心の善意
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「ユイ、起きろ」
「今、何時ですか?」
「7時だ。朝食摂りに行かないと、チェックアウトに間に合わないぞ」
ストレンジに起こされ、もうそんな時間かと寝ぼけた頭で思う。
のろのろ着替え、歯を磨いていると業を煮やしたストレンジから、早くしろと叱咤された。
朝食を摂り荷物を纏めた後、旅館から出る。
と、旅館の前に変な生き物がいた。
「ん、なんなのこの子?」
「そいつは、キリンだな。心が善意の奴にお辞儀するらしい。
昔魔法界では、キリンがお辞儀した奴に政治なんかを任せた、って言う話がある」
へぇ〜と呟きながら、キリンに手を伸ばす。キリンと言えば、動物園なんかにいるあのキリンを思い出すが。
魔法界のキリンは小さく、どちらかと言うと子鹿みたいである。
顔立ちはなんとなく、キリンみたいである、と言う風潮。
ストレンジ曰く、このキリンはまだ子供である為、親が近くにいるかもしれないと言った。
なら親が警戒すると思って、差し出した手を引っ込めようとしたのだが。
キリンはスリっと、差し出した手に擦り寄って来た。
しかもクルクルと嬉しそうに鳴いた後、軽くお辞儀をして来たのだ。
これにユイだけでなく、ストレンジまでもビックリしていた。
「え、お辞儀……」
「したな。心が善意の持ち主だからじゃないか?」
「いやいや! 私、性格良くないですよ、自分で言うのもアレですけど!!」
こう言った選ばれしみたいなイベントは、ナズこそ相応しいだろう。
しかしキリンは言葉を理解しているのか、ムッとした様な顔になり、再度分からせる様にお辞儀をする。
半ば呆然と見ているユイを、笑い堪えながら見守るストレンジ。
そんな珍系な雰囲気を壊す様に、
「何々、それってもしかしてさ、私に相応しいイベントじゃない?」
聞きたくない声が割って入って来た。
ナズは選ばれしイベントが、さも自分に相応しいように進み出て来た。
一体どこからそんな自信溢れてくるの、この方……。
「ホグワーツの図書館で見たわ。キリンは心の善意の奴に、お辞儀するんでしょう?
あと、魂を見抜いたり未来を見られたりするから、かなり貴重な魔法生物なのよね!」
「待って、未来見られるの?」
問い掛けるも、ナズは目先のイベントに必死なのか、
「ほら、夢小説王道に乗っかった私よ! しかも、既に初夜も済ませたわ!
さぁキリン、お辞儀を」
ユイと同じように手を出すも、プイッとキリンに顔を逸らされた。
はぁ、と驚愕するナズを尻目に、キリンはユイにまた遊ぼうと言う視線を投げた後、山奥に消えて行く。
如月に魔法生物っていたんだ。
ほぇーと感心しながら手を振った後、ナズを見る。
お辞儀されない悔しさからか、怒りで燃えた目をユイに向けていた。
うわー面倒な事に。
果たして予想は当たった。指をユイに突き付けながら、
「何でアンタにお辞儀する訳!? あの選ばれしみたいなイベント、私にこそ起こるべきよ!」
「私にも分からないわよ、キリンじゃないから。
あの子にしか伝わらない、何かがあったんじゃないの?」
「もういいわ、先に帰る! セブルスも、早くホグワーツ帰りたいって愚痴りまくりだし!」
どうやらスネイプは、情事の際に無理矢理意識を奪われた事に対して、よっぽど恐怖を植え付けられたらしい。
そういえばスネイプの姿見えない事に、今更気付く。
ナズは覚えてなさいよ、と小悪党みたいな捨て台詞を残して、再び旅館の中に入って行った。
「今、何時ですか?」
「7時だ。朝食摂りに行かないと、チェックアウトに間に合わないぞ」
ストレンジに起こされ、もうそんな時間かと寝ぼけた頭で思う。
のろのろ着替え、歯を磨いていると業を煮やしたストレンジから、早くしろと叱咤された。
朝食を摂り荷物を纏めた後、旅館から出る。
と、旅館の前に変な生き物がいた。
「ん、なんなのこの子?」
「そいつは、キリンだな。心が善意の奴にお辞儀するらしい。
昔魔法界では、キリンがお辞儀した奴に政治なんかを任せた、って言う話がある」
へぇ〜と呟きながら、キリンに手を伸ばす。キリンと言えば、動物園なんかにいるあのキリンを思い出すが。
魔法界のキリンは小さく、どちらかと言うと子鹿みたいである。
顔立ちはなんとなく、キリンみたいである、と言う風潮。
ストレンジ曰く、このキリンはまだ子供である為、親が近くにいるかもしれないと言った。
なら親が警戒すると思って、差し出した手を引っ込めようとしたのだが。
キリンはスリっと、差し出した手に擦り寄って来た。
しかもクルクルと嬉しそうに鳴いた後、軽くお辞儀をして来たのだ。
これにユイだけでなく、ストレンジまでもビックリしていた。
「え、お辞儀……」
「したな。心が善意の持ち主だからじゃないか?」
「いやいや! 私、性格良くないですよ、自分で言うのもアレですけど!!」
こう言った選ばれしみたいなイベントは、ナズこそ相応しいだろう。
しかしキリンは言葉を理解しているのか、ムッとした様な顔になり、再度分からせる様にお辞儀をする。
半ば呆然と見ているユイを、笑い堪えながら見守るストレンジ。
そんな珍系な雰囲気を壊す様に、
「何々、それってもしかしてさ、私に相応しいイベントじゃない?」
聞きたくない声が割って入って来た。
ナズは選ばれしイベントが、さも自分に相応しいように進み出て来た。
一体どこからそんな自信溢れてくるの、この方……。
「ホグワーツの図書館で見たわ。キリンは心の善意の奴に、お辞儀するんでしょう?
あと、魂を見抜いたり未来を見られたりするから、かなり貴重な魔法生物なのよね!」
「待って、未来見られるの?」
問い掛けるも、ナズは目先のイベントに必死なのか、
「ほら、夢小説王道に乗っかった私よ! しかも、既に初夜も済ませたわ!
さぁキリン、お辞儀を」
ユイと同じように手を出すも、プイッとキリンに顔を逸らされた。
はぁ、と驚愕するナズを尻目に、キリンはユイにまた遊ぼうと言う視線を投げた後、山奥に消えて行く。
如月に魔法生物っていたんだ。
ほぇーと感心しながら手を振った後、ナズを見る。
お辞儀されない悔しさからか、怒りで燃えた目をユイに向けていた。
うわー面倒な事に。
果たして予想は当たった。指をユイに突き付けながら、
「何でアンタにお辞儀する訳!? あの選ばれしみたいなイベント、私にこそ起こるべきよ!」
「私にも分からないわよ、キリンじゃないから。
あの子にしか伝わらない、何かがあったんじゃないの?」
「もういいわ、先に帰る! セブルスも、早くホグワーツ帰りたいって愚痴りまくりだし!」
どうやらスネイプは、情事の際に無理矢理意識を奪われた事に対して、よっぽど恐怖を植え付けられたらしい。
そういえばスネイプの姿見えない事に、今更気付く。
ナズは覚えてなさいよ、と小悪党みたいな捨て台詞を残して、再び旅館の中に入って行った。