ふたり手をつないで幸せなところに歩きたい(*)
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マリーが去った後、バラ園を見ていたら背後から足音がした。
振り返ると膨れっ面したテスカトリポカが立っている。
「テスカトリポカ、さん」
「ったく、お嬢よ、何分待たせんだ? 待ってる間なんか色々あったぞ。
ナズの野郎が泣き喚きながら出て来るわ、スネイプの野郎はこの世の全てを恨んだ顔で出て来るわで」
歯切れ悪く彼の名前を呼ぶと、不満を流す。
無理も無い、多分結構待たせたのだから。
「今更、だけど、さ…………私と踊ってくれる?」
遠くから美しい音楽の調べが、鳴り響いて来るのをユイは聴いた。
色々あった後に、せめてテスカトリポカと踊って楽しい気持ちで終わらせたい気持ちがあった。
クリスマスダンスパーティは、まだ終わっていない。
怖々と彼からの回答を待つと。
不満げな表情から一変し、テスカトリポカは歓喜の顔に様変わりした。
静かな旋律の中、2人きりのバラ園で決して上手くはないが、どこか神秘的なダンスを踊る。
時折、バランスを崩しそうなユイの身体を、テスカトリポカが支えた。
その際、グッと引き寄せられるので、彼の暖かな体温を感じる。
「ちょっ、テスカトリポカさん」
「どうした?」
「力強くないですか? このままじゃ、踊れませんよ」
予想以上に力が強く、引き離そうにも引き離せない。しかも腰に置かれた片方の手が、そっと撫ですさってくる。
「ひゃっ!」
「可愛い声出すなよ、お嬢。益々我慢出来なくなる」
耳元で甘い声で囁かれ、胸だけでなく全身が熱くなってくる。
異性とこんな触れ合いしたことない彼女は、慌てふためくばかり。
どうしよう、と考える内にいつの間にか、曲の調べが無くなっていた。
ダンスパーティの終わりを悟ったテスカトリポカは、ようやく彼女を離す。
「ま、これくらいにしといてやるよ。今手を出せば、あの野郎と変わらないしな」
「ちょっ、もしかして揶揄ったの!?」
そうだけど、と悪びれずにテスカトリポカは笑う。
こいつ殴ってやろうか!
思ったが流されたユイにも、非はある。
残念だが殴るのは、またの機会にしよう。
テスカトリポカとストレンジの部屋に行くと、テーブルにだらしなく足を乗っけさせて、缶ビール飲んでる彼がいた。
しかもそのビール名が。
「キ○ンビールじゃん、なんでストレンジ先生が?」
「あ、お前ら帰って来たのか、お疲れ〜」
既に1缶空になっており、丁度2缶目を開けたタイミングで、ストレンジが陽気に言った。
顔は赤くなっており、確実に出来上がっている変な奴と化している。
「お前、医者じゃねぇのか」
「医者くらい酒飲むっての、文句あんのか? 別に犯罪じゃないだろ、ひぐっ」
「ねぇけど。つぅか、ダンスパーティにいなかったよな」
テスカトリポカの指摘に、そう言えばストレンジがいなかった事を思い出した。
「嫌な噂聞いたからなぁ。ナズとスネイプが、暴れ回ってるって」
「巻き込まれたくないから、か。
……お嬢、こいつは俺がなんとかする」
「そうしていただけると助かります。
じゃ、私着替えてもう寝ますね」
ストレンジはテスカトリポカに任せ、慣れないダンスに疲れたユイは部屋に向かう。
ドレスから寝巻きに着替え、ベッドに入る。
身体は疲れている筈なのに、中々寝付けないのは教頭に言われた言葉を考えているから。
「私に似た人、か」
思えば、この世界の如月はどうなっているか、考えた事などなかった。
いやあえて考えないようにしていたのかも、元の世界が恋しくなるから。
しかし考えてしまえば、居ても立っても居られない。
「明日、校長に話してみよう。
そう、元旦に着くよう取り計らってもらって」
とある計画を思考している内に、彼女は眠りに就いた。
それはダンスパーティが終了した日の事。
「あの子のどこが気に入ったのよ」
「あの子、とは誰の事でしょう? でしゃばりな娘に会ったのは記憶にありますが」
「トボけんな、アホ」
マリーの言葉にわざとらしく小首を傾げてとぼける教頭に、彼女はため息を吐く。
「ユイよ。ただ貴方が似ているからって理由で、気にいる訳ないでしょう」
「ふむ、そこを踏み込まれれば痛いですね」
「まさか一目惚れだとか言わないわよね」
一応の可能性だったが、この発言にまさかのそれですみたいな顔された。
「そう、ですね。はい一目惚れの可能性もありますね。
ですがある人物に頼まれたからで……」
「聞いた私が馬鹿だったわ」
呆れるマリーにそれだけでないですよ、と彼は言う。
「あのユイには、秘められた才能があります。私でしか感知出来ないかもしれませんが」
告げる教頭の目は、妖しく光っていた。
振り返ると膨れっ面したテスカトリポカが立っている。
「テスカトリポカ、さん」
「ったく、お嬢よ、何分待たせんだ? 待ってる間なんか色々あったぞ。
ナズの野郎が泣き喚きながら出て来るわ、スネイプの野郎はこの世の全てを恨んだ顔で出て来るわで」
歯切れ悪く彼の名前を呼ぶと、不満を流す。
無理も無い、多分結構待たせたのだから。
「今更、だけど、さ…………私と踊ってくれる?」
遠くから美しい音楽の調べが、鳴り響いて来るのをユイは聴いた。
色々あった後に、せめてテスカトリポカと踊って楽しい気持ちで終わらせたい気持ちがあった。
クリスマスダンスパーティは、まだ終わっていない。
怖々と彼からの回答を待つと。
不満げな表情から一変し、テスカトリポカは歓喜の顔に様変わりした。
静かな旋律の中、2人きりのバラ園で決して上手くはないが、どこか神秘的なダンスを踊る。
時折、バランスを崩しそうなユイの身体を、テスカトリポカが支えた。
その際、グッと引き寄せられるので、彼の暖かな体温を感じる。
「ちょっ、テスカトリポカさん」
「どうした?」
「力強くないですか? このままじゃ、踊れませんよ」
予想以上に力が強く、引き離そうにも引き離せない。しかも腰に置かれた片方の手が、そっと撫ですさってくる。
「ひゃっ!」
「可愛い声出すなよ、お嬢。益々我慢出来なくなる」
耳元で甘い声で囁かれ、胸だけでなく全身が熱くなってくる。
異性とこんな触れ合いしたことない彼女は、慌てふためくばかり。
どうしよう、と考える内にいつの間にか、曲の調べが無くなっていた。
ダンスパーティの終わりを悟ったテスカトリポカは、ようやく彼女を離す。
「ま、これくらいにしといてやるよ。今手を出せば、あの野郎と変わらないしな」
「ちょっ、もしかして揶揄ったの!?」
そうだけど、と悪びれずにテスカトリポカは笑う。
こいつ殴ってやろうか!
思ったが流されたユイにも、非はある。
残念だが殴るのは、またの機会にしよう。
テスカトリポカとストレンジの部屋に行くと、テーブルにだらしなく足を乗っけさせて、缶ビール飲んでる彼がいた。
しかもそのビール名が。
「キ○ンビールじゃん、なんでストレンジ先生が?」
「あ、お前ら帰って来たのか、お疲れ〜」
既に1缶空になっており、丁度2缶目を開けたタイミングで、ストレンジが陽気に言った。
顔は赤くなっており、確実に出来上がっている変な奴と化している。
「お前、医者じゃねぇのか」
「医者くらい酒飲むっての、文句あんのか? 別に犯罪じゃないだろ、ひぐっ」
「ねぇけど。つぅか、ダンスパーティにいなかったよな」
テスカトリポカの指摘に、そう言えばストレンジがいなかった事を思い出した。
「嫌な噂聞いたからなぁ。ナズとスネイプが、暴れ回ってるって」
「巻き込まれたくないから、か。
……お嬢、こいつは俺がなんとかする」
「そうしていただけると助かります。
じゃ、私着替えてもう寝ますね」
ストレンジはテスカトリポカに任せ、慣れないダンスに疲れたユイは部屋に向かう。
ドレスから寝巻きに着替え、ベッドに入る。
身体は疲れている筈なのに、中々寝付けないのは教頭に言われた言葉を考えているから。
「私に似た人、か」
思えば、この世界の如月はどうなっているか、考えた事などなかった。
いやあえて考えないようにしていたのかも、元の世界が恋しくなるから。
しかし考えてしまえば、居ても立っても居られない。
「明日、校長に話してみよう。
そう、元旦に着くよう取り計らってもらって」
とある計画を思考している内に、彼女は眠りに就いた。
それはダンスパーティが終了した日の事。
「あの子のどこが気に入ったのよ」
「あの子、とは誰の事でしょう? でしゃばりな娘に会ったのは記憶にありますが」
「トボけんな、アホ」
マリーの言葉にわざとらしく小首を傾げてとぼける教頭に、彼女はため息を吐く。
「ユイよ。ただ貴方が似ているからって理由で、気にいる訳ないでしょう」
「ふむ、そこを踏み込まれれば痛いですね」
「まさか一目惚れだとか言わないわよね」
一応の可能性だったが、この発言にまさかのそれですみたいな顔された。
「そう、ですね。はい一目惚れの可能性もありますね。
ですがある人物に頼まれたからで……」
「聞いた私が馬鹿だったわ」
呆れるマリーにそれだけでないですよ、と彼は言う。
「あのユイには、秘められた才能があります。私でしか感知出来ないかもしれませんが」
告げる教頭の目は、妖しく光っていた。