妖夢
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その日は行きも帰りも、結局敵とは巡り会わなかった。
デイビットとの話で、敵と遭遇する覚悟は秘めていたのだが、こういう時に限って巡り会わないもの。
しかしユイにとって、平和に終わるに越した事はない。
ないのだがその日の夜、夕食の席にてテスカトリポカから受けた発言に、崩される事となる。
「マセルがまた来た?」
「ああ。なんでも、ナズの行方不明にお前が噛んでいると」
事実だがわざわざ家まで来るな、とテスカトリポカは迷惑そうに言う。
「その話はやめろよ。夕食が不味くなるだろ」
「話さなきゃ分からないだろ。
あいつが来た時に、姿を消してた奴がよく言うぜ」
愚痴り込む高杉に、テスカトリポカは睨みを付けた。
事実だったのか、高杉はそれ以上何も言わない。
マセルが家に来た、か。
マセルが魔術師なら警戒したが、彼女は一般人だ。
放って置いても大丈夫だろう。嫌いな人とは、自分から近づかない主義だし。
「そう言えば、今日デイビットと会ったよ」
何故かテスカトリポカを見て、デイビットと会った事を思い出したので、彼女は口にした。
正直、マセルな話が強過ぎて、デイビットと会った事を忘れていたのだ。
そして何故だか、テスカトリポカを見て思い出した。
「どんな話をしたんだ?」
「デイビットの過去なんだけど……でも言うなって口止めされてるから、ちょっと言えないかな」
カフェで別れ際、デイビットから自身の過去の事は他言無用だと言われた。
ならユイに話したのはどうしてなのか?
嫌なら断る事だって出来た筈なのに。
質問をした高杉は、不服そうに眉を顰めていた。
本当にすみません、言いたいけど言えないので!
何となくその日は、気不味い食卓であった。
その日の夜、寝る前に何処かで心地よい三味線の音が聞こえた気がした。
対してその時は気にしなかったが……。
夜、ユイは自身の部屋をノックされる音で目が覚めた。
壁に掛けられた時計を見ると、時刻は真夜中の1時過ぎ。
眠気の残った声で返事をすると、ドアが開けられる。
入って来たのは、シャーロックだ。
ベッドに半身を起こしたまま、ユイはどうしたの? と問い掛けた。
シャーロックはドアを閉め、無言でベッドに近付いて来る。
「あ、あの、シャーロック……キャッ!?」
戸惑う彼女を、シャーロックは両手を掴んでベッドに押し倒す。
彼はただ何も言わずに、じっと不気味にユイを見つめて来る。
目に濡れた光を湛えており、寧ろ不気味だった。
ユイは本能的に、このシャーロックは危険だと悟る。
助けを呼ぼうと口を開き掛けた彼女に、シャーロックはそれを阻止する様に唇を重ねた。
あまりの突然の出来事に、ユイは思考が止まる。
な、何!? どういう状況!?
今回のシャーロックは、前回の寝ぼけた状態ではない。
ハッキリと起きている、自覚のある口付けだ。
あれこれ考えようとするが、無理矢理舌を挿れられて、それが叶わなくなる。
舌を絡まさられ唾液を啜られ、快感を抑える事が出来ずビクッと身震いした。
頬を包み込まれ、更にグッと舌を挿れられて苦し気に呻いてしまう。
おまけに彼の脚が、ユイの間に差し入れられる。
軽く押し上げられると、今までそこを触れられた事がなかった為、意図も容易く感じてしまう。
「あっ……ふぁ」
ようやく唇が離され2人の間に、名残惜しそうな銀色の糸が後を引く。
それをシャーロックは器用に舌で舐め取り、ごくんと音を立てて飲み込む。
口付けで体力の消耗など無いかのように、シャーロックはユイを、濡れた目で見つめる。
そして甘い声音で、囁くように言った。
「ふふ、君の唾液は甘いね。
麻薬よりも癖になりそうだ……甘い声も、な」
囁きながら更に足をそこに押し上げられたユイは、思わず甘い声を出してしまう。
「んっ……や、だ」
「そう言いながらも、身体のどこかでは求めているんだろ?
嫌なら抵抗している筈だ」
シャーロックは頬を包み込んでいる手を離し、ユイの両手を掴んで、指先を絡ませる。
ゆっくりと、まるでさっきのディープキスを擬似している様に。
デイビットとの話で、敵と遭遇する覚悟は秘めていたのだが、こういう時に限って巡り会わないもの。
しかしユイにとって、平和に終わるに越した事はない。
ないのだがその日の夜、夕食の席にてテスカトリポカから受けた発言に、崩される事となる。
「マセルがまた来た?」
「ああ。なんでも、ナズの行方不明にお前が噛んでいると」
事実だがわざわざ家まで来るな、とテスカトリポカは迷惑そうに言う。
「その話はやめろよ。夕食が不味くなるだろ」
「話さなきゃ分からないだろ。
あいつが来た時に、姿を消してた奴がよく言うぜ」
愚痴り込む高杉に、テスカトリポカは睨みを付けた。
事実だったのか、高杉はそれ以上何も言わない。
マセルが家に来た、か。
マセルが魔術師なら警戒したが、彼女は一般人だ。
放って置いても大丈夫だろう。嫌いな人とは、自分から近づかない主義だし。
「そう言えば、今日デイビットと会ったよ」
何故かテスカトリポカを見て、デイビットと会った事を思い出したので、彼女は口にした。
正直、マセルな話が強過ぎて、デイビットと会った事を忘れていたのだ。
そして何故だか、テスカトリポカを見て思い出した。
「どんな話をしたんだ?」
「デイビットの過去なんだけど……でも言うなって口止めされてるから、ちょっと言えないかな」
カフェで別れ際、デイビットから自身の過去の事は他言無用だと言われた。
ならユイに話したのはどうしてなのか?
嫌なら断る事だって出来た筈なのに。
質問をした高杉は、不服そうに眉を顰めていた。
本当にすみません、言いたいけど言えないので!
何となくその日は、気不味い食卓であった。
その日の夜、寝る前に何処かで心地よい三味線の音が聞こえた気がした。
対してその時は気にしなかったが……。
夜、ユイは自身の部屋をノックされる音で目が覚めた。
壁に掛けられた時計を見ると、時刻は真夜中の1時過ぎ。
眠気の残った声で返事をすると、ドアが開けられる。
入って来たのは、シャーロックだ。
ベッドに半身を起こしたまま、ユイはどうしたの? と問い掛けた。
シャーロックはドアを閉め、無言でベッドに近付いて来る。
「あ、あの、シャーロック……キャッ!?」
戸惑う彼女を、シャーロックは両手を掴んでベッドに押し倒す。
彼はただ何も言わずに、じっと不気味にユイを見つめて来る。
目に濡れた光を湛えており、寧ろ不気味だった。
ユイは本能的に、このシャーロックは危険だと悟る。
助けを呼ぼうと口を開き掛けた彼女に、シャーロックはそれを阻止する様に唇を重ねた。
あまりの突然の出来事に、ユイは思考が止まる。
な、何!? どういう状況!?
今回のシャーロックは、前回の寝ぼけた状態ではない。
ハッキリと起きている、自覚のある口付けだ。
あれこれ考えようとするが、無理矢理舌を挿れられて、それが叶わなくなる。
舌を絡まさられ唾液を啜られ、快感を抑える事が出来ずビクッと身震いした。
頬を包み込まれ、更にグッと舌を挿れられて苦し気に呻いてしまう。
おまけに彼の脚が、ユイの間に差し入れられる。
軽く押し上げられると、今までそこを触れられた事がなかった為、意図も容易く感じてしまう。
「あっ……ふぁ」
ようやく唇が離され2人の間に、名残惜しそうな銀色の糸が後を引く。
それをシャーロックは器用に舌で舐め取り、ごくんと音を立てて飲み込む。
口付けで体力の消耗など無いかのように、シャーロックはユイを、濡れた目で見つめる。
そして甘い声音で、囁くように言った。
「ふふ、君の唾液は甘いね。
麻薬よりも癖になりそうだ……甘い声も、な」
囁きながら更に足をそこに押し上げられたユイは、思わず甘い声を出してしまう。
「んっ……や、だ」
「そう言いながらも、身体のどこかでは求めているんだろ?
嫌なら抵抗している筈だ」
シャーロックは頬を包み込んでいる手を離し、ユイの両手を掴んで、指先を絡ませる。
ゆっくりと、まるでさっきのディープキスを擬似している様に。