ふたりのシナリオ(*)
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「このドアは」
前回来た時は立ち入りを禁ずる様に、木と木の間にロープが結ばれていたが、それは無かった。
恐る恐る細い路地の様な小道を抜けると。
ちょっとした広場に、彼女は出た。そして真ん中に何の変哲もない茶色いドアが浮き上がっていた。
そこから太鼓の音が聞こえてくる。
ドアは1人でに浮いている様だ。直感的にこのドアから、元の世界に帰れると思った。
深呼吸し、ドアに手を掛ける。と、またもや自身を呼ぶ声が。
「ユイ、考え直してくれ」
ダンブルドア。姿現しでこの地にやって来たのだろ、気配に中々気付かなかった。
彼を見た瞬間、ぼんやりした感覚が脳と視覚に過る。ダンブルドアの背後が、ぐにゃりと曲がっていた。
言いなりになる様な魔法結界でもかけているのか……カルデアとの戦争を止める為には、ユイの鶴の一声が必要。
連れ返すなら手段は選ばない模様。この感覚を打破するには、自身を平手打ちするだけでは足りない。
よしっと息を吐き、彼女は自身の左手の小指を……。
「イッッ!!」
「何をしておる!?」
自ら小指を折った彼女は、あまりの痛さに絶叫どころか呻き声しか出ない。
しかしこうする以外に考えられなかった。証拠に頭ははっきりしたし、ダンブルドアの結界も効果は薄れている。
額で汗を滲ませながら、彼女は自嘲気味に。
「私を連れ戻す、なんて無理ですよ。そんな事したら、次は私の小指だけじゃすみません」
暗に、次はお前のどこかを圧し折ってやる宣言は、ダンブルドアに効いた。
まさかここまでやるか、と呆れ気味に笑う始末。
「ええ、何でもしますよ。舌だって自分で噛み切るし、腕だって折ります。命が助かればそれで構いませんし。
それに、テスカトリポカさんに蹴られて、敵対された時の方がもっと辛かったです」
真顔で言って退けた彼女に、ダンブルドアはもう何も言わない。
ただ最後に、君の覚悟や選択はいつか後悔すると言い残して、姿現しで姿を消した。
完全に気配無くなったのを見届け、折れた小指を戻す。
ポキッとこぎざみいい音が聞こえ、ユイは顔を顰めたのだった。
前回来た時は立ち入りを禁ずる様に、木と木の間にロープが結ばれていたが、それは無かった。
恐る恐る細い路地の様な小道を抜けると。
ちょっとした広場に、彼女は出た。そして真ん中に何の変哲もない茶色いドアが浮き上がっていた。
そこから太鼓の音が聞こえてくる。
ドアは1人でに浮いている様だ。直感的にこのドアから、元の世界に帰れると思った。
深呼吸し、ドアに手を掛ける。と、またもや自身を呼ぶ声が。
「ユイ、考え直してくれ」
ダンブルドア。姿現しでこの地にやって来たのだろ、気配に中々気付かなかった。
彼を見た瞬間、ぼんやりした感覚が脳と視覚に過る。ダンブルドアの背後が、ぐにゃりと曲がっていた。
言いなりになる様な魔法結界でもかけているのか……カルデアとの戦争を止める為には、ユイの鶴の一声が必要。
連れ返すなら手段は選ばない模様。この感覚を打破するには、自身を平手打ちするだけでは足りない。
よしっと息を吐き、彼女は自身の左手の小指を……。
「イッッ!!」
「何をしておる!?」
自ら小指を折った彼女は、あまりの痛さに絶叫どころか呻き声しか出ない。
しかしこうする以外に考えられなかった。証拠に頭ははっきりしたし、ダンブルドアの結界も効果は薄れている。
額で汗を滲ませながら、彼女は自嘲気味に。
「私を連れ戻す、なんて無理ですよ。そんな事したら、次は私の小指だけじゃすみません」
暗に、次はお前のどこかを圧し折ってやる宣言は、ダンブルドアに効いた。
まさかここまでやるか、と呆れ気味に笑う始末。
「ええ、何でもしますよ。舌だって自分で噛み切るし、腕だって折ります。命が助かればそれで構いませんし。
それに、テスカトリポカさんに蹴られて、敵対された時の方がもっと辛かったです」
真顔で言って退けた彼女に、ダンブルドアはもう何も言わない。
ただ最後に、君の覚悟や選択はいつか後悔すると言い残して、姿現しで姿を消した。
完全に気配無くなったのを見届け、折れた小指を戻す。
ポキッとこぎざみいい音が聞こえ、ユイは顔を顰めたのだった。