如月にて
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タクシーで如月神社に近くなるにつれ、段々と人や車で溢れて来た。
如月神社に続く社の前で止めてもらい、ストレンジとユイはタクシーを降りる。
「あれが出店か」
社の中へ足を踏み入れ、細い石畳みの間に様々な出店が連なっていた。
奥には神社の拝殿へと続くであろう、石階段がある。
出店は何処もごった返しており、とてもでないが出店で食べ物などを買うのは無理だ。
しかし、先程お昼ご飯食べ損った為、密かにお腹が鳴る。
「リンゴ飴とか食べたかったんですけど」
「買ってきてやろうか?」
いいんですか、とストレンジに聞く。
「ごった返しているが、無理と言う程でもない。
あそこに座ってろ」
ストレンジは神社の拝殿に続く階段を指差す。
隅の方に座れば、通行人の邪魔にはならなそう。
頷いてそこで待っている事にした。
ストレンジが買ってきてくれたリンゴ飴を食べた後、いよいよ如月神社の拝殿へと続く階段を上り始める。
「うう、緊張します」
「別にする程じゃないだろ」
「だって自分と似た人に会うんですよ。
いない事を祈りたいです」
神にそんな事祈ってどうする、とストレンジは思う。
初詣とあって人が沢山いるのだ。必ず彼女に似た巫女はいるだろう。
緊張と不安の中、ようやく長い石段を登り切る。
緊張が勝っているからか、疲れは感じなかった。
木々に囲まれた広場の真ん中に、如月神社の拝殿がある。
拝殿の隣には、御神籤やお守りを買う店が。
人々を拝殿へと誘導している、ユイとよく似た人がそこにいた。
「あのすみません」
「はい。何かお困りですか?」
白い巫女服に身を包んだ美女が、にっこり艶やかな笑みを浮かべる。
確かにユイと似ているが、美しさと可愛さなら彼女の方が上だ。
「困ってる訳じゃないですが、ユイが貴女に会いたいと」
「あら、私に?」
ストレンジの言葉に巫女は目を丸くし、ユイへ目を向けた。
瞬間、ズキッと頭に痛みを感じる。
片頭痛を感じ、思わず片手で頭を抑えた。
「大丈夫ですか?」
「いや、大……丈夫ではないです。
ちょっと頭が」
何故巫女を見た途端、片頭痛が。
「お抱えの医者がいますから、今すぐ診てもらいましょう。こっちです」
巫女の案内で、ユイは医者がいると言う部屋に向かった。
「ふむ、環境がいきなり変わったのが原因でしょう。
イギリスから日本までかなり距離がありますしね。
後は時差、ですか」
「すみません、迷惑かけて」
いえいえ、と頷くのは、如月神社のお抱えの医者らしき人物。線が細く、男性か女性かも判断出来ない。
巫女はユイをここへ連れて来た後、よっぽど忙しいのかすぐに出て行ってしまった。
巫女がいなくなった途端、嘘の様に頭痛が治った。
しかし折角診てもらうのだから、それは伝えたかったのである。
「まさか神社に医者、とはな。神様に怒られるぞ」
「あっははは。ここで働いてる方々は、忙しい時に体調を崩す時もありますからね。
お客様の中にも、体調を崩す方もいますから」
成る程と頷くストレンジ。
「大丈夫な様でしたら、もう戻ってみては?」
「その前に聞きたい事が」
「なんでしょうか?」
あの巫女さんの名前を教えて下さい、と彼女は尋ねた。
個人情報になるし、ましてや初対面同然の彼女に教えてくれると思わなかったが。
意外にも素直に教えてくれる。
「あの巫女さんのお名前は、如月縁さんです。
そういえば、貴女に似てますね」
「そんな事ないです。確かに顔立ちは似てますでしょうけど、凛とした佇まいとか美しさはあっちの方が」
萎縮しながら言うと、そうでしょうかと言う。
「貴女からも感じますけどね。
神々しい美しさに溢れた魔力と言いますか」
「今、何つった?」
ストレンジが魔力と言う言葉に、過剰に反応する。物の例えだろう、とユイは思ったが。
「言った通りですよ。まぁ信じてくれませんでしょうけど、僕は魔術師でして」
「魔術師が神社にいるのはおかしいだろ」
「なら彼を紹介したら、信じてくれますかね。
ほら巌窟王、監視はいいから出て来て下さい」
言葉に合わせて部屋の隅に、黒い渦が巻く。
そこから1人の青年が姿を現す。
「紹介しましょう。彼は僕が使い魔として召喚した、巌窟王です」
なんでもないように、さも当たり前のように言った。
如月神社に続く社の前で止めてもらい、ストレンジとユイはタクシーを降りる。
「あれが出店か」
社の中へ足を踏み入れ、細い石畳みの間に様々な出店が連なっていた。
奥には神社の拝殿へと続くであろう、石階段がある。
出店は何処もごった返しており、とてもでないが出店で食べ物などを買うのは無理だ。
しかし、先程お昼ご飯食べ損った為、密かにお腹が鳴る。
「リンゴ飴とか食べたかったんですけど」
「買ってきてやろうか?」
いいんですか、とストレンジに聞く。
「ごった返しているが、無理と言う程でもない。
あそこに座ってろ」
ストレンジは神社の拝殿に続く階段を指差す。
隅の方に座れば、通行人の邪魔にはならなそう。
頷いてそこで待っている事にした。
ストレンジが買ってきてくれたリンゴ飴を食べた後、いよいよ如月神社の拝殿へと続く階段を上り始める。
「うう、緊張します」
「別にする程じゃないだろ」
「だって自分と似た人に会うんですよ。
いない事を祈りたいです」
神にそんな事祈ってどうする、とストレンジは思う。
初詣とあって人が沢山いるのだ。必ず彼女に似た巫女はいるだろう。
緊張と不安の中、ようやく長い石段を登り切る。
緊張が勝っているからか、疲れは感じなかった。
木々に囲まれた広場の真ん中に、如月神社の拝殿がある。
拝殿の隣には、御神籤やお守りを買う店が。
人々を拝殿へと誘導している、ユイとよく似た人がそこにいた。
「あのすみません」
「はい。何かお困りですか?」
白い巫女服に身を包んだ美女が、にっこり艶やかな笑みを浮かべる。
確かにユイと似ているが、美しさと可愛さなら彼女の方が上だ。
「困ってる訳じゃないですが、ユイが貴女に会いたいと」
「あら、私に?」
ストレンジの言葉に巫女は目を丸くし、ユイへ目を向けた。
瞬間、ズキッと頭に痛みを感じる。
片頭痛を感じ、思わず片手で頭を抑えた。
「大丈夫ですか?」
「いや、大……丈夫ではないです。
ちょっと頭が」
何故巫女を見た途端、片頭痛が。
「お抱えの医者がいますから、今すぐ診てもらいましょう。こっちです」
巫女の案内で、ユイは医者がいると言う部屋に向かった。
「ふむ、環境がいきなり変わったのが原因でしょう。
イギリスから日本までかなり距離がありますしね。
後は時差、ですか」
「すみません、迷惑かけて」
いえいえ、と頷くのは、如月神社のお抱えの医者らしき人物。線が細く、男性か女性かも判断出来ない。
巫女はユイをここへ連れて来た後、よっぽど忙しいのかすぐに出て行ってしまった。
巫女がいなくなった途端、嘘の様に頭痛が治った。
しかし折角診てもらうのだから、それは伝えたかったのである。
「まさか神社に医者、とはな。神様に怒られるぞ」
「あっははは。ここで働いてる方々は、忙しい時に体調を崩す時もありますからね。
お客様の中にも、体調を崩す方もいますから」
成る程と頷くストレンジ。
「大丈夫な様でしたら、もう戻ってみては?」
「その前に聞きたい事が」
「なんでしょうか?」
あの巫女さんの名前を教えて下さい、と彼女は尋ねた。
個人情報になるし、ましてや初対面同然の彼女に教えてくれると思わなかったが。
意外にも素直に教えてくれる。
「あの巫女さんのお名前は、如月縁さんです。
そういえば、貴女に似てますね」
「そんな事ないです。確かに顔立ちは似てますでしょうけど、凛とした佇まいとか美しさはあっちの方が」
萎縮しながら言うと、そうでしょうかと言う。
「貴女からも感じますけどね。
神々しい美しさに溢れた魔力と言いますか」
「今、何つった?」
ストレンジが魔力と言う言葉に、過剰に反応する。物の例えだろう、とユイは思ったが。
「言った通りですよ。まぁ信じてくれませんでしょうけど、僕は魔術師でして」
「魔術師が神社にいるのはおかしいだろ」
「なら彼を紹介したら、信じてくれますかね。
ほら巌窟王、監視はいいから出て来て下さい」
言葉に合わせて部屋の隅に、黒い渦が巻く。
そこから1人の青年が姿を現す。
「紹介しましょう。彼は僕が使い魔として召喚した、巌窟王です」
なんでもないように、さも当たり前のように言った。