クリスマスダンスパーティ
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…………白い空間に、焔の道が続いている。
ワタシはとあるモノを引き摺って、その道を歩いている。
ナニを? そんなの決まっているじゃあないか。
だって引き摺っているのは。
ジトッと引き摺っているモノに、目を向ける。
前世の私であった。ホグワーツに来る前に、電車にいた私。
服も顔も傷だらけで、どう見ても生きているようには見えない。
当たり前だ。私が前世のワタシをコロシタのだから。
焔の道は熱くもなく、熱も感じない。ただ陽炎の様に揺らめいているだけ。
「さぁ、罪を償いに行くよ。あの学校に馴染んだ私は、もうワタシでないのだから」
「ぐっ、うわっ!」
飛び起きた、悪夢を見た気がしたから。
悲鳴を上げながら飛び起き、時計を見ると時刻は深夜4時。
隣には相変わらず、テスカトリポカが眠っていた。
ユイの悲鳴で起きないとは、本当に大物らしい。
いやそれより。
額に浮き出ている厭な汗を拭いながら、今の夢はと自問自答する。
私がワタシを引き摺っていた。しかも傷だらけの原因は私が殺したから。
あの夢が暗示するのはつまり。
「来た前の私が亡くなって、完全にこの学校に馴染むって事?」
簡単に言えば、精神が支配され完璧に、前のユイでなくなるのだ。
そんなのは。
「いや、いやよ。ナズじゃないんだから!
私は元いた場所に」
本当に? と内なる自分が問い掛けた。
テスカトリポカやストレンジを見捨てて、元の世界に帰ると?
しかしいくら問い掛けたところで、答えなど出る筈ない。
結局考え疲れたユイは、再び眠りに付いた。
その様子を、何やら怪しい黒い影が見ている事に、彼女は気付かなかった。
「クリスマスダンスパーティだってのに、何だお前変な顔だな」
ストレンジと向かいあって朝食を摂っていると、そんな失礼な事をテスカトリポカから言われる。
ちなみに彼はまだダンスパーティの衣装に着替えていない。
私もだが、クリスマスダンスパーティは夜に行われる為、その前に着替えるのだろう。
「失礼ね。変な夢を見たからよ」
「どんな?」
「覚えてない。ただ変な夢としか」
ふーん、とテスカトリポカは訝しげに見て来るが、そもそも言葉に出来るような夢ではない。
黙々朝食を摂る彼女に、もう話す気などないと判断したのか、興味なそうに部屋から出て行く。
テスカトリポカがいなくなった後、フーッと息を吐く。
「なんだか元気無いな」
「夢のせいよ。
ストレンジ先生、今日ダンスパーティ出るんですか?」
頷くストレンジを見て、以外そうに目を見開く。
「そんなに変か?」
「いやストレンジ先生なら、すっぽかすかと思ってました」
「したらダンブルドアから、校長の座を譲る言われたからな」
確かにすっぽかすのは無理だな。
でも病院の方は。
「病院には所用があるから休むと言っている」
「詳しく問い掛けて来なかったんですか?」
「俺の事を理解してくれている社長だからな」
ある意味羨ましかった。
私の会社は、何故休むかと詳しく話せと言ってくるのに。
それ以上ストレンジと話す事なく、静かな朝食時間は過ぎて行った。
ワタシはとあるモノを引き摺って、その道を歩いている。
ナニを? そんなの決まっているじゃあないか。
だって引き摺っているのは。
ジトッと引き摺っているモノに、目を向ける。
前世の私であった。ホグワーツに来る前に、電車にいた私。
服も顔も傷だらけで、どう見ても生きているようには見えない。
当たり前だ。私が前世のワタシをコロシタのだから。
焔の道は熱くもなく、熱も感じない。ただ陽炎の様に揺らめいているだけ。
「さぁ、罪を償いに行くよ。あの学校に馴染んだ私は、もうワタシでないのだから」
「ぐっ、うわっ!」
飛び起きた、悪夢を見た気がしたから。
悲鳴を上げながら飛び起き、時計を見ると時刻は深夜4時。
隣には相変わらず、テスカトリポカが眠っていた。
ユイの悲鳴で起きないとは、本当に大物らしい。
いやそれより。
額に浮き出ている厭な汗を拭いながら、今の夢はと自問自答する。
私がワタシを引き摺っていた。しかも傷だらけの原因は私が殺したから。
あの夢が暗示するのはつまり。
「来た前の私が亡くなって、完全にこの学校に馴染むって事?」
簡単に言えば、精神が支配され完璧に、前のユイでなくなるのだ。
そんなのは。
「いや、いやよ。ナズじゃないんだから!
私は元いた場所に」
本当に? と内なる自分が問い掛けた。
テスカトリポカやストレンジを見捨てて、元の世界に帰ると?
しかしいくら問い掛けたところで、答えなど出る筈ない。
結局考え疲れたユイは、再び眠りに付いた。
その様子を、何やら怪しい黒い影が見ている事に、彼女は気付かなかった。
「クリスマスダンスパーティだってのに、何だお前変な顔だな」
ストレンジと向かいあって朝食を摂っていると、そんな失礼な事をテスカトリポカから言われる。
ちなみに彼はまだダンスパーティの衣装に着替えていない。
私もだが、クリスマスダンスパーティは夜に行われる為、その前に着替えるのだろう。
「失礼ね。変な夢を見たからよ」
「どんな?」
「覚えてない。ただ変な夢としか」
ふーん、とテスカトリポカは訝しげに見て来るが、そもそも言葉に出来るような夢ではない。
黙々朝食を摂る彼女に、もう話す気などないと判断したのか、興味なそうに部屋から出て行く。
テスカトリポカがいなくなった後、フーッと息を吐く。
「なんだか元気無いな」
「夢のせいよ。
ストレンジ先生、今日ダンスパーティ出るんですか?」
頷くストレンジを見て、以外そうに目を見開く。
「そんなに変か?」
「いやストレンジ先生なら、すっぽかすかと思ってました」
「したらダンブルドアから、校長の座を譲る言われたからな」
確かにすっぽかすのは無理だな。
でも病院の方は。
「病院には所用があるから休むと言っている」
「詳しく問い掛けて来なかったんですか?」
「俺の事を理解してくれている社長だからな」
ある意味羨ましかった。
私の会社は、何故休むかと詳しく話せと言ってくるのに。
それ以上ストレンジと話す事なく、静かな朝食時間は過ぎて行った。