戦
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「ッチ、小賢しい!!」
戦闘が始まるや否や、マセルは盛大に舌打ちする。
マセルの放つ魔法は、悉くテスカトリポカから交わされていた。
ならマスターにと照準を合わせるが、そうしようものなら、テスカトリポカから蹴り飛ばされる。
やはり、愛するテスカトリポカを無効化してから、彼女を始末すべきか。
魔術を使えなくなったテスカトリポカが、やられるユイを前に泣き叫び、マセルに赦しを請う。
良い展開じゃない!
にやりと笑い、マセルは青い閃光を手の平から放つ。
いきなり笑い出したマセルに、テスカトリポカは閃光を交わしながら言った。
「何、笑ってんだ気持ちの悪い」
「貴方との未来を想像したのよ。ねぇ、腰にある拳銃は使わないの?」
閃光を放ちながら器用に喋るマセルだが、同様に交わしながら話すテスカトリポカも、化物染みていた。
「お前にだけは使いたくねぇよ。汚い頭に、愛しの拳銃が汚れるのだけは、我慢ならねぇ」
「もう! ユイを倒しても、拳銃がライバルになるのか。
ならそれも、貴方を無料化したら壊すね☆」
語尾に絵文字が付く勢いで話すマセルに、テスカトリポカは不快気に眉を顰めた。
2人の戦闘を、ユイはハラハラしながら離れた所で見ていた。
「状況はどうだい、ユイ?」
ここに来る前に、何か用事があると言って抜けていたシャーロックが、彼女の隣に立つ。
「今のところは、作戦通りです」
「そうかい。で、高杉は?」
「既に待機済みです。
問題無く、いつでも撃てるそうで」
作戦通りではあるものの、ユイは不安を拭いきれない。
だって今回の作戦は、テスカトリポカの命が掛かっているかもしれないから。
この作戦に賛成するには、かなり時間を労した程だ。
ぎゅっと拳を握る彼女に、安心させる様にシャーロックは囁く。
「彼なら大丈夫さ、きっと。なにせ、戦いの神だろ」
「そうではありますけど……あっ!」
彼女が驚きの声を上げたのは、不意にマセルが動きを止めたから。
ぜいぜいと肩で息をするマセルを見て、テスカトリポカは彼女の前に立った。
「もう降参か? 俺はまだ余裕だぜ?」
「ぬ、かすな……はぁ、はぁ」
テスカトリポカは余裕そうで、マセルはかなり疲弊していた。
ここからだ、とユイは直感で判断する。
そうマセルが。
「もう、奥の手を使うわ。これを使ったら、2度と魔法を使えなくなるって、あいつ言ってたけど」
マセルが両手を空に向けた。
どうやらその奥の手を使うようだ。
虹色の塊がマセルの手の平に集まり、そのまま閃光へと成り変わる。
その閃光を、テスカトリポカ目掛けて解き放つ。
自身の奥の手が、勝利へ導くと信じて。
これでやっと、テスカトリポカを物に出来る! マセルは勝利を確信して、笑みを浮かべたが。
閃光による土埃が晴れ、テスカトリポカが無傷で立っているのを見て、唖然とする。
「な、何で!?」
「見たまんまだよ。お前さんは最初から負けてたんだ。
全てマスターの手の平の上ってな」
彼の嘲る台詞に、マセルは舌打ちして、ユイを睨んだ。
彼女は感情の読めない表情で、マセルを見ていた。
「そう言う事……敢えて私に奥の手を使わせて、魔法を使えなくする」
「概ねそうだ。お前さんが魔法を使えなくなるまでは、正直知らなかったがな」
マセルに奥の手を使わざるを得ない程追いつめ、そして仕留めるまでが、テスカトリポカの作戦であった。
奥の手やらで命を落とすかは、テスカトリポカの賭けであり、ユイの最も危惧していたところである。
「ふふ、認めたくないけど、私の敗北ね。
でも貴方に殺されるなら、本望よ」
悦に入った眼差しでマセルに見つめられ、テスカトリポカは寒気を覚えた。
しかしそんな事をおくびにも出さず、淡々と事実を告げる。
「俺が殺す訳ないだろ」
「は?」
「お前さんは死なない。だがちょっとばかし、痛い目に遭ってもらう」
瞬間、背後から白い光がマセルの右脇を貫く。
唖然としていたが、撃たれたと自覚したと共に、凄まじい痛みが襲う。
「………ッ!!」
言葉にならない悲鳴を上げ、地面を転がり回るマセルを冷たく一瞥し、テスカトリポカは敬愛するマスターの所へと戻って行った。
「戻ったぞ、マスター」
「怪我は無い? 何処か変だったり」
「ねぇよ。作戦は成功だ。
それよりあいつ、どうすんだ」
テスカトリポカの言葉に、ユイは悩む素振りを見せたが。
「私、彼女に会って来る」
「正気か、お前?」
心配そうに問い掛ける彼に、だってと彼女は口にする。
「私がカルデアに来なかったら、彼女は怪我しなかった。
そうでしょう?」
テスカトリポカの脇を過ぎ去って行く彼女にポツリと、
「人を憎まず、悪を憎むか……どこまでもお人好しだな、ユイは」
呆れた様に呟いたが、彼女耳に届く事はなかった。
戦闘が始まるや否や、マセルは盛大に舌打ちする。
マセルの放つ魔法は、悉くテスカトリポカから交わされていた。
ならマスターにと照準を合わせるが、そうしようものなら、テスカトリポカから蹴り飛ばされる。
やはり、愛するテスカトリポカを無効化してから、彼女を始末すべきか。
魔術を使えなくなったテスカトリポカが、やられるユイを前に泣き叫び、マセルに赦しを請う。
良い展開じゃない!
にやりと笑い、マセルは青い閃光を手の平から放つ。
いきなり笑い出したマセルに、テスカトリポカは閃光を交わしながら言った。
「何、笑ってんだ気持ちの悪い」
「貴方との未来を想像したのよ。ねぇ、腰にある拳銃は使わないの?」
閃光を放ちながら器用に喋るマセルだが、同様に交わしながら話すテスカトリポカも、化物染みていた。
「お前にだけは使いたくねぇよ。汚い頭に、愛しの拳銃が汚れるのだけは、我慢ならねぇ」
「もう! ユイを倒しても、拳銃がライバルになるのか。
ならそれも、貴方を無料化したら壊すね☆」
語尾に絵文字が付く勢いで話すマセルに、テスカトリポカは不快気に眉を顰めた。
2人の戦闘を、ユイはハラハラしながら離れた所で見ていた。
「状況はどうだい、ユイ?」
ここに来る前に、何か用事があると言って抜けていたシャーロックが、彼女の隣に立つ。
「今のところは、作戦通りです」
「そうかい。で、高杉は?」
「既に待機済みです。
問題無く、いつでも撃てるそうで」
作戦通りではあるものの、ユイは不安を拭いきれない。
だって今回の作戦は、テスカトリポカの命が掛かっているかもしれないから。
この作戦に賛成するには、かなり時間を労した程だ。
ぎゅっと拳を握る彼女に、安心させる様にシャーロックは囁く。
「彼なら大丈夫さ、きっと。なにせ、戦いの神だろ」
「そうではありますけど……あっ!」
彼女が驚きの声を上げたのは、不意にマセルが動きを止めたから。
ぜいぜいと肩で息をするマセルを見て、テスカトリポカは彼女の前に立った。
「もう降参か? 俺はまだ余裕だぜ?」
「ぬ、かすな……はぁ、はぁ」
テスカトリポカは余裕そうで、マセルはかなり疲弊していた。
ここからだ、とユイは直感で判断する。
そうマセルが。
「もう、奥の手を使うわ。これを使ったら、2度と魔法を使えなくなるって、あいつ言ってたけど」
マセルが両手を空に向けた。
どうやらその奥の手を使うようだ。
虹色の塊がマセルの手の平に集まり、そのまま閃光へと成り変わる。
その閃光を、テスカトリポカ目掛けて解き放つ。
自身の奥の手が、勝利へ導くと信じて。
これでやっと、テスカトリポカを物に出来る! マセルは勝利を確信して、笑みを浮かべたが。
閃光による土埃が晴れ、テスカトリポカが無傷で立っているのを見て、唖然とする。
「な、何で!?」
「見たまんまだよ。お前さんは最初から負けてたんだ。
全てマスターの手の平の上ってな」
彼の嘲る台詞に、マセルは舌打ちして、ユイを睨んだ。
彼女は感情の読めない表情で、マセルを見ていた。
「そう言う事……敢えて私に奥の手を使わせて、魔法を使えなくする」
「概ねそうだ。お前さんが魔法を使えなくなるまでは、正直知らなかったがな」
マセルに奥の手を使わざるを得ない程追いつめ、そして仕留めるまでが、テスカトリポカの作戦であった。
奥の手やらで命を落とすかは、テスカトリポカの賭けであり、ユイの最も危惧していたところである。
「ふふ、認めたくないけど、私の敗北ね。
でも貴方に殺されるなら、本望よ」
悦に入った眼差しでマセルに見つめられ、テスカトリポカは寒気を覚えた。
しかしそんな事をおくびにも出さず、淡々と事実を告げる。
「俺が殺す訳ないだろ」
「は?」
「お前さんは死なない。だがちょっとばかし、痛い目に遭ってもらう」
瞬間、背後から白い光がマセルの右脇を貫く。
唖然としていたが、撃たれたと自覚したと共に、凄まじい痛みが襲う。
「………ッ!!」
言葉にならない悲鳴を上げ、地面を転がり回るマセルを冷たく一瞥し、テスカトリポカは敬愛するマスターの所へと戻って行った。
「戻ったぞ、マスター」
「怪我は無い? 何処か変だったり」
「ねぇよ。作戦は成功だ。
それよりあいつ、どうすんだ」
テスカトリポカの言葉に、ユイは悩む素振りを見せたが。
「私、彼女に会って来る」
「正気か、お前?」
心配そうに問い掛ける彼に、だってと彼女は口にする。
「私がカルデアに来なかったら、彼女は怪我しなかった。
そうでしょう?」
テスカトリポカの脇を過ぎ去って行く彼女にポツリと、
「人を憎まず、悪を憎むか……どこまでもお人好しだな、ユイは」
呆れた様に呟いたが、彼女耳に届く事はなかった。