…」
梅「それより何でお前はまだ寝転がってるんだ?」
馬「か弱い乙女は筋肉痛で動けないの!」
梅「っかぁー、我が娘ながら情けねぇなぁ。 おい、昨日の死にかけの男はどうした?死んだのか?」
馬「こらこら!ちゃんと生きてるから! ナギさんがここまで連れてきてくれたし、今は食糧を調達しに行ってくれてるの!」
ナギの事を酷く言われ、馬はプンスカと怒りながら説明した。
梅「……ほぅ。見所ありそうな奴じゃねぇか。」
馬「デヘヘ、超絶カッコイイんだよ////」
梅「そうかそうか、おめぇにも春が来たんだな!」
梅は馬が年頃の女になったということを素直に祝福した。
梅「じゃぁ赤飯の変わりにこれを置いていくぞ。」
梅はさっきから勝手に動き続けている巨大な袋の中に手を突っ込んだ。
そこから取り出したのは……馬の身体の半分はありそうな1匹丸ごとの巨大魚だった。
ドサッ!!
梅は魚を馬の横に投げ置いた。
梅「じゃあまだ用事が残ってるんでな。」
再び颯爽と去る梅。
馬「えっっ!やだっ、クサッ!! 梅さんっっ!!すっごく魚クサイんだけど!!ちょっとぉぉおーーー!!!」
馬の隣でビチビチと勢い良く跳ねる魚。
魚から離れたくても彼女は全身筋肉痛で全く動けないのだった。