ダイアゴン横丁
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ホグワーツには必然的に杖が必要となる、とストレンジが言った。
ダイアゴン横丁で唯一杖を買えるのが、ここオリバンダーの店らしい。
店内には所狭しと杖がぎっしりで、カウンターには初老の男性がいた。
初老の男性は来客に気付くと、いらっしゃいと和やかに告げる。
「彼がオリバンダーだ。
オリバンダー、ユイの杖を見繕ってくれ」
「新入生ですか? さっきの来客も、とてもそんな風には」
「ああ、さっきの来客同様、ホグワーツで様々な職を手伝う事になる。
ホグワーツが見えるから魔力はある筈だ」
ストレンジの言葉を聞いて、オリバンダーはでしょうなと頷く。
どうやって杖を決めるのだろう? 魔力査定でもするのかな?
オリバンダーはカウンターの下から、少し薄汚れた細長い箱を取り出す。
開けると蔦が絡み合った、茶色い杖が置かれていた。
「桜の木にヒクイドリの尾羽を使用した、24cmの杖だ。
少し頑固、振ってみなされ」
日本人だから桜かな、と中々王道な考えが、彼女の脳裏を過ぎる。
恐る恐る手に取って振ると、暖かな光が杖先を灯す。
あっさりと決まった事に、ユイだけでなくオリバンダーやストレンジも驚いていた。
その反応に思わず彼女は、ムッとする。
「失礼な反応ですね」
「いやまさか、そんなあっさり決まるとは」
「先程の客はもっと掛かったがの。杖が決まると夢小説の王道がどうとか、妙な事を口走っていたの」
オリバンダーの言葉に、先程のナズと言う少女を綺麗さっぱり忘れようと、彼女は誓う。
「ちょっと、今から何処行くのよ」
「……」
ストレンジとダイアゴン横丁から帰って来て、荷物を部屋に置いた後、とある場所へ向かおうとしたところを嫌な人物に見つかった。
声を掛けられたユイは、そのままナズの横を通り過ぎようとするが。
「あ、無視なんて酷い! きっと貴女、SNSでめっちゃブロック食らって、アカウント凍結なる人でしょう!
可哀想、きっと自分の意見を言わないとムキになるタイプなのね!!」
ただ苦手だから無視を決め込もうと思っていたのに、これではそれもままならない。
それに……。
こう言った人の性格や言動を、勝手に決める人には痛い目に遭わねばならない。
立ち止まってナズを見ると、彼女は自分の言った事が正しいと告げられるのを期待した目をしている。
しかしギロリと、ヤ○ザ顔負けの目で睨むと、ヒッと喉を鳴らした。
「言っときますけど。私が貴女を無視したのは、苦手だからです。
それも分からずに、SNSできっとブロックされるタイプだの……好き勝手に言わないで下さい。
人間、誰しも間違った事を言う時だってあります。
以上を踏まえて、今後私に近寄らないで下さいませ」
では、とユイはナズに背を向けた。
こんな馬鹿はさっさと置いて、自分のしたい事をするに限る。
ちなみにそのしたい事、と言うのは。
彼女は片手に抱えた魔導書を、チラッと見る。
その本の題名は、「使い魔の召喚」。
ストレンジが買った本の中に、好奇心くすぐられるタイトルがあったので、思わず彼女は魔法の練習を横に置き、召喚を行う為の空き教室を探していた。
ダイアゴン横丁で買った杖も持っているので、準備万端。
トコトコ歩いて行くユイの背後を、ナズはコッソリ付いて行った。
ダイアゴン横丁で唯一杖を買えるのが、ここオリバンダーの店らしい。
店内には所狭しと杖がぎっしりで、カウンターには初老の男性がいた。
初老の男性は来客に気付くと、いらっしゃいと和やかに告げる。
「彼がオリバンダーだ。
オリバンダー、ユイの杖を見繕ってくれ」
「新入生ですか? さっきの来客も、とてもそんな風には」
「ああ、さっきの来客同様、ホグワーツで様々な職を手伝う事になる。
ホグワーツが見えるから魔力はある筈だ」
ストレンジの言葉を聞いて、オリバンダーはでしょうなと頷く。
どうやって杖を決めるのだろう? 魔力査定でもするのかな?
オリバンダーはカウンターの下から、少し薄汚れた細長い箱を取り出す。
開けると蔦が絡み合った、茶色い杖が置かれていた。
「桜の木にヒクイドリの尾羽を使用した、24cmの杖だ。
少し頑固、振ってみなされ」
日本人だから桜かな、と中々王道な考えが、彼女の脳裏を過ぎる。
恐る恐る手に取って振ると、暖かな光が杖先を灯す。
あっさりと決まった事に、ユイだけでなくオリバンダーやストレンジも驚いていた。
その反応に思わず彼女は、ムッとする。
「失礼な反応ですね」
「いやまさか、そんなあっさり決まるとは」
「先程の客はもっと掛かったがの。杖が決まると夢小説の王道がどうとか、妙な事を口走っていたの」
オリバンダーの言葉に、先程のナズと言う少女を綺麗さっぱり忘れようと、彼女は誓う。
「ちょっと、今から何処行くのよ」
「……」
ストレンジとダイアゴン横丁から帰って来て、荷物を部屋に置いた後、とある場所へ向かおうとしたところを嫌な人物に見つかった。
声を掛けられたユイは、そのままナズの横を通り過ぎようとするが。
「あ、無視なんて酷い! きっと貴女、SNSでめっちゃブロック食らって、アカウント凍結なる人でしょう!
可哀想、きっと自分の意見を言わないとムキになるタイプなのね!!」
ただ苦手だから無視を決め込もうと思っていたのに、これではそれもままならない。
それに……。
こう言った人の性格や言動を、勝手に決める人には痛い目に遭わねばならない。
立ち止まってナズを見ると、彼女は自分の言った事が正しいと告げられるのを期待した目をしている。
しかしギロリと、ヤ○ザ顔負けの目で睨むと、ヒッと喉を鳴らした。
「言っときますけど。私が貴女を無視したのは、苦手だからです。
それも分からずに、SNSできっとブロックされるタイプだの……好き勝手に言わないで下さい。
人間、誰しも間違った事を言う時だってあります。
以上を踏まえて、今後私に近寄らないで下さいませ」
では、とユイはナズに背を向けた。
こんな馬鹿はさっさと置いて、自分のしたい事をするに限る。
ちなみにそのしたい事、と言うのは。
彼女は片手に抱えた魔導書を、チラッと見る。
その本の題名は、「使い魔の召喚」。
ストレンジが買った本の中に、好奇心くすぐられるタイトルがあったので、思わず彼女は魔法の練習を横に置き、召喚を行う為の空き教室を探していた。
ダイアゴン横丁で買った杖も持っているので、準備万端。
トコトコ歩いて行くユイの背後を、ナズはコッソリ付いて行った。