黒く渦を巻く
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ドレスを買いそれをホグワーツに送ってもらった後、ユイはユイと休憩がてらカフェで、お茶を嗜んでいた。
「そういえば、ユイさんって使い魔とかいるんですか?」
先程買ったお菓子付きの食玩である目玉2つをポケットにしまった後、ユイは気になった事を聞く。
ユイやナズ(彼女は見様見真似でやったが)以外に、使い魔がいる人がいるのか、気になっていたのだ。
「いますけど、今霊体化を」
「うん? もしかしてユイさんも、私と同じ神様擬きの使い魔?」
「擬き………ではないですけど、正真正銘の神ですよ彼」
どうやらユイも、神様と言う使い魔とかいるらしい。しかも男性か。
「会う事、出来ます?」
「出来ないかもです。かなりクセのある方、なので」
いや私が会った、サングラスの神や思った事口に出す医者に比べれば、かなりマシな部類だと思うぞ?
頭の中で目に黒い棒線引かれた、金髪神様と黒髪の医者が思い描かれた。
2人して脳内で、何だよと今にも口揃えていいそう。
「結構警戒心あるので。出会ったら」
「分かりました、それ以上言わなくていいです」
何言うか察し、慌ててユイの言葉を遮った。
ホグワーツに帰り、ユイと別れ部屋に帰る途中、嫌な顔と出会う。
「久しぶりね」
ナズである。アレ以来言葉交わすどころか、お互い避けていたから、久しぶりといえば久しぶりだが。
兎に角ナズと絡みたくないので、そのまま素通りしようと。
「ねぇ、ダンスパーティの相手、決まったの? 私は決まったわよ。
セブルスとテスカトリポカ」
「はぁ?」
セブルスはともかく、テスカトリポカの名前を聞き、思わず立ち止まってしまう。
ナズの思惑にハマってしまうが、聞かずにいれない。
「テスカトリポカさんに、相手を申し込んだの?」
慌てた様に問い掛けるユイに、ニヤリと嫌な笑いを浮かべるナズ。
答えを聞かず、ユイはナズを放って、その場を駆け出した。
「テスカトリポカさん!」
「うわ、何だ!?」
ストレンジの部屋にいるテスカトリポカを見つけ、思わず抱き付く。
部屋には所用で出掛けているのか、ストレンジはいない。
「テスカトリポカさん、貴方ナズの誘い受けたの?」
「あ、えっ」
今にも泣きそうな彼女の声を聞き、テスカトリポカはポカンとする。全く持って意味分からない。
何故自分が、と言うかどんな誘いだ?
あやす様に肩を叩いた後、どう言う事だと疑問をぶつける。
テスカトリポカを抱きしめながら見上げる彼女から、信じられない言葉を聞いた。
「ナズからダンス申し込まれて、引き受けたんでしょ?
ナズ本人が」
「何だ、それ」
ユイから聞いた言葉に、テスカトリポカは呆れる。
大方ナズは、ユイの気を引くために嘘を言ったのだ。
それを伝えると、ユイから安堵の表情が。
「じゃあ引き受けてないの?」
「死んでも引き受けねぇよ。信じるお前も馬鹿だな」
「馬鹿言わないでよ!」
頬を膨らませながら言う彼女は可愛らしく、思わずテスカトリポカは笑ってしまう。
こんな表情を見れたのだから、ある意味ナズには感謝しかない、今だけはな。
と、途端に彼女は恥じらいながら、とある事を口にする。
「もし相手決まってないなら、私と踊らない?」
「ナズの野郎が本当に誘いに来たら、困るからか?」
「そうじゃなくて! 貴方以外に考えられないから!」
ストレンジも考えた。しかし、ほら相手いないから俺にするんだ見た事か、と言われそうで怖い。
そもそもストレンジは来るのか? 教師全員参加だが、ストレンジの事だ、すっぽかしそうな気がしなくも。
そうなれば、本当に壁の花となりナズに笑われる。
ジッと考えていると、不意に先程よりテスカトリポカの体温を感じた。
ふぇ、と彼を見上げると、どこか妖しい笑みを浮かべながら言う。
「魔力供給だよ。抱きしめる事で補給出来るから」
「あ、はい、魔力供給ですか……そうですよね」
躊躇いながらもテスカトリポカに手を回し、先程よりも強く抱きしめ返す。
温かい体温と息遣いに、次第に彼女の意識は遠退き。
意識を無くした彼女を抱きしめながら、神は思う。
自分に彼女が頼ってくれた事、抱きしめてくれた事。
全てが愛おしく、彼の中で何かが蠢き始める。
黒くドロドロに煮詰めた様な、暗い渦が自身の心を支配する。
ああ、この感情は。自覚し、彼は仄暗い笑みを浮かべた。
神の思惑が交差し、ダンスパーティは幕を開ける。
「そういえば、ユイさんって使い魔とかいるんですか?」
先程買ったお菓子付きの食玩である目玉2つをポケットにしまった後、ユイは気になった事を聞く。
ユイやナズ(彼女は見様見真似でやったが)以外に、使い魔がいる人がいるのか、気になっていたのだ。
「いますけど、今霊体化を」
「うん? もしかしてユイさんも、私と同じ神様擬きの使い魔?」
「擬き………ではないですけど、正真正銘の神ですよ彼」
どうやらユイも、神様と言う使い魔とかいるらしい。しかも男性か。
「会う事、出来ます?」
「出来ないかもです。かなりクセのある方、なので」
いや私が会った、サングラスの神や思った事口に出す医者に比べれば、かなりマシな部類だと思うぞ?
頭の中で目に黒い棒線引かれた、金髪神様と黒髪の医者が思い描かれた。
2人して脳内で、何だよと今にも口揃えていいそう。
「結構警戒心あるので。出会ったら」
「分かりました、それ以上言わなくていいです」
何言うか察し、慌ててユイの言葉を遮った。
ホグワーツに帰り、ユイと別れ部屋に帰る途中、嫌な顔と出会う。
「久しぶりね」
ナズである。アレ以来言葉交わすどころか、お互い避けていたから、久しぶりといえば久しぶりだが。
兎に角ナズと絡みたくないので、そのまま素通りしようと。
「ねぇ、ダンスパーティの相手、決まったの? 私は決まったわよ。
セブルスとテスカトリポカ」
「はぁ?」
セブルスはともかく、テスカトリポカの名前を聞き、思わず立ち止まってしまう。
ナズの思惑にハマってしまうが、聞かずにいれない。
「テスカトリポカさんに、相手を申し込んだの?」
慌てた様に問い掛けるユイに、ニヤリと嫌な笑いを浮かべるナズ。
答えを聞かず、ユイはナズを放って、その場を駆け出した。
「テスカトリポカさん!」
「うわ、何だ!?」
ストレンジの部屋にいるテスカトリポカを見つけ、思わず抱き付く。
部屋には所用で出掛けているのか、ストレンジはいない。
「テスカトリポカさん、貴方ナズの誘い受けたの?」
「あ、えっ」
今にも泣きそうな彼女の声を聞き、テスカトリポカはポカンとする。全く持って意味分からない。
何故自分が、と言うかどんな誘いだ?
あやす様に肩を叩いた後、どう言う事だと疑問をぶつける。
テスカトリポカを抱きしめながら見上げる彼女から、信じられない言葉を聞いた。
「ナズからダンス申し込まれて、引き受けたんでしょ?
ナズ本人が」
「何だ、それ」
ユイから聞いた言葉に、テスカトリポカは呆れる。
大方ナズは、ユイの気を引くために嘘を言ったのだ。
それを伝えると、ユイから安堵の表情が。
「じゃあ引き受けてないの?」
「死んでも引き受けねぇよ。信じるお前も馬鹿だな」
「馬鹿言わないでよ!」
頬を膨らませながら言う彼女は可愛らしく、思わずテスカトリポカは笑ってしまう。
こんな表情を見れたのだから、ある意味ナズには感謝しかない、今だけはな。
と、途端に彼女は恥じらいながら、とある事を口にする。
「もし相手決まってないなら、私と踊らない?」
「ナズの野郎が本当に誘いに来たら、困るからか?」
「そうじゃなくて! 貴方以外に考えられないから!」
ストレンジも考えた。しかし、ほら相手いないから俺にするんだ見た事か、と言われそうで怖い。
そもそもストレンジは来るのか? 教師全員参加だが、ストレンジの事だ、すっぽかしそうな気がしなくも。
そうなれば、本当に壁の花となりナズに笑われる。
ジッと考えていると、不意に先程よりテスカトリポカの体温を感じた。
ふぇ、と彼を見上げると、どこか妖しい笑みを浮かべながら言う。
「魔力供給だよ。抱きしめる事で補給出来るから」
「あ、はい、魔力供給ですか……そうですよね」
躊躇いながらもテスカトリポカに手を回し、先程よりも強く抱きしめ返す。
温かい体温と息遣いに、次第に彼女の意識は遠退き。
意識を無くした彼女を抱きしめながら、神は思う。
自分に彼女が頼ってくれた事、抱きしめてくれた事。
全てが愛おしく、彼の中で何かが蠢き始める。
黒くドロドロに煮詰めた様な、暗い渦が自身の心を支配する。
ああ、この感情は。自覚し、彼は仄暗い笑みを浮かべた。
神の思惑が交差し、ダンスパーティは幕を開ける。