本能と道化師
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休憩や姿現しなどを挟んで、ようやくストレンジは自身の牧地であるアメリカに着いた。
既に夜が明ける前であり、人通りは疎。
車を出て伸びをすると、盛大に骨が鳴る。ストレンジは顔を顰め、「医者がこれじゃ、やばいな」と独りごちた。
「あれ、ストレンジじゃないか」
少し車を降り休憩し、自宅へ帰ろうとストレンジは車を止め、外に出ていた。
そろそろ最後の一踏ん張りだと言い聞かせ、車に乗ろうとしたところで、声を掛けられる。
聞き覚えある声に、無視など出来ない。
「ドクター・ヴィクターか。こんな時間に散歩か?」
「そう言うお前こそ、散歩か? 何、夜勤明けだよ。丁度今、手術終わって自宅へ帰るところだ」
ヴィクターはストレンジが懇意にしている医者だ。ストレンジとは別の病院で働いている。
ヴィクターは車の中の後部座で横になって眠っているユイを見て、目を見開く。
「まさか、医者ともあろう者が夜遊びか?」
「んな訳ねぇだろ。色々あって保護したんだよ。
俺の事情は知ってるだろ」
「………まぁ、お前が魔法界と関わりあるのは知ってるが。しかし美人だなぁ、俺のばか息子に嫁にして欲しいくらいだ」
頭に思い浮かぶのは、ヴィクターの息子2人。
確か名前は……。
「弟は有名な蝋人形家になったのに、ばか兄は告白したカーリーに振られてから、荒れ放題だ。親である俺がバカ兄と言うのも、変な話だがな。
その前は俺に貢献して、医者になるとか言ってくれたのによ。
全く、親不孝な奴だぜ。
今じゃ、弟とアンブローズの田舎町にいる」
「弟はまだ蝋マスクを顔に?」
弟の顔は確か、右側部分がとある理由から傷があり蝋で造ったマスクを顔にしていた筈。
2人の息子を持つ父親は、ああと頷く。
「あの顔じゃ、どれだけ良い作品造っても受け入れられないからな。
未だに人前では蝋マスクだ。それより、さっきの話だが」
これにストレンジは、断ると一蹴した。
皆がホグワーツの火事で逃げ回る中、チャールズは平然とテスカトリポカが眠っているであろう医務室を目指す。
「……む」
医務室の前に、スネイプが通せんぼする様に立っていて、チャールズは盛大に顔を顰める。
どけ、と言うも聞く耳持たず。
「我輩とお前の決着は、付いていない」
「またその話か。付いただろ?
まさかお前、テスカトリポカが好きなのか?
だから通さないと」
「んな訳ない! ただ白黒ハッキリ付けたいだけだ! 人形を犠牲にして、だろ!? お前の陣営にユイは渡さない!」
唾を吐き散らしながら怒鳴るスネイプに、チャールズはため息ひとつ。
どうやら、瀕死寸前なるまで追い詰めなければ、バカな頭には通用しないらしい。
ホグワーツとの戦争まで無駄な怪我人出さないとユイや教頭に言われたが、そうでもしなければテスカトリポカの元まで辿り着くことなど不可能だ。
それにテスカトリポカを助けねば、ストレンジやユイに怒られるだろう。
「よし、なら決着を付けようじゃないか」
「ふん、今まで力を振るわなかったのは、我輩に勝てる自信がなかったからだろ?」
「殺す可能性があったから、振るわなかっただけだ。俺のお気に入りであるユイが悲しむからな。
だが今の貴様なら、そうでもしないと引き下がらないからな」
教頭やユイに詫びる反面、チャールズはようやく力を震える事に喜びを感じていた。
校長室でも言っていたお決まりの台詞を、彼は口にする。
満面で残酷な笑みで。
「Do you wanna play?」
舌打ちした後、スネイプは杖を抜いてチャールズに迫った。
倒れ込んだスネイプを跨ぎ、チャールズは医務室へ入る。
チラッとスネイプを振り返ると、呻きあげるも立ち上がる事が出来ずにいた。
スネイプとの決着は、僅か2分で付いた。
懐からナイフを出して、自身の顔を映させる。
「やっぱり、殺人は最高だな。
いっひひひひ……なぁ、お前もそう思うよなぁ、って聞いてないか」
スネイプはあまりの激痛に、気絶していた。チャールズがどの様な方法でスネイプを追い詰めたのかは、定かでない。
唯一わかる事は、チャールズ--いや、チャッキーの勝利で、勝負は付いた事だ。
懐にナイフをしまい、今度こそチャッキーは医務室に入る。
今度はスネイプは、邪魔などして来なかった。
既に夜が明ける前であり、人通りは疎。
車を出て伸びをすると、盛大に骨が鳴る。ストレンジは顔を顰め、「医者がこれじゃ、やばいな」と独りごちた。
「あれ、ストレンジじゃないか」
少し車を降り休憩し、自宅へ帰ろうとストレンジは車を止め、外に出ていた。
そろそろ最後の一踏ん張りだと言い聞かせ、車に乗ろうとしたところで、声を掛けられる。
聞き覚えある声に、無視など出来ない。
「ドクター・ヴィクターか。こんな時間に散歩か?」
「そう言うお前こそ、散歩か? 何、夜勤明けだよ。丁度今、手術終わって自宅へ帰るところだ」
ヴィクターはストレンジが懇意にしている医者だ。ストレンジとは別の病院で働いている。
ヴィクターは車の中の後部座で横になって眠っているユイを見て、目を見開く。
「まさか、医者ともあろう者が夜遊びか?」
「んな訳ねぇだろ。色々あって保護したんだよ。
俺の事情は知ってるだろ」
「………まぁ、お前が魔法界と関わりあるのは知ってるが。しかし美人だなぁ、俺のばか息子に嫁にして欲しいくらいだ」
頭に思い浮かぶのは、ヴィクターの息子2人。
確か名前は……。
「弟は有名な蝋人形家になったのに、ばか兄は告白したカーリーに振られてから、荒れ放題だ。親である俺がバカ兄と言うのも、変な話だがな。
その前は俺に貢献して、医者になるとか言ってくれたのによ。
全く、親不孝な奴だぜ。
今じゃ、弟とアンブローズの田舎町にいる」
「弟はまだ蝋マスクを顔に?」
弟の顔は確か、右側部分がとある理由から傷があり蝋で造ったマスクを顔にしていた筈。
2人の息子を持つ父親は、ああと頷く。
「あの顔じゃ、どれだけ良い作品造っても受け入れられないからな。
未だに人前では蝋マスクだ。それより、さっきの話だが」
これにストレンジは、断ると一蹴した。
皆がホグワーツの火事で逃げ回る中、チャールズは平然とテスカトリポカが眠っているであろう医務室を目指す。
「……む」
医務室の前に、スネイプが通せんぼする様に立っていて、チャールズは盛大に顔を顰める。
どけ、と言うも聞く耳持たず。
「我輩とお前の決着は、付いていない」
「またその話か。付いただろ?
まさかお前、テスカトリポカが好きなのか?
だから通さないと」
「んな訳ない! ただ白黒ハッキリ付けたいだけだ! 人形を犠牲にして、だろ!? お前の陣営にユイは渡さない!」
唾を吐き散らしながら怒鳴るスネイプに、チャールズはため息ひとつ。
どうやら、瀕死寸前なるまで追い詰めなければ、バカな頭には通用しないらしい。
ホグワーツとの戦争まで無駄な怪我人出さないとユイや教頭に言われたが、そうでもしなければテスカトリポカの元まで辿り着くことなど不可能だ。
それにテスカトリポカを助けねば、ストレンジやユイに怒られるだろう。
「よし、なら決着を付けようじゃないか」
「ふん、今まで力を振るわなかったのは、我輩に勝てる自信がなかったからだろ?」
「殺す可能性があったから、振るわなかっただけだ。俺のお気に入りであるユイが悲しむからな。
だが今の貴様なら、そうでもしないと引き下がらないからな」
教頭やユイに詫びる反面、チャールズはようやく力を震える事に喜びを感じていた。
校長室でも言っていたお決まりの台詞を、彼は口にする。
満面で残酷な笑みで。
「Do you wanna play?」
舌打ちした後、スネイプは杖を抜いてチャールズに迫った。
倒れ込んだスネイプを跨ぎ、チャールズは医務室へ入る。
チラッとスネイプを振り返ると、呻きあげるも立ち上がる事が出来ずにいた。
スネイプとの決着は、僅か2分で付いた。
懐からナイフを出して、自身の顔を映させる。
「やっぱり、殺人は最高だな。
いっひひひひ……なぁ、お前もそう思うよなぁ、って聞いてないか」
スネイプはあまりの激痛に、気絶していた。チャールズがどの様な方法でスネイプを追い詰めたのかは、定かでない。
唯一わかる事は、チャールズ--いや、チャッキーの勝利で、勝負は付いた事だ。
懐にナイフをしまい、今度こそチャッキーは医務室に入る。
今度はスネイプは、邪魔などして来なかった。