本能と道化師
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「ここか、何か変な音がしたって言う店は」
「ああ。匿名で殺人課にかかってきたのだと」
小洒落た喫茶店の前に、警官と思しき男性2人がいた。時刻は明け方で、人通りはない。無論、喫茶店が開いてもいない。
先程、殺人課にこの喫茶店から、変な音がしたと言う匿名者から電話がかかってきた。再度かけてみたが、何故かその人物とは連絡が取れなかった。
「喫茶店の名前は、クラウンカフェか。中で道化師が手品でもやる喫茶店なのか?」
「ホフマン刑事はこのカフェ、知らないのか?」
「知る訳ないだろ。アンディは知ってるのかよ」
ホフマン刑事と呼ばれた男性は、馬鹿にされたと思ったのか軽く睨む。が、アンディと呼ばれた男性は何処吹く風。
「はは、ごめんごめん」
「ったく、今だにお前みたいな奴が、何故殺人課に来たのか分からないな。そんな愛想良かったら、もっと別の所に行けたんじゃないか」
「かもな。でも俺にとっては、どうしてもここがよかったんだ。
"彼"に会う為には」
アンディが言っているのは、幼い頃に遭遇したシリアルキラー、チャールズ・リー・レイの事だ。
巷で殺人事件が起こる度に、アンディはもしや彼の仕業ではないかと、不謹慎であるが期待しながら現場に向かう事がかなりある。
「どうしてそこまで、あいつに固執する? もう生きていないかもしれんのに」
「俺にも分からないさ。でも何故か、もう1度会いたいと思う自分がいるんだ。
別の世界で、特別な縁でもあるのかな」
「は、マルチバースか。くだらん……ん?」
ふと喫茶店のドアが開き、黒と白の衣装に身を包んだ道化師の男が姿を現した。
道化師、と言えば大概、赤と白が定番だ。が、この道化師は違った。
いや道化師なのは道化師であるが、奇妙な奴であった。
髪は恐らく白い布で隠している。髪がない左側の頭に、小さな黒い帽子を飾っていた。
黒で縁取られた目を2人に、おっかなびっくりな表情で見つめている。
しかも両手で、何やら色々入ってそうな黒いゴミ袋を肩から下げて引きずっていた。
明らかにどう見ても不審者。懐から銃を2人が出そうとすると、道化師は声も出さずゴミ袋を地面に置いて、両手を突き出して降参の意を取る。
「お前、ここで何していた?」
ホフマンの問いに男は、何故かニヤニヤ笑うばかり。アンディが喋れないのか? と聞くと、道化師は頷く。
「ニヤニヤ笑ったまま頷くな、気持ち悪い。じゃあここで不審な事はしたか?」
道化師は首を振る。ついでにちょっと、コーヒー飲んでたみたいなジェスチャー。
「もしかしたら、喫茶店の道化師じゃないか? ほらクラウンカフェだし」
「まさか、夜勤で道化師やってたとかか?」
道化師はめっちゃ頷いた。これにホフマンは、事件制はないなと言う。
「ならもう行け」
「ホフマン刑事、適当過ぎません? ゴミ袋の中身を見ないと」
「帰って寝たいんだよ。事件制無いようなら、適当でもいいって言われただろ」
道化師は有り難く頷いて、クラウンカフェからゴミ袋を肩から下げて立ち去って行く。
果たしてこれでいいのか、とアンディは思った。
これはストレンジが、車で自宅へ帰る前に起こった出来事である。
「ああ。匿名で殺人課にかかってきたのだと」
小洒落た喫茶店の前に、警官と思しき男性2人がいた。時刻は明け方で、人通りはない。無論、喫茶店が開いてもいない。
先程、殺人課にこの喫茶店から、変な音がしたと言う匿名者から電話がかかってきた。再度かけてみたが、何故かその人物とは連絡が取れなかった。
「喫茶店の名前は、クラウンカフェか。中で道化師が手品でもやる喫茶店なのか?」
「ホフマン刑事はこのカフェ、知らないのか?」
「知る訳ないだろ。アンディは知ってるのかよ」
ホフマン刑事と呼ばれた男性は、馬鹿にされたと思ったのか軽く睨む。が、アンディと呼ばれた男性は何処吹く風。
「はは、ごめんごめん」
「ったく、今だにお前みたいな奴が、何故殺人課に来たのか分からないな。そんな愛想良かったら、もっと別の所に行けたんじゃないか」
「かもな。でも俺にとっては、どうしてもここがよかったんだ。
"彼"に会う為には」
アンディが言っているのは、幼い頃に遭遇したシリアルキラー、チャールズ・リー・レイの事だ。
巷で殺人事件が起こる度に、アンディはもしや彼の仕業ではないかと、不謹慎であるが期待しながら現場に向かう事がかなりある。
「どうしてそこまで、あいつに固執する? もう生きていないかもしれんのに」
「俺にも分からないさ。でも何故か、もう1度会いたいと思う自分がいるんだ。
別の世界で、特別な縁でもあるのかな」
「は、マルチバースか。くだらん……ん?」
ふと喫茶店のドアが開き、黒と白の衣装に身を包んだ道化師の男が姿を現した。
道化師、と言えば大概、赤と白が定番だ。が、この道化師は違った。
いや道化師なのは道化師であるが、奇妙な奴であった。
髪は恐らく白い布で隠している。髪がない左側の頭に、小さな黒い帽子を飾っていた。
黒で縁取られた目を2人に、おっかなびっくりな表情で見つめている。
しかも両手で、何やら色々入ってそうな黒いゴミ袋を肩から下げて引きずっていた。
明らかにどう見ても不審者。懐から銃を2人が出そうとすると、道化師は声も出さずゴミ袋を地面に置いて、両手を突き出して降参の意を取る。
「お前、ここで何していた?」
ホフマンの問いに男は、何故かニヤニヤ笑うばかり。アンディが喋れないのか? と聞くと、道化師は頷く。
「ニヤニヤ笑ったまま頷くな、気持ち悪い。じゃあここで不審な事はしたか?」
道化師は首を振る。ついでにちょっと、コーヒー飲んでたみたいなジェスチャー。
「もしかしたら、喫茶店の道化師じゃないか? ほらクラウンカフェだし」
「まさか、夜勤で道化師やってたとかか?」
道化師はめっちゃ頷いた。これにホフマンは、事件制はないなと言う。
「ならもう行け」
「ホフマン刑事、適当過ぎません? ゴミ袋の中身を見ないと」
「帰って寝たいんだよ。事件制無いようなら、適当でもいいって言われただろ」
道化師は有り難く頷いて、クラウンカフェからゴミ袋を肩から下げて立ち去って行く。
果たしてこれでいいのか、とアンディは思った。
これはストレンジが、車で自宅へ帰る前に起こった出来事である。