どっちに転んでも泥沼の水浸し(*)
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ぐったりしたナズを見て、ようやくユイは蹴るのをやめる。
ゼェゼェ息つく彼女に、スッキリしたかとストレンジが問い掛ける。
「する訳ないじゃないですか」
「だよな。にしても、お前もそんな怒るんだな」
「私の使い魔に対しての約束破ったんです、当たり前でしょう。
ストレンジ先生は、怒っていない様ですけど」
その言葉にストレンジは、俺だって怒ってるぞと言う。
しかしとてもそんな風に見えない。
「お前がこいつ蹴らなければ、俺が蹴り上げてた。
いや、多分お前より生ぬるくない。
スネイプの野郎を連れて来て、そいつに愛する恋人を蹴り上げさせるくらいには、生ぬるくないな」
口調は穏やかであるが、目は笑っていない。
ストレンジもユイと同じくらいに、怒っているのだ。
同じ感情に安心しながら、テスカトリポカの戦いを見る。
案の定、彼は押されていた。
傷だらけで彼女に地面に押し付けられている。
「もう観念するデス! アナタに勝ち目などありマセン!」
「お前に負けるのだけは、認めねぇ!」
なんとか彼女を押し退けて、テスカトリポカは立ち上がろうとするも、一体どこに力があるのだくらいにビクともしない。
彼女は見た目以上に、力があるのかも……。
ここでテスカトリポカがいなくなるのを、本当にただ見ているしかないのか。
不意にストレンジが言った。
「ユイ、如月の奴の中にはな、稀に人を生き返らせる能力を持つ奴が生まれてくるらしい」
「それが?」
「キサラギの苗字を持ち、キサラギの血縁を色濃く引くお前なら可能なんじゃねぇか」
いきなり何を言い出す? ストレンジの目は真剣で、冗談に見えなかった。
「そんな能力、無いですよ。
持っていてもナズの方で」
「いい加減、そいつ基準に考えるのやめろ」
ストレンジはゴミを見る目で、だらしなく倒れているナズに視線をやった。
「そいつは夢小説あるあるに乗っ取った夢主とか訳の分からない事言って、おまけにあのゴミ屑野郎のスネイプと恋人ときたもんだ。
そんな奴が、人を生き返らせる能力なんか持ってねぇだろ」
ストレンジの言葉に、彼女はギュッと拳を握り締めた。
「マスター、終わりました」
暫くボーっとしていたユイは、テスカトリポカと戦っていた彼女の言葉に顔をあげる。
そこには服や肌もぼろぼろな、テスカトリポカにトリ公と呼ばれていた彼女がいた。
どう見ても満身創痍であるが、テスカトリポカと同じ様な存在の彼女には問題にならないのだろう。
ふとユイは、彼女の後ろで倒れて動かなくなっている……。
認めた瞬間に、胸の中が激しい怒りと悲しみが渦巻く。
テスカトリポカは確かに、我を失っていた。だがそうなったのは、彼自身じゃない。
ナズの力によって、そうさせられたのだ。
なのに、なのに……何故?
「う、うぁ……」
泣きそうになるが、今ここで涙を流す訳にはいかない。
ストレンジの言う通りなら、彼を生き返らせる事が出来る筈だ。
ぐしっと目元を拭い、覚悟を決めて立ち上がる。
決然としたユイを見て、彼女は微笑む。
「覚悟を決めたようですね。ふふ、だから人間は好きです」
「もしテスカトリポカさんが生き返らなかったら、貴女を倒します」
「構いませんよ。でも私には分かります。
貴女は絶対に、彼を生き返らせる事が出来ますよ。
私は彼の方みたいに、完璧な神ではありません。
ですが、貴女なら出来ると私は信じています」
先程の雰囲気と違い、いかにも神の風貌を醸し出しながら告げる彼女。
名前を教えてもらえない事が惜しいが、神のお墨付きなら大丈夫だ。
彼女がユイの横を通り過ぎ、ストレンジの隣に立ったのを見た後、その場から1歩踏み出そうとした。
が、その足を誰かが掴む。
「ゆ、るさない」
ユイに蹴られて、気絶していたナズだった。
ゼェゼェ息つく彼女に、スッキリしたかとストレンジが問い掛ける。
「する訳ないじゃないですか」
「だよな。にしても、お前もそんな怒るんだな」
「私の使い魔に対しての約束破ったんです、当たり前でしょう。
ストレンジ先生は、怒っていない様ですけど」
その言葉にストレンジは、俺だって怒ってるぞと言う。
しかしとてもそんな風に見えない。
「お前がこいつ蹴らなければ、俺が蹴り上げてた。
いや、多分お前より生ぬるくない。
スネイプの野郎を連れて来て、そいつに愛する恋人を蹴り上げさせるくらいには、生ぬるくないな」
口調は穏やかであるが、目は笑っていない。
ストレンジもユイと同じくらいに、怒っているのだ。
同じ感情に安心しながら、テスカトリポカの戦いを見る。
案の定、彼は押されていた。
傷だらけで彼女に地面に押し付けられている。
「もう観念するデス! アナタに勝ち目などありマセン!」
「お前に負けるのだけは、認めねぇ!」
なんとか彼女を押し退けて、テスカトリポカは立ち上がろうとするも、一体どこに力があるのだくらいにビクともしない。
彼女は見た目以上に、力があるのかも……。
ここでテスカトリポカがいなくなるのを、本当にただ見ているしかないのか。
不意にストレンジが言った。
「ユイ、如月の奴の中にはな、稀に人を生き返らせる能力を持つ奴が生まれてくるらしい」
「それが?」
「キサラギの苗字を持ち、キサラギの血縁を色濃く引くお前なら可能なんじゃねぇか」
いきなり何を言い出す? ストレンジの目は真剣で、冗談に見えなかった。
「そんな能力、無いですよ。
持っていてもナズの方で」
「いい加減、そいつ基準に考えるのやめろ」
ストレンジはゴミを見る目で、だらしなく倒れているナズに視線をやった。
「そいつは夢小説あるあるに乗っ取った夢主とか訳の分からない事言って、おまけにあのゴミ屑野郎のスネイプと恋人ときたもんだ。
そんな奴が、人を生き返らせる能力なんか持ってねぇだろ」
ストレンジの言葉に、彼女はギュッと拳を握り締めた。
「マスター、終わりました」
暫くボーっとしていたユイは、テスカトリポカと戦っていた彼女の言葉に顔をあげる。
そこには服や肌もぼろぼろな、テスカトリポカにトリ公と呼ばれていた彼女がいた。
どう見ても満身創痍であるが、テスカトリポカと同じ様な存在の彼女には問題にならないのだろう。
ふとユイは、彼女の後ろで倒れて動かなくなっている……。
認めた瞬間に、胸の中が激しい怒りと悲しみが渦巻く。
テスカトリポカは確かに、我を失っていた。だがそうなったのは、彼自身じゃない。
ナズの力によって、そうさせられたのだ。
なのに、なのに……何故?
「う、うぁ……」
泣きそうになるが、今ここで涙を流す訳にはいかない。
ストレンジの言う通りなら、彼を生き返らせる事が出来る筈だ。
ぐしっと目元を拭い、覚悟を決めて立ち上がる。
決然としたユイを見て、彼女は微笑む。
「覚悟を決めたようですね。ふふ、だから人間は好きです」
「もしテスカトリポカさんが生き返らなかったら、貴女を倒します」
「構いませんよ。でも私には分かります。
貴女は絶対に、彼を生き返らせる事が出来ますよ。
私は彼の方みたいに、完璧な神ではありません。
ですが、貴女なら出来ると私は信じています」
先程の雰囲気と違い、いかにも神の風貌を醸し出しながら告げる彼女。
名前を教えてもらえない事が惜しいが、神のお墨付きなら大丈夫だ。
彼女がユイの横を通り過ぎ、ストレンジの隣に立ったのを見た後、その場から1歩踏み出そうとした。
が、その足を誰かが掴む。
「ゆ、るさない」
ユイに蹴られて、気絶していたナズだった。