変な思惑
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入学式が無事に終わり、ユイとストレンジ、テスカトリポカは大広間に残って、ダンブルドアと話す事になった。
大広間にいるのは彼らだけである。
一応周りに人がいないのを確認した後、ストレンジはダンブルドアに問い掛けた。
「あの野郎が掛け持ち授業すると、アンタは知っていたのか?」
「知っておったよ。教員全員知っていると思っていたが……まさか、セブルスは話していないのかの?」
ダンブルドアは知っていて当たり前だという口振りで言ってのけるが、もしそうならストレンジにだけ知られていない事となる。
ユイとナズは後から来たので、知る必要ないと思うが。
「あの野郎、俺にだけ教えてなかったって事か。
虫唾走るぞ、ったく」
「あの前から気になっていたんですが、ストレンジ先生、スネイプと仲悪いんですか?」
「知るかよ。アイツから何かと突っかかって来るから、それに相応しい対応をしてるまでだ。
なのに嫌いなんだと。意味分んねぇよ」
それは気の毒だと思う。嫌なら無視しようにも、何かと絡んで来るなら、態度で示すしかない。
まるでユイとナズみたいな関係だ。
話が飛躍しそうなので、掛け持ちについてダンブルドアに尋ねる。
「何か考えあっての事、でしょうか?」
「儂にはさっぱりじゃ。セブルスは昔から何を考えてるか、理解出来ないからの。
ま、追々分かるじゃろ」
うんうん、と楽観的に頷くダンブルドアだが、不安な気持ちは拭えないらしい。
やけに険しい表情になったかと思ったら、ダンブルドアはストレンジに言う。
「ストレンジ、セブルスを見張ってくれないかの?」
「やだ」
「ユイとそこの、金髪の方も協力してくれんか? セブルスが変な思惑を持っていたら、大変じゃからの」
巻き込まれたくないと思った矢先これだ。いやどう足掻いても、いずれ面倒事に巻き込まれるのは覚悟していたが。
何故今なんだろう?
どうする? と言うようにテスカトリポカを見ると、彼も仕方ないと言いたげにうんざりしている。
ここにいる以上、校長の頼みは絶対。
「協力しますが、危ないと思ったら貴方を頼りますからね」
「構わん。儂もなるべく、目を離さないようにするからの」
こうしてスネイプを見張ると言う、謎の任務が課せられた。
「セブルス、授業の掛け持ちなんて知らなかったわ! 何か理由あったりするの?」
魔法薬学の近くにある、スネイプの部屋でナズはソファに腰掛けて問い掛けた。
スネイプはナズの隣に当然の様に腰掛け、その問いに答える。
「掛け持ち授業をすれば、あやつも我輩を見直すだろ?
進言したのは、あやつがテスカトリポカを召喚した後だ」
「セブルス、もしかして私よりあの子が好きなの?」
ムスッと膨れる彼女の肩を、スネイプは優しく抱き寄せる。
「無論、我輩は貴様一途だ。我輩の気持ちを理解してくれたのは、ナズだけだからな。
ただ我輩は、あやつを救いたいんだ。テスカトリポカやストレンジからな。
脅されていないと言っていたが、あれは絶対に嘘だ。本人達がいたから、そう振る舞わねばならなかったのだ。
我輩に惚れれば、きっとユイは救われる」
ストレンジにギリギリ周りに知られるまで掛け持ち授業を報告しなかったのは、それが理由。
先に知れば、更なる脅しをユイに向けていたかも。いや知ってしまった今、ユイの身は……。
ギリっと歯を食い縛るスネイプに、ナズは優しいのねと微笑みかける。
「セブルスの優しさは、私にしか分からないわきっと。
あの子を好きなら、私の次に側に置いてもいいわ」
「ナズならそう言ってくれると思っていた。
手伝ってくれるか、ナズ」
ええ、とナズはスネイプに悪どい笑みを浮かべた。
「まず、手始めにあのテスカトリポカをどうしようか、って考えるべきだわ。
例えば…………私の言いなりにならざる得ない、玩具にするとか」
良い案だとばかりに、スネイプも賛成した。
後にこの作戦が、ストレンジの怒りを買う事になるとは、この2人は思いもしなかった。
大広間にいるのは彼らだけである。
一応周りに人がいないのを確認した後、ストレンジはダンブルドアに問い掛けた。
「あの野郎が掛け持ち授業すると、アンタは知っていたのか?」
「知っておったよ。教員全員知っていると思っていたが……まさか、セブルスは話していないのかの?」
ダンブルドアは知っていて当たり前だという口振りで言ってのけるが、もしそうならストレンジにだけ知られていない事となる。
ユイとナズは後から来たので、知る必要ないと思うが。
「あの野郎、俺にだけ教えてなかったって事か。
虫唾走るぞ、ったく」
「あの前から気になっていたんですが、ストレンジ先生、スネイプと仲悪いんですか?」
「知るかよ。アイツから何かと突っかかって来るから、それに相応しい対応をしてるまでだ。
なのに嫌いなんだと。意味分んねぇよ」
それは気の毒だと思う。嫌なら無視しようにも、何かと絡んで来るなら、態度で示すしかない。
まるでユイとナズみたいな関係だ。
話が飛躍しそうなので、掛け持ちについてダンブルドアに尋ねる。
「何か考えあっての事、でしょうか?」
「儂にはさっぱりじゃ。セブルスは昔から何を考えてるか、理解出来ないからの。
ま、追々分かるじゃろ」
うんうん、と楽観的に頷くダンブルドアだが、不安な気持ちは拭えないらしい。
やけに険しい表情になったかと思ったら、ダンブルドアはストレンジに言う。
「ストレンジ、セブルスを見張ってくれないかの?」
「やだ」
「ユイとそこの、金髪の方も協力してくれんか? セブルスが変な思惑を持っていたら、大変じゃからの」
巻き込まれたくないと思った矢先これだ。いやどう足掻いても、いずれ面倒事に巻き込まれるのは覚悟していたが。
何故今なんだろう?
どうする? と言うようにテスカトリポカを見ると、彼も仕方ないと言いたげにうんざりしている。
ここにいる以上、校長の頼みは絶対。
「協力しますが、危ないと思ったら貴方を頼りますからね」
「構わん。儂もなるべく、目を離さないようにするからの」
こうしてスネイプを見張ると言う、謎の任務が課せられた。
「セブルス、授業の掛け持ちなんて知らなかったわ! 何か理由あったりするの?」
魔法薬学の近くにある、スネイプの部屋でナズはソファに腰掛けて問い掛けた。
スネイプはナズの隣に当然の様に腰掛け、その問いに答える。
「掛け持ち授業をすれば、あやつも我輩を見直すだろ?
進言したのは、あやつがテスカトリポカを召喚した後だ」
「セブルス、もしかして私よりあの子が好きなの?」
ムスッと膨れる彼女の肩を、スネイプは優しく抱き寄せる。
「無論、我輩は貴様一途だ。我輩の気持ちを理解してくれたのは、ナズだけだからな。
ただ我輩は、あやつを救いたいんだ。テスカトリポカやストレンジからな。
脅されていないと言っていたが、あれは絶対に嘘だ。本人達がいたから、そう振る舞わねばならなかったのだ。
我輩に惚れれば、きっとユイは救われる」
ストレンジにギリギリ周りに知られるまで掛け持ち授業を報告しなかったのは、それが理由。
先に知れば、更なる脅しをユイに向けていたかも。いや知ってしまった今、ユイの身は……。
ギリっと歯を食い縛るスネイプに、ナズは優しいのねと微笑みかける。
「セブルスの優しさは、私にしか分からないわきっと。
あの子を好きなら、私の次に側に置いてもいいわ」
「ナズならそう言ってくれると思っていた。
手伝ってくれるか、ナズ」
ええ、とナズはスネイプに悪どい笑みを浮かべた。
「まず、手始めにあのテスカトリポカをどうしようか、って考えるべきだわ。
例えば…………私の言いなりにならざる得ない、玩具にするとか」
良い案だとばかりに、スネイプも賛成した。
後にこの作戦が、ストレンジの怒りを買う事になるとは、この2人は思いもしなかった。