ここは楽園であるために(*)
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彼の姿を認めたストレンジは、揶揄い口調で言った。
「さっきまで泣いて、泣き疲れて寝ていた奴がよく言うな。
子供みたいに泣いていたの聴こえたぞ」
「はぁ!? 泣いてねぇからな!」
「そこんところどうだよ、ユイ」
向かいに座っているストレンジに聞かれ、ユイはそうですねと頷く。
正直に泣いてましたよと言うと、膨れつっらな表情を浮かべて、当たり前の様にユイの隣に座る、なんだか可愛い。
このままテスカトリポカの髪をわしゃわしゃ撫で回したい衝動に、彼女はかられていた。
「さて赤ん坊の様な奴が揃ったところで、今後の方針だな。ユイ、これからどうする?」
「取り敢えず、働こうかなと。
元の世界に未練ない訳じゃないですけど、この世界で生きて行こうかな、って。
大切な人もいますし」
大切な人、と言いながら彼女の目が、テスカトリポカに向いていたのをストレンジは見た。
対するテスカトリポカは、ストレンジを睨んでいる為気付いていない。
いずれにせよ、彼女がテスカトリポカを想っているのは事実だ。
恋愛に疎い自覚あるストレンジでも、テスカトリポカがホグワーツにいる間も、彼女に並々ならぬ愛情を持っている事に気づく程。
「分かった。ダンブルドアやスネイプが来たら?」
「立ち向かいます。この世界に残る事を悪く言うかもしれませんが、それで私の心は折れる事ないので」
ユイはテーブルの下からそっと、テスカトリポカの手を握る。
不意に温もりを感じたテスカトリポカがびっくりした様な表情で彼女を見るも、ゆっくり握り返してくれた。
まるで自分がいるから大丈夫だと互いに言う様に。
無論ストレンジは気付いていないが、テスカトリポカの反応を見れば、何が行われているかくらい分かっていた。
「じゃあその方針で行こう。
俺はこれから仕事に行くから、家にあるものは勝手に使ってくれ」
いいのですか? と聞く彼女に、構わないと頷く。
まぁなるべく散らかさないようになと言い残して、ストレンジは家を後にした。
「成長したな、お前さん」
「え?」
ストレンジがいなくなっても、2人はまだ手を握り合っていた。
そろそろ離してくれても構わないのだが……。
しかし離す気配なく、テスカトリポカは感心した様に言う。
「あの野郎が来ても立ち向かうと言ったな。前までのお前さんじゃ、絶対そうは言わなかっただろ」
「かもしれませんね。でも1番は、貴方に守ってもらえたらな」
「チッ、本音それかよ」
指先を恋人繋ぎの様に絡ませて、2人は軽く笑い合う。
やがてテスカトリポカの顔が、ユイに近づき始めたところで。
荒々しいノックの音が響く。
盛大に舌打ちした彼は、誰だよと荒々しく玄関のドアを開ける。慌てて彼女もテスカトリポカの後を追う。
ストレンジとテスカトリポカでスネイプについて話し合ったタイミングだ、嫌な予感しかしない。
案の定訪問者は、スネイプだ。
慣れないアメリカの街に右往左往していたのか、顔は真っ青である。
それでも絶対彼女を連れ戻したいスネイプは、口開く。
「迎えに来たぞ」
「何度も言いますけど、私は貴方方にはつきません」
「テスカトリポカやストレンジに脅されたのだろう? 我輩には分かる! ユイ、考え直してくれ!」
テスカトリポカは呼び捨てにされた事に、お怒りの様子だ。
証拠に彼女が言葉発する前に、お前さんよと怒り含んだ口調で言った。
「最早、ホグワーツにこいつ連れ戻すより、自分の元へ連れ戻したい欲が見え見えだぞ」
「だからどうした! 我輩にはユイが相応しい! 物騒なお前らよりずっとだ! ユイ、脅されて断りにくいのだな、そうだろう!?」
怒鳴り声で汚らしく喚く彼に、ユイは言う。
「テスカトリポカさんの言う通りです。スネイプ、もう私は貴方の元にもホグワーツにも、帰りません。
ダンブルドアにそう伝えて下さい」
毅然と決意した眼差しで言われれば、彼は諦めるしかなかった。
無情にもドアを閉められたスネイプは、それから綾不明な事ばかり口走っていたが、再び開く気配はない。
「何故戻って来てくれない……なら日改めて、戻れる様にしてやる!
そうだな、テスカトリポカに危害が及べば」
彼女も、ホグワーツに帰ってこらざる得ないだろう。その暁には、ユイを我がものにする!
物騒な考えに顔を歪ませるスネイプを、建物の物陰から道化師の格好をした不気味な男性が見つめている事に、彼は気付かなかった。
スネイプが道化師の衣装を着た不気味な男性に殺されたと報じられたのは、その翌日である。
「さっきまで泣いて、泣き疲れて寝ていた奴がよく言うな。
子供みたいに泣いていたの聴こえたぞ」
「はぁ!? 泣いてねぇからな!」
「そこんところどうだよ、ユイ」
向かいに座っているストレンジに聞かれ、ユイはそうですねと頷く。
正直に泣いてましたよと言うと、膨れつっらな表情を浮かべて、当たり前の様にユイの隣に座る、なんだか可愛い。
このままテスカトリポカの髪をわしゃわしゃ撫で回したい衝動に、彼女はかられていた。
「さて赤ん坊の様な奴が揃ったところで、今後の方針だな。ユイ、これからどうする?」
「取り敢えず、働こうかなと。
元の世界に未練ない訳じゃないですけど、この世界で生きて行こうかな、って。
大切な人もいますし」
大切な人、と言いながら彼女の目が、テスカトリポカに向いていたのをストレンジは見た。
対するテスカトリポカは、ストレンジを睨んでいる為気付いていない。
いずれにせよ、彼女がテスカトリポカを想っているのは事実だ。
恋愛に疎い自覚あるストレンジでも、テスカトリポカがホグワーツにいる間も、彼女に並々ならぬ愛情を持っている事に気づく程。
「分かった。ダンブルドアやスネイプが来たら?」
「立ち向かいます。この世界に残る事を悪く言うかもしれませんが、それで私の心は折れる事ないので」
ユイはテーブルの下からそっと、テスカトリポカの手を握る。
不意に温もりを感じたテスカトリポカがびっくりした様な表情で彼女を見るも、ゆっくり握り返してくれた。
まるで自分がいるから大丈夫だと互いに言う様に。
無論ストレンジは気付いていないが、テスカトリポカの反応を見れば、何が行われているかくらい分かっていた。
「じゃあその方針で行こう。
俺はこれから仕事に行くから、家にあるものは勝手に使ってくれ」
いいのですか? と聞く彼女に、構わないと頷く。
まぁなるべく散らかさないようになと言い残して、ストレンジは家を後にした。
「成長したな、お前さん」
「え?」
ストレンジがいなくなっても、2人はまだ手を握り合っていた。
そろそろ離してくれても構わないのだが……。
しかし離す気配なく、テスカトリポカは感心した様に言う。
「あの野郎が来ても立ち向かうと言ったな。前までのお前さんじゃ、絶対そうは言わなかっただろ」
「かもしれませんね。でも1番は、貴方に守ってもらえたらな」
「チッ、本音それかよ」
指先を恋人繋ぎの様に絡ませて、2人は軽く笑い合う。
やがてテスカトリポカの顔が、ユイに近づき始めたところで。
荒々しいノックの音が響く。
盛大に舌打ちした彼は、誰だよと荒々しく玄関のドアを開ける。慌てて彼女もテスカトリポカの後を追う。
ストレンジとテスカトリポカでスネイプについて話し合ったタイミングだ、嫌な予感しかしない。
案の定訪問者は、スネイプだ。
慣れないアメリカの街に右往左往していたのか、顔は真っ青である。
それでも絶対彼女を連れ戻したいスネイプは、口開く。
「迎えに来たぞ」
「何度も言いますけど、私は貴方方にはつきません」
「テスカトリポカやストレンジに脅されたのだろう? 我輩には分かる! ユイ、考え直してくれ!」
テスカトリポカは呼び捨てにされた事に、お怒りの様子だ。
証拠に彼女が言葉発する前に、お前さんよと怒り含んだ口調で言った。
「最早、ホグワーツにこいつ連れ戻すより、自分の元へ連れ戻したい欲が見え見えだぞ」
「だからどうした! 我輩にはユイが相応しい! 物騒なお前らよりずっとだ! ユイ、脅されて断りにくいのだな、そうだろう!?」
怒鳴り声で汚らしく喚く彼に、ユイは言う。
「テスカトリポカさんの言う通りです。スネイプ、もう私は貴方の元にもホグワーツにも、帰りません。
ダンブルドアにそう伝えて下さい」
毅然と決意した眼差しで言われれば、彼は諦めるしかなかった。
無情にもドアを閉められたスネイプは、それから綾不明な事ばかり口走っていたが、再び開く気配はない。
「何故戻って来てくれない……なら日改めて、戻れる様にしてやる!
そうだな、テスカトリポカに危害が及べば」
彼女も、ホグワーツに帰ってこらざる得ないだろう。その暁には、ユイを我がものにする!
物騒な考えに顔を歪ませるスネイプを、建物の物陰から道化師の格好をした不気味な男性が見つめている事に、彼は気付かなかった。
スネイプが道化師の衣装を着た不気味な男性に殺されたと報じられたのは、その翌日である。