どうしても
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風呂から上がって服に着替えて、キッチンへと向かう廊下で、テスカトリポカと会った。
「もうあがったのか?」
「はい。あ、あの、テスカトリポカさんに聞きたい事あるんですけど」
風呂に入る前だと言うのに、テスカトリポカは親切にも何だと聞いて来てくれた。
「テスカトリポカさんは私がマスターでなくて、マセルさんだったら好きになっていましたか?」
自分でも馬鹿な質問だとは、理解している。だが聞くなら今しかないと、ユイは思った。
質問されたテスカトリポカは、不快げに眉を寄せて「ないわ、んなもん」と即答する。
「あいつがマスターだったら、迷いなく撃ち殺す。んで、お前を無理矢理マスターにする」
「あ、う……で、でも、マセルさんは可愛いし、私なんかよりもずっと」
「見た目だけだろ、あいつは。俺が言うのもなんだが、あいつは性根が腐ってやがる。
俺を好いているのも、見た目だけらしいしな」
そこまで言われれば、反論しようもない。
「わ、私は」
「何でお前が今、そんな事気にするか理解出来ないが、これだけは言える」
瞬間、ユイはテスカトリポカに抱き締められていた。
雨に濡れた湿り気の匂いがまだ残っているが、決して不快な匂いではない。
オロオロするユイに、テスカトリポカは優しく囁いた。
「あいつより、お前の方が魅力的だ。
性格は腐ってないし、優しさもある。
自分を過小評価し過ぎるのは癪だがその分、相手を貶めない面もある」
だから胸を張れユイと優しく囁かれ、おまけに背中まで撫でられたら、無駄に悩んでいたのが馬鹿に思えてくる。
テスカトリポカの胸に顔を埋め、ほぅと安心の吐息を吐く。
「……事言われたら」
「ん?」
「そんな事言われたら、好きになっちゃうじゃないですか」
安心感から、ユイはテスカトリポカを見上げて、知らずのうちにそう口にしていた。
暫く黙ってお互いを見つめ合っていた2人だが、ようやく状況を理解したユイは、慌ててテスカトリポカの腕から逃れる。
「す、すみません! い、今のは忘れて下さい!!」
「おい、ユイ」
「失礼しました!!」
呆気に取られたテスカトリポカを残して、ユイは逃げる様にその場を後にした。
「もうあがったのか?」
「はい。あ、あの、テスカトリポカさんに聞きたい事あるんですけど」
風呂に入る前だと言うのに、テスカトリポカは親切にも何だと聞いて来てくれた。
「テスカトリポカさんは私がマスターでなくて、マセルさんだったら好きになっていましたか?」
自分でも馬鹿な質問だとは、理解している。だが聞くなら今しかないと、ユイは思った。
質問されたテスカトリポカは、不快げに眉を寄せて「ないわ、んなもん」と即答する。
「あいつがマスターだったら、迷いなく撃ち殺す。んで、お前を無理矢理マスターにする」
「あ、う……で、でも、マセルさんは可愛いし、私なんかよりもずっと」
「見た目だけだろ、あいつは。俺が言うのもなんだが、あいつは性根が腐ってやがる。
俺を好いているのも、見た目だけらしいしな」
そこまで言われれば、反論しようもない。
「わ、私は」
「何でお前が今、そんな事気にするか理解出来ないが、これだけは言える」
瞬間、ユイはテスカトリポカに抱き締められていた。
雨に濡れた湿り気の匂いがまだ残っているが、決して不快な匂いではない。
オロオロするユイに、テスカトリポカは優しく囁いた。
「あいつより、お前の方が魅力的だ。
性格は腐ってないし、優しさもある。
自分を過小評価し過ぎるのは癪だがその分、相手を貶めない面もある」
だから胸を張れユイと優しく囁かれ、おまけに背中まで撫でられたら、無駄に悩んでいたのが馬鹿に思えてくる。
テスカトリポカの胸に顔を埋め、ほぅと安心の吐息を吐く。
「……事言われたら」
「ん?」
「そんな事言われたら、好きになっちゃうじゃないですか」
安心感から、ユイはテスカトリポカを見上げて、知らずのうちにそう口にしていた。
暫く黙ってお互いを見つめ合っていた2人だが、ようやく状況を理解したユイは、慌ててテスカトリポカの腕から逃れる。
「す、すみません! い、今のは忘れて下さい!!」
「おい、ユイ」
「失礼しました!!」
呆気に取られたテスカトリポカを残して、ユイは逃げる様にその場を後にした。