こちら側の心(*)
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「状況的に見て、犯人は明白じゃろう?」
「だからボケてんだ。いいか? アイツは例えこの魔法界に敵がいても、そんな殺戮などしない。
すれば間違いなく主人であるユイに、責任が問われる。
主人のユイを困らせる様な、大規模な殺戮をアイツがすると思うか?」
「………しかし、現に心臓だけが」
納得しかけたダンブルドアだが、やはり譲れない箇所はあるらしい。
彼も彼なりに、校長としてのプライドがあるのだろう。
自分より格下の相手に言い負かされたら、恥だと言う事が。
ストレンジは、ああその事かと笑う。既に事件解決を踏んだ様な笑みだ。
「んなもん、テスカトリポカの仕業に見せかけた模倣犯だろ。アイツに恨みを持つ誰かが、そう見えるようにした」
「だとしたら犯人は?」
某英国探偵顔負けの推理をストレンジがあっさり言う。ダンブルドアは苦虫を噛み潰した様な表情で問い掛けた。
「そこん所は、直に本人に聞いてみるしかないだろ」
「儂はテスカトリポカに聞いたのじゃ。君がやったのかと。
そしたら素直に頷いた」
ばっさりとダンブルドアは、ストレンジの推理を打ち捨てる。
これにもストレンジは、余裕そうに。
「なら、アイツは操られていたとも考えられる」
「どういう風に?」
「テスカトリポカの様子がおかしかったのはいつだ」
この問いにダンブルドアは、君達が日本に行ってからだと言う。
つまり俺達が日本に行く前に、何かしらの魔法をアイツにかけていた、という事だとストレンジが答える。
「テスカトリポカさんに、おかしい所なんてありませんでしたよ」
「よく考えろ、ユイ。主人であるお前の前では、だろ。
俺達が如月に行く為に、ホグワーツを出た後におかしくなった」
側に主人のいない使い魔に、身に覚えない魔力を流されれば……。
それが建物や身体関係なく、だとしたら。
「そういったことを出来るのは……」
「アイツらしかいないだろ。
テスカトリポカにやたら恨みを持つ、アイツらが」
こればかりはダンブルドアも、指摘などしなかった。
「ダンブルドア先生、ひとつお願いあるのですけど」
「ん?」
話を終えて校長室を出ようとしたが、とある件を思い出して校長に尋ねる。
「カルデア学院に、手紙を届けて欲しいんです。
勝手ですけど中を見ない約束で」
「…… ユイ、君はどちらの方がいい?」
唐突に聞かれ、彼女は。
「どう言う意味でしょうか?」
「カルデア学院とホグワーツ、じゃ。
儂の勝手な想像で悪いが、カルデア学院に転職希望的な内容を出すのでないか?」
どうやらホグワーツに不満があり、カルデア学院に転職を希望する手紙を出すと思われてるようだ。
「そうじゃありませんよ。カルデア学院の教頭に、如月に行った事を伝えたくて」
「本当にそれだけか?」
「詮索しない約束ですよ」
流石にこれだけは譲れない。そちらが勝手に自分を呼んだのだから、ある程度の約束は守ってほしいもの。
ムッと眉を寄せたダンブルドアだが、渋々納得してくれる。
「分かった。書けたら持って来るといい」
本音を言えば書くのは如月についてだけでなく、向こうで知った自分と言う特別な存在について書くつもりだ。
これはここへ帰る前に、決めた事でもあるし。
礼を言い、部屋から出ようとしたが。
「ダンブルドア先生、先の質問ですけど」
「カルデア学院かホグワーツの質問か?」
「はい。あの当たり前な事言いますが、驚かないで下さいね」
固唾を飲んで見守るダンブルドアに、言葉を紡ぐ。
「私、ただの人間でありたいんです」
「は?」
「どんな私でも特別扱いもされない、ただの人間に。
カルデア学院は、どんな私でも人間扱いしてくれるでしょうけど……ホグワーツではどうなんでしょうね。こちら側の心を、汲み込んでくれるのでしょうか?」
今度こそ失礼しますね、と言い残してストレンジと校長室を出て行く。
ドアを閉める前、苦しげに呻く様なダンブルドアの表情を、垣間見た気がした。
「だからボケてんだ。いいか? アイツは例えこの魔法界に敵がいても、そんな殺戮などしない。
すれば間違いなく主人であるユイに、責任が問われる。
主人のユイを困らせる様な、大規模な殺戮をアイツがすると思うか?」
「………しかし、現に心臓だけが」
納得しかけたダンブルドアだが、やはり譲れない箇所はあるらしい。
彼も彼なりに、校長としてのプライドがあるのだろう。
自分より格下の相手に言い負かされたら、恥だと言う事が。
ストレンジは、ああその事かと笑う。既に事件解決を踏んだ様な笑みだ。
「んなもん、テスカトリポカの仕業に見せかけた模倣犯だろ。アイツに恨みを持つ誰かが、そう見えるようにした」
「だとしたら犯人は?」
某英国探偵顔負けの推理をストレンジがあっさり言う。ダンブルドアは苦虫を噛み潰した様な表情で問い掛けた。
「そこん所は、直に本人に聞いてみるしかないだろ」
「儂はテスカトリポカに聞いたのじゃ。君がやったのかと。
そしたら素直に頷いた」
ばっさりとダンブルドアは、ストレンジの推理を打ち捨てる。
これにもストレンジは、余裕そうに。
「なら、アイツは操られていたとも考えられる」
「どういう風に?」
「テスカトリポカの様子がおかしかったのはいつだ」
この問いにダンブルドアは、君達が日本に行ってからだと言う。
つまり俺達が日本に行く前に、何かしらの魔法をアイツにかけていた、という事だとストレンジが答える。
「テスカトリポカさんに、おかしい所なんてありませんでしたよ」
「よく考えろ、ユイ。主人であるお前の前では、だろ。
俺達が如月に行く為に、ホグワーツを出た後におかしくなった」
側に主人のいない使い魔に、身に覚えない魔力を流されれば……。
それが建物や身体関係なく、だとしたら。
「そういったことを出来るのは……」
「アイツらしかいないだろ。
テスカトリポカにやたら恨みを持つ、アイツらが」
こればかりはダンブルドアも、指摘などしなかった。
「ダンブルドア先生、ひとつお願いあるのですけど」
「ん?」
話を終えて校長室を出ようとしたが、とある件を思い出して校長に尋ねる。
「カルデア学院に、手紙を届けて欲しいんです。
勝手ですけど中を見ない約束で」
「…… ユイ、君はどちらの方がいい?」
唐突に聞かれ、彼女は。
「どう言う意味でしょうか?」
「カルデア学院とホグワーツ、じゃ。
儂の勝手な想像で悪いが、カルデア学院に転職希望的な内容を出すのでないか?」
どうやらホグワーツに不満があり、カルデア学院に転職を希望する手紙を出すと思われてるようだ。
「そうじゃありませんよ。カルデア学院の教頭に、如月に行った事を伝えたくて」
「本当にそれだけか?」
「詮索しない約束ですよ」
流石にこれだけは譲れない。そちらが勝手に自分を呼んだのだから、ある程度の約束は守ってほしいもの。
ムッと眉を寄せたダンブルドアだが、渋々納得してくれる。
「分かった。書けたら持って来るといい」
本音を言えば書くのは如月についてだけでなく、向こうで知った自分と言う特別な存在について書くつもりだ。
これはここへ帰る前に、決めた事でもあるし。
礼を言い、部屋から出ようとしたが。
「ダンブルドア先生、先の質問ですけど」
「カルデア学院かホグワーツの質問か?」
「はい。あの当たり前な事言いますが、驚かないで下さいね」
固唾を飲んで見守るダンブルドアに、言葉を紡ぐ。
「私、ただの人間でありたいんです」
「は?」
「どんな私でも特別扱いもされない、ただの人間に。
カルデア学院は、どんな私でも人間扱いしてくれるでしょうけど……ホグワーツではどうなんでしょうね。こちら側の心を、汲み込んでくれるのでしょうか?」
今度こそ失礼しますね、と言い残してストレンジと校長室を出て行く。
ドアを閉める前、苦しげに呻く様なダンブルドアの表情を、垣間見た気がした。