ここは楽園であるために(*)
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どうしようか悩んだ末、テスカトリポカの部屋を訪ねる事にする。
ずっと寝ていたせいか、歩くのに少し手間取ったが割とすぐに歩くことが出来た。
部屋を出て隣にあるテスカトリポカの部屋に辿り着く。
入る前に深呼吸をひとつ。
もしまだテスカトリポカが、我を失っていたらどうしようとか、実は生き返っていないのでは? と言う不安が脳裏を過ぎる。
が、頭を振ることで、嫌な想像を振り払う。
「ストレンジ先生が、嘘つく訳ないじゃない。
しっかりしろ、私」
自身を木舞するように呟いた彼女は、意を決してドアを開いた。
ユイと左程変わらない部屋に、彼はいる。
ベッドの上で寝ていたのか、半ば眠気残る目でこちらを見ていた。
どう見ても、我を失っているように見えない。生き返った反動で、記憶なくしているようにも。
安堵から思わず、彼女は彼の名を呼びながらベッドに近付く。
「テスカトリポカさん、目覚ましたんですね」
「お嬢、俺……」
「もう大丈夫ですから。
誰も貴方を責める人なんていませんよ」
テスカトリポカが人を殺めたのは事実だ。しかし全てナズが仕組んだ事で、テスカトリポカは悪くない。
って言ったらナズは、それならスネイプも同じじゃないと馬鹿なことを言いそうだが。
「だから今は落ち着いて休息を……って」
言葉途切れたのは、テスカトリポカに抱き締められたから。
しかもあろう事か、微かに泣いているようでもある。
「どうしたの?」
「すまない、迷惑かけて。俺、お前さんに迷惑を」
次の瞬間、子供のように彼は嗚咽を漏らして泣き始めた。
色々あったのだ、ようやく落ち着ける所で一息付けた安心からだろう。
あとは様々な後悔がない混ぜになった影響か。
「テスカトリポカさん、頑張りましたね」
泣き喚くテスカトリポカを、そう励ましながら泣き止むまで抱きしめ続けたのだった。
ナズに対する憎き思いは、既にユイの中から消え去った。
「何かあったみたいだが」
「……特になかったです」
泣き疲れて眠った彼を見届けた後、ストレンジのいるキッチンへと向かった。
キッチンはきちんと整頓されており、灰色色目立っている。
悪く言えば地味なキッチンだ。
でも医者だから、これが基本なのかな? ユイには分からないが、やはり医者は泊まり込みが多いイメージがある。
ならこの色合いが当たり前なのかも。
そんな下らない事考えながらストレンジの向かいに腰掛ける。
「少し服濡れてる気配するが、気の所為か?」
「気の所為です」
ニヤニヤ笑いながら問い掛けてくる彼に、フンッとそっぽ向いた。
やがて何も話す気ないと判断したのか、ストレンジは口を開く。
「まぁ、いい。ホグワーツがどうなったか聞く気あるか?」
「一応」
ストレンジ曰く、ホグワーツは何者かの放火により燃え上がったという。
死傷者は出なかったものの、火傷は大半なのだそう。カルデア学院の校長は、立て直しが必要だろうと戦争は先に伸ばされたと言う。
「結局、戦争は避けられないのですね」
「チャールズ校長は、1度言った事は守る。
覆すなんて、鼻からないからな。
まぁ良くも悪くも、約束は違えないお人さ」
ホグワーツには気の毒だが、彼女はもう関与する気などない。
元より向こうが、カルデア学院の教頭の言葉を無視したのだ。
悪く言えば自業自得。テスカトリポカやストレンジとここにいるにあたって、助ける義理など皆無だろう。
我ながら冷たいのは自覚しているが。
「スネイプは、また狙って来る、でしょうか?」
唯一気掛かりなのは、セブルス・スネイプだ。
ホグワーツが黙って戦争をするなど、スネイプは許さないだろう。
ダンブルドアが例え彼を宥めようとも、効果はない気する。
「かもな。ああ見えて諦め悪いからな。ダンブルドアは兎も角、狙って来る確率はかなり高い」
ストレンジの家はスネイプも知っている。彼女がストレンジの家にいるなど、容易に想像出来るだろう。
もし来たとしたら。
「スネイプがここに来たら、守ってくれますか?」
これにストレンジが頷こうとしたところで、別の声が割って入る。
「当たり前だ。今度こそ、あの野郎をぶっ殺す。
ナズを殺しし損なった分な」
眠りから目を覚ました、テスカトリポカだった。
ずっと寝ていたせいか、歩くのに少し手間取ったが割とすぐに歩くことが出来た。
部屋を出て隣にあるテスカトリポカの部屋に辿り着く。
入る前に深呼吸をひとつ。
もしまだテスカトリポカが、我を失っていたらどうしようとか、実は生き返っていないのでは? と言う不安が脳裏を過ぎる。
が、頭を振ることで、嫌な想像を振り払う。
「ストレンジ先生が、嘘つく訳ないじゃない。
しっかりしろ、私」
自身を木舞するように呟いた彼女は、意を決してドアを開いた。
ユイと左程変わらない部屋に、彼はいる。
ベッドの上で寝ていたのか、半ば眠気残る目でこちらを見ていた。
どう見ても、我を失っているように見えない。生き返った反動で、記憶なくしているようにも。
安堵から思わず、彼女は彼の名を呼びながらベッドに近付く。
「テスカトリポカさん、目覚ましたんですね」
「お嬢、俺……」
「もう大丈夫ですから。
誰も貴方を責める人なんていませんよ」
テスカトリポカが人を殺めたのは事実だ。しかし全てナズが仕組んだ事で、テスカトリポカは悪くない。
って言ったらナズは、それならスネイプも同じじゃないと馬鹿なことを言いそうだが。
「だから今は落ち着いて休息を……って」
言葉途切れたのは、テスカトリポカに抱き締められたから。
しかもあろう事か、微かに泣いているようでもある。
「どうしたの?」
「すまない、迷惑かけて。俺、お前さんに迷惑を」
次の瞬間、子供のように彼は嗚咽を漏らして泣き始めた。
色々あったのだ、ようやく落ち着ける所で一息付けた安心からだろう。
あとは様々な後悔がない混ぜになった影響か。
「テスカトリポカさん、頑張りましたね」
泣き喚くテスカトリポカを、そう励ましながら泣き止むまで抱きしめ続けたのだった。
ナズに対する憎き思いは、既にユイの中から消え去った。
「何かあったみたいだが」
「……特になかったです」
泣き疲れて眠った彼を見届けた後、ストレンジのいるキッチンへと向かった。
キッチンはきちんと整頓されており、灰色色目立っている。
悪く言えば地味なキッチンだ。
でも医者だから、これが基本なのかな? ユイには分からないが、やはり医者は泊まり込みが多いイメージがある。
ならこの色合いが当たり前なのかも。
そんな下らない事考えながらストレンジの向かいに腰掛ける。
「少し服濡れてる気配するが、気の所為か?」
「気の所為です」
ニヤニヤ笑いながら問い掛けてくる彼に、フンッとそっぽ向いた。
やがて何も話す気ないと判断したのか、ストレンジは口を開く。
「まぁ、いい。ホグワーツがどうなったか聞く気あるか?」
「一応」
ストレンジ曰く、ホグワーツは何者かの放火により燃え上がったという。
死傷者は出なかったものの、火傷は大半なのだそう。カルデア学院の校長は、立て直しが必要だろうと戦争は先に伸ばされたと言う。
「結局、戦争は避けられないのですね」
「チャールズ校長は、1度言った事は守る。
覆すなんて、鼻からないからな。
まぁ良くも悪くも、約束は違えないお人さ」
ホグワーツには気の毒だが、彼女はもう関与する気などない。
元より向こうが、カルデア学院の教頭の言葉を無視したのだ。
悪く言えば自業自得。テスカトリポカやストレンジとここにいるにあたって、助ける義理など皆無だろう。
我ながら冷たいのは自覚しているが。
「スネイプは、また狙って来る、でしょうか?」
唯一気掛かりなのは、セブルス・スネイプだ。
ホグワーツが黙って戦争をするなど、スネイプは許さないだろう。
ダンブルドアが例え彼を宥めようとも、効果はない気する。
「かもな。ああ見えて諦め悪いからな。ダンブルドアは兎も角、狙って来る確率はかなり高い」
ストレンジの家はスネイプも知っている。彼女がストレンジの家にいるなど、容易に想像出来るだろう。
もし来たとしたら。
「スネイプがここに来たら、守ってくれますか?」
これにストレンジが頷こうとしたところで、別の声が割って入る。
「当たり前だ。今度こそ、あの野郎をぶっ殺す。
ナズを殺しし損なった分な」
眠りから目を覚ました、テスカトリポカだった。